読書記録③『さよなら世界の終わり』

もう発売されてから2週間くらい経ってしまったんですが今更ながら読了上げようと思います。実は1週間前くらいには2周目も読み終わってたんですけど。なんでこんなに遅くなったかって?後述しますが色々事情がありまして……

まず1周目の感想まで遡るんですが。最初の正直な感想としては「よくわからなかった」でした。最初から最後までよくわからなかったし何が言いたいのかも読み取れなかったんですよ。
ここで滅茶苦茶困った訳です。佐野さんじゃなかったら「今回は合わなかったな……」で済ませられるんですが、一番好きな作家さんの1人な以上それで終わらせられなかったんです。まして今回は人生初のサイン本だったので、よくわからないまま終わりたくなかったんですね。読書の仕方としてはなんか本末転倒な気がしますけど。
それで1周目は共感ベースで読もうとしてたんですけど、2周目は理解ベースに切り替えました。とりあえず何が言いたいのか理解しないとな……と。
ここで気付いたんですけど、自分の想定してた「生きづらさ」がこの作品の「生きづらさ」と違うっぽいんですね。僕の思う「生きづらさ」っていうのは「断じて死ぬつもりはないけど世界は滅べ」みたいな感じの天ヶ瀬に似てるけど微妙に違うような生きづらさなんですけど、この作品だと「死にたさがあるけど死ぬのは怖い」みたいな感じじゃないですか。死にたいと感じたことがないからそりゃあ共感目的で行っても無理かなあって思ったんです。という訳で2周目は「死にたい」という感情を理解する目的で読むような感じで行ったんですけど、そしたらまあわからないでもなかったんです。けどやっぱり間中たちみたいな地獄を経験してない以上消化しきれないものもあって。まあ読解力がないと言えばそれまでなんですけど、やっぱり共感できない以上モヤッとしちゃったんですよね。なので多分まだ「よくわからない」まんまなんだと思います。2周目読み終わっても読了書けなかったのはこれが原因で、「大好きな佐野さんの作品を理解できない自分が許せない」「せっかくサイン本買ったのによくわからないなんて嫌だ」みたいな佐野徹夜限界オタクの心が邪魔をしてたんです。ただまあ現段階で消化しきれなかったのは事実なので今回はとりあえずわからないままで置いとこうと思います。今思うと、一番好きなこのiの時も実は最初はよくわからなかったんですよね。だからこの本もまた読みたくなった時に読み返そうと思います。駄文の割にやたら長くなってしまって申し訳ないですが今日はこの辺で(久しぶりにnote動かしたな……)

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