あれこれ … 工芸界のすみ分け 1/3
長く物づくりに携わっていると、一口に工芸と言っても色々で、大まかに言うと四つに分かれているような気がしてきます。なぜなら人間国宝が顕著な例ですが、クラフトの工芸家や日展でオブジェを作る作家が選ばれることはまずありません。
ご理解を深めてもらうために、工芸家の傾向を俯瞰し目安になるような案内図作りを試みようと思います。ただし、私の長年の見聞や知識を基にしているので漆芸が中心です。学者や評論家ではなく現場(当事者)からの見解というレベルですが、ご参考になることがあれば幸いです。