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石丸氏の生徒会100万よりマシな政策をひまそら氏に紹介したい

注意: この記事は、石丸氏の政策を比較しながら、自分の街で行われている政策が紹介することを目的とした内容となっています。そのため、必ずこの政策が正しいと断定するものでないことを予めご了承ください。また、急いで書いたため、誤字脱字のご指摘はコメントでして頂けると助かります。


石丸氏の生徒会百万政策とは?

まず、安芸高田市長である石丸伸二氏の「生徒会長百万」政策について説明しておこう。この政策では、子供達の新鮮な発想を実現しやすくするため、吉田高校と向原高校の生徒会"長"に100万円の大金を与え、生徒会活動を行わせる政策となっている。

実際に政策事例を見ていこう。

これは去年の投稿ではあるが、向原高校では「向原魂フェス」というのを開催した。感想についてはXで見当たらなかったので、個人的感想と経験を基づいていうが、私が生徒会で居た頃は10万ぐらいの金額でかつ、教員のゴリ押しで「無名芸能人」を呼ぶという制約を掛けられていた。無名でも最低8万が限度であるため、有名人を呼ぶとしたら倍の金額になるだろう。予想できる範囲でも最低で20万~25万ぐらいだろうか?無名でもお金が掛かるとなれば、50万になっていてもおかしくない。更に地元飲食店の出店となれば、可能性の範囲で材料費負担で7万~8万だとして、その他経費も合わせれば、40万は確実に届くと思われる。他の生徒会の活動云々の話が挙がっていないところを見ると、このイベントだけで予算を費やしたと見るのが妥当だろう。当然ながら、学校側は与えられた予算のほとんどを使い果たしたため、これ以上の活動ができないということになる。

石丸氏の対抗馬である、ひまそらあかね氏のポストについて見ておこう。

私はひまそら氏の意見の"一部"については賛同できる。しかし、生徒会長の権力を生むかどうかについて、個人的には状況と環境次第だと思う。特に私が住む田舎である「遊佐町」では、似たような政策があるものの、権力という部分は正直あまり機能していないからだ。安芸高田市の偏差値が高くても、学生の彼らに「お金の使い道の決定権」を委ねても、彼らの思い付く範囲は非常に狭く「娯楽」以上の発想は届かないだろう。

更に学校内ということであれば、権力関係で言えば、生徒会長よりも教員の方が圧倒的に強いわけだ。特に教員は監督的ポジションである以上、必ず生徒会に参加しなければいけないし、適切なアドバイスもしなくてはならない。だが、その教員が「目的」があった場合、生徒会員に「あれ可」「あれ無理」と誘導させれば、発想を活用しないで終わるだろう。ちなみに私は生徒会在籍してた頃にやられたことがある。

日本で唯一の「少年議会」を持つ遊佐町

私が生まれ故郷である遊佐町では、子供に18歳まで医療費無償であったりと、至れり尽くせりな環境の中で、前市長が2003年に少年議会を設立した。
(医療政策自体は元明石市長である泉房穂氏が行う前から行われている…。)

さて、ひまそら氏を応援している方、石丸氏を応援している方で「少年議会」というワードを見るのは誰もいないと思うので、ここで解説しておく。

まず、遊佐町に住む中高生共は必ず選挙を年に2回経験しなければならない。特に一番最初の選挙は「生徒議会」に出馬する子供議員を決めなくてはならない。ちなみに遊佐町内にある学校だけでなく、酒田市にある学校でも出馬でき、出馬条件も「学校に在籍している学生であればOK」というだけなので、基本的に誰でも参加できる。だが、選挙は強制イベントである以上、学生達は白紙投票ができないため、出馬している人から選ばなければいけない。(私の経験上、みんな生徒議会に興味ないので、生徒会の上位互換版という認識で、大半は友達だからという理由で投票している)

ちなみに議会構成は、少年町長1名、少年議員10名となっており、それ以外の役職である「少年副町長」「少年監査」「少年事務局長」「少年事務局次長」は少年町長が選挙で落ちた余った人を割り振る形となっている。
(これらの役職は存在感があまりないので、機能しているかは知らない)

また流れについてはニュース記事を引用する。

実際の活動は年3回の「少年議会」と、政策を実現していくために年15回ほど「全員協議会」を行っています。「少年議会」では第1回で当選証書、任命書の付与式と所信表明を行い、第2回で政策提言と町への要望、第3回では活動報告を行います。「少年議会」には町の町長、副町長、教育長、全課長が集まり、有権者からのアンケートをもとに政策の立案、要望を行います。その内容を確認する際にも「全員協議会」で話し合います。

政治山「若者と行政の相互教育―遊佐町少年議会の取り組み」
https://seijiyama.jp/article/columns/lm/lm20220805.html

このように安芸高田市と違って、民主主義に則って学生の耳を傾けながら政策を行っている。実際に少年議会が作ったゆるキャラである「米~ちゃん」も今ではレギュラーで顔出ししているので、それなりに成果を出している。
ちなみに私が同級生が少年議会で活動していたが、駅やバスが少ないから増やしてなどで通したり、令和の子供達はJAに直接示談したり、結構議員っぽいことをやっている。それに加え議員の交流もあったりする。

また、予算は全期間通して、安芸高田市の100万円の半分であり、大体45~50万に留めていることが多い。この記事を読んだ時点で、安芸高田市と遊佐町の実行力の差が驚く人もいるだろう。

少年議会の危険性について

ひまそら氏は「権力を生むのではないか」と危惧しているが、少年議会には権力と呼べるものはあまりない。なぜなら、少年議会は「行政権」は有しているが、「立法権」は議会が握っているため、セーフティーロックが機能している以上、権力は抑制されている。

もし、誰かが権力を強引に振りかざそうにも、小さい子供社会やコミュニティにとっては無力であり、「あいつヤバいから」という一言で一蹴される。仮に「王」と名乗る人物が居たとしても、セーフティロックを貫通させることは非常に難しいのだ。これは私の偏見になるが、子供達が見る視野は非常に狭いものだからこそ、実行可能な小さなマニフェストを掲げ、実際に実行できるのは強みだと思う。

しかし、それでも「立法権」を悪用するような大人がいれば、権力を強固にしてしまう可能性はあるだろう。例えば「僕達未成年に選挙云々~」と言いながら弁護士と子供達が絡んだり、変な思想こじらせて「自衛隊は軍隊」と言いながら大人達の力を借りて訴訟仕掛ける人がいれば、悪用されてもおかしくないと思う。考えが汚染されれば利権だって生んでしまうだろう。

特に東京都で少年議会があったら、様々な政党が今の東京都知事選候補のようなプロパガンダなどで子供の権利を悪用されかねないと思う。

遊佐町と安芸高田市を比較してどちらがマシか?

ここまで記事を読んだ人なら、上記のポストのような「ただ、適当に予算振りをしている経験」が将来活かされないことは目に見えて分かるでしょう。
「直近の選挙でする時にその経験が生きる?」いいえ、その経験は活かされない。お金についてちゃんと考えていないのなら、その経験は無駄になる。金額が例え50万だろうが100万だろうが、少年議会は非常に退屈ですし、子供達は正直そんなに興味ないのが本音なのだ。(正直、部活や勉強で忙しいからね!)

石丸氏を応援している人で「いや、でもこれから遊佐町みたいになる」と思っている方、その願望は虚無な夢物語なんですわ。うちの町は議会ベースのシステムを確立しているからこそ、20年以上も引き継げられる政策となっている。石丸氏のようにシステムを確立せずに金をばら撒いているのと理由が違うんですわ。少なくとも遊佐町は「町起こし企画」でなく「子供達の行う政治」として立派に機能を果たしている。

最後にこれを読んでいる石丸氏を応援している方は、100万ばら撒くことで効果があるのか、それを東京都でやることが正しいのか、改めて考えてみてほしい。

そして、ひまそら氏を応援している方は家族や友人にこの記事を読ませてあげてください。残念ながら遊佐町のこの政策について知る方があまりいないので、動画や配信などで取り上げて拡散してもらえるとありがたいです。
(遊佐町の知名度上げてくれると、親戚にいる現市長の会長さんにいい顔ができるのでね…)

ショート動画は…少なくとも200個ぐらいのタグつけないと見る人いないので、最低限のタグ付けをなさってからの方がよろしいかと。

それではまた…?

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