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秘密計算Lv.1の広報が、「秘密計算勉強会」を主催した話。

こんにちは。
「プライバシー保護とデータ利活用」の両立を目指すAcompanyで広報をしているはまださんです。

最近、社内が勉強会ブームなんです。

ということで今回は、この勉強会について書いていこうと思います。

そもそも秘密計算とは

その前に、「秘密計算」とはなんぞやという方に向けて。

秘密計算とは、データを暗号化したまま計算・分析できる技術です。
今、わたしたちの周りにはデータが溢れかえっていますよね。このデータを企業が使いたい、いろんなデータ(競合他社やグループ企業の持つデータも)を組み合わせて分析したいというニーズが高まっています。

実際、総務省の『デジタルデータの経済的価値の計測と活用の現状に関する調査研究の請負報告書』によれば、2種類以上のデータを組み合わせて分析するニーズは、このレポートが出た2020年時点で20%ほどあります。3種類以上も10%ありますね。

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またデータの入手元でも、外部データが20%と言う結果が出ています。もちろん、社内データのみを使って分析している例がほとんどですが、どうしても単一なデータだとマクロ的に正確な数字は導き出せません。よりリアルに、ニーズを掴み取るには外部データの利用が不可欠です。

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そこに、秘密計算が役立つわけなのです。

秘密計算を”本当に“理解しているのか?

では仕組みはどういうふうなのかというと、ここでいつも詰まってしまう。
「データを暗号化したまま計算・分析できる技術」とテンプレのような言葉では書くことはできるものの、なんだか腹落ちしない。私立文系(ここでは逆説的な意味)出身の人間にとって、なかなか理解に苦しむ技術です(そもそも上の章で説明できていないし)。

しかし、そこで立ち止まってはいけない。なにせ広報。いろんな人に説明できなければ意味がない。

そこで思いついたのが、社内で秘密計算勉強会の開催です。最近はメンバーもかなりのスピードで増えてきており、これはチャンスとぶち上げました。

補足的に、Acompanyはエンジニアメインの会社と思われがちですが、案外そうでもないんです(エンジニア多いですけどね)。

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「秘密計算勉強会」とは

秘密計算勉強会とは、秘密計算が全くわからない人を対象にした社内向け勉強会です。1回目は全員が参加するチャンネルで募集しました。

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ちょうどいい講師(中田さん)に土下座して頼み込み、開催。司会以外は中田さんにぶん投げてしまうという最悪の運営で行いました(反省はしています)。

中田さんについてはこの記事をチェック👇

この中田さんはなんと、高橋さんいわく「入社して3日で秘密計算を理解した男」として有名な人物です。自身も「秘密計算を完全に理解した」と胸を張っているので、お願いしました。

Q:結局、秘密計算とは何か

A:暗号化と計算規則と複合で構成された特殊な計算
秘密計算は「計算」です。
『精選版 日本国語大辞典』によれば、計算とは「あたえられた数、量、式を一定の規則に従って処理すること」と定義されています。

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対して秘密計算は「データを暗号化し、暗号化されたまま計算する技術」。上の計算では「4 + 3 = 7」という簡単な計算をしていますが、秘密計算ではこの4や3といった、はじめに与えられた数字(もとのデータ)を暗号化(X=4とY=3とおく)します。
この場合、「X」と言われてももとのデータの「4 」を知らない人・コンピューターからすると、「X=4」とはならないわけです。このように、もとのデータを推測できないようにすることを暗号化と言います。
このとき、計算する人・コンピューター(サーバー)にXやYといった概念や、足し算(加算)という規則(計算規則)を教えることで、計算することができます。

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X + Y = Z
この計算式からは「Z」という値しか出てきません。しかしこのZを複合(暗号を解く、もとのデータに戻す)ことで答えである「7」を求めることができます。

上下の資料で一番違うポイントは、計算する人・コンピューターが4や3のもとのデータを知らないと言う点です。あくまでもXやY、そして計算結果のZしか知り得ていない。なので、データを暗号化したまま計算・分析できる技術となるわけです。

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少し秘密計算に詳しい人だと、秘密計算の種類で「秘密分散+MPC」や「準同型暗号」などといった単語を知っていると思います。これらは、暗号化と計算規則と複合での組み合わせが異なっているという形になります。

※あくまでこれは、秘密計算を簡単に解釈しているので、「間違っている」表現に聞こえる人もいるとおもいます。ですがこの勉強会は、秘密計算の根本的な仕組み(概念)を理解するためのものが前提条件にあります。

Lv.1→Lv.●?

結局、秘密計算勉強会を通じてはまださんはどこまで秘密計算を理解したのかという肝心なところですが、Lv.4にはなったかなと…。
実際、参加者アンケートをやってみたところこんな感じの結果でした(もう少し回答してほしい。。。)

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今後も、自分自身の理解を含めて社内で勉強会を開催できたらなと思っています。

採用情報

ということで、文系でもゴリゴリのテック系スタートアップで働くことができるよというお話でした!
なので、秘密計算に関する知識がLv.1でも大丈夫です!現在、Acompanyではエンジニアや事業開発はもちろんのこと、ライターや人事、そしてイベント運営していただける方も絶賛募集中です!ライターは副業募集中ですので、気になった方はぜひカジュアル面談にお越しください🙌

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