コンサル業界に入ってみて①

初めまして。ねぎまです。
今年の新卒で外資のコンサル会社で働いています。
入社してから早半年が経ちました。ここらでこの半年を振り返りつつ感じていることを書いていこうと思います。

世にはびこるコンサルタントという言葉。おそらく多くの方が思い浮かべるコンサルタントは経営コンサルタントではないでしょうか。ショーンKとかね。やっぱり胡散臭い。

経営に関する課題に対してどう向き合い対処していくのか、そうしたことを整理してクライアントのアクションにつなげていく。私はそんなイメージでした。高い金もらって偉そうにして、、、そんな印象を持つ人も中には多いはずです。

私がそんなコンサルになろうと思った理由は、「世の優秀な経営者に対してアドバイスして高いフィーをもらうのだからコンサルタントはより優秀なはずだ!クライアントに価値を提供して、そしてそのためにもさらに自分たちの知見を増やしていって価値を高めて…常に成長していけるの素晴らしい!年取ったときに経験だけあって他は何もできないような大人になりたくない!少数精鋭で顧客とやりとりするんだから色々経験積めそう!」そんな感じで就活しました。
(あ、就活時期はもっとまともな志望理由で受けてたよ!)

そして具体的なことをよくわかっていないまま入社して感じたことをつらつらと書いて行きたいと思います。


そんなかっこいいもんじゃない
 コンサルタントの新人は一般的にはドキュメント作成です。とにかく議事録を書いてパワポ作っての繰り返しと言われています。曖昧な指示の下に資料作成して、せっかく作ったものも細かいレイアウトやフォントについてばかりダメ出しされて内容には見向きもされない、こんな事が続くのがよく言われてきた内容ですね。でもこれはあくまで戦略コンサルの領域の人たちです。そして戦コンの人たちはそこまで多くは採用されません。これはコンサル業界の変化によるもので、現在はよりIT人材の獲得に重きが置かれていて、そうした企業では近年大量採用が目立ちます。(この辺りはNewsPicksにて「【完全図解】コンサル業界5つの大変化」という記事や「コンサル100年史」という本を読むとよくわかると思います。)コンサルという職種が士業のような位置付けから大量生産可能になってきたことや、来たるインダストリー4.0や5Gといったテクノロジーの変化に取り残されたくない企業が多いこと、そしてその方がサービスの提供から保守まで行う事で簡単に利益につながるから…etc などの理由が挙げられます。
 その結果ERP案件が多くなってきていて、それに必要な人材が大量に必要なので現在の採用に繋がってるんですねー。入社してからわかりました。そしてERP案件に回されてる一人が何を隠そう私です笑(ほんとはもっと別のことしたかったんだけどなー)
 そしてERP案件はどんなものかというと、ERPソフトを導入するにあたってソフトの仕様と現在の企業のシステムをうまくすり合わせをするというイメージです。もちろんERPのパッケージソフトへの理解が必要ですし、それに伴いコーディングすることもあります。要件定義のためにクライアントからヒアリングをしますし、ソフトの仕様から現在の制度やシステム、業務を変更してもらう必要があるので提案活動というよりも一緒に作り上げていくものが多いです。なのでコンサルタントというよりもSIerという方がイメージが近しいかもしれません。
 最初にイメージしていたものとはどんどんかけ離れていっています。笑
クライアントに対してズバッと提案して会社を動かしたりなんてことは上のレベルに行かないとそうそうできませんし、所詮普通の会社員です。それ以下でも以上でもありません。コンサルだから特別どうということはないです。近年のコンサルへの人気の背景には、受験の偏差値的のように、ある評価軸のもとで他の人よりも秀でているかどうかを気にするマインドがあるのかなーと思う時があったのでこれが言いたかった、、!


優秀だと思い込んでる人が多い
コンサルといってもみんなが優秀なわけじゃありません。声が大きくよく発言するためにそれっぽく見える人が案外多いです。やけに横文字使ったりしてね。悪いことじゃないと思いますけど、横文字を使う理由があってその表現が適切だから使うというよりは、使っている人がいるから使うという場面が多いですね。コンサル同士の環境であれば皆が理解できると思うのでいいのですがクライアントの前でも言ってるのかなー多分言ってるんだろうなー。
この横文字ですが何がいけないかというと、抽象度が上がるということです。抽象度が上がるとその言葉の受け手が思考する必要性がありますよね。そうすると理解できないまま次の情報次の情報…としてごまかす事ができます。そしてより誤魔化したい部分には数字を使うんですね。こうしてよくわからない資料が完成します。それを見た上司やクライアントが説明を求めると、抽象性のせいで同じ単語でもイメージする事が違ってきてコミュニケーションコストがよりかかりってしまいます。本当に無駄です。それでいて本人はやった気になっているのであまり更生されません。
とまぁこれは一例ですが、本質を見極めてシンプルに説明する能力みたいなものがかけている人が散見されます。結構上の立場の人でもいるので悲しいですが、それはたぶんもっと別のスキルが求められてるんだろうなぁと思います、たぶん。


本当に駄文でしたが、思ったこと感じたことを何かしら書いていきたいと思いますのでよろしくです!

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