年下。

昔、10歳年上の人と付き合っていたことがある。出会い系のようなもので繋がり、遠距離の真似事みたいなのとをしていた。恋愛ごっこ。

当時22歳だったわたしも、
もう30代半ばを過ぎてしまい、40歳も目前だ。

恋人とは2年前に別れてしまった。7年も好きだった男を振った。

別れたきっかけは、色々あるものの
好きな男ができたからだった。

9つも歳が離れている。下に。

年下を好きになったことがなかったから
、なんだか少し悪いことをしているような後ろめたさがあった。
ただ、その子はしっかり者のタイプで
わたしが
プライベートはあっぱらぱあの、甘ったれなもんで
年下といえどもリードされまくる。
歳下長男。

結局、その子とはうまくいかず
わたしは、ふらふらすることを決意した。

もう恋人とかそういう枠にとらわれない。
色々な人と遊んでみよう。

そんな頃に、また年下の男の子と出会った。
また9歳年下の男の子。
やたらとご縁がある、9つ下。

裏垢で長らくやり取りをしていた子だった。
その子は、わりとどっぷり裏垢男子だったけれど、感性が好きで、やり取りを楽しんでた。

ある日、
そんな彼からお誘いをいただいた。

わたしは、彼の見た目雰囲気を知っていたけれど、

わたし自身はほぼ写真などSNSに載せてはいなかった。

ほんとに見た目に自信がない

そのことを伝えると

「雰囲気で好きになったのできにしません」
と返事がきた。

多分、この言葉は
生きてきた中で嬉しかった言葉ベスト5にはいる。

文字で曝け出した裏垢の雰囲気なんて
本性丸出しだし
綺麗事は書いてない。
そんなわたしを
気に入ってくれたのが

認めてもらえたようで嬉しかったのだ。

ずっと生きていることを否定し
ずっと拗らせてる性をもてあまし
ずっと自分を好きでいられなかった

わたしからすると

最上級の褒め言葉だった。

そんな彼とは半年くらい遊んでもらった。

今は元気に、東京を留守にしている。

幸せな半年の記憶はまたこんど。

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