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器 いとおかし

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長く漆器作りをしていますが、器は中の物を大切に守るものです。そして、食文化の豊かな海から、器は誕生してきたのだろうと思います。
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#小皿

あれこれ … 小皿に春を乗せよう

立春とはいえ大雪が降ったり、あっさり春はやってきてくれません。 それでも、少しづつ季節の味覚が登場してきているので、 小さなお皿に盛って気持ちだけでも明るい春に… あれこれ小皿漆器の小皿にあう、春の味を探してみました。 ウドの酢味噌あえ ウドを食べると、しゃきっとした歯ごたえに独特の爽やかな香り、あぁ春だなぁと思います。山ウドはアクが強いのですが、栽培されている白ウドならサラダでも美味しいですね。旬は春から初夏のようです。(栽培物は期間が長いそうです。) 芽キャベツの

茶托、小皿で遊ぶ  秋

茶托を使うご家庭は減ってきたと思います。 けれど、小さなわりによく働くので、食器業界の蟻のような器です。 では、ためしに私の茶托(小皿)をあれやこれやと使ってみましょう。 朱線茶托 つるりとした漆器らしさはありません。ざっくりした作りなので、陶器(土もの)のお湯呑みによく合います。 我が家では、茶托より小皿として登場することが多い。昨夜の残り物でも、風情があって美味しく感じられます。 根来手塩皿 手塩皿とは、塩を乗せるほどの小さなお皿という意味です。けれど、磁器の涼