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静岡のゴールデン横丁にプチ傷心旅しただけの話


はじめに

こんにちは、いたがきねぎまです。
Twitter(私は何があってもTwitterと呼び続けるぞ)でこの話をノートにまとめたら読んでくれる人居るか聞いたところ数人の方が読むと言ってくれたのでnoteをインストールしました。
自己紹介を除く初めてのnoteがこんな内容でいいのかと一抹の不安を抱えつつ
まあ私の文章を読むような人間はきっと許してくれるだろうと、酒気帯びで手記してます(今世紀最大ギャグ)
初めてで読むのも苦痛な文章だけど、無料公開するから許して。

Twitterをフォローしてくれてる方ならわかると思うのですが

私、酒癖が悪い

暴れたりはしないんだけどね、
何でもできる、みんな友達。そんな気持ちになってしまう。

今では少しだけ落ち着いたけど、今回は20代前半の狂気に満ちてた頃の話
かなりお叱りを受けそうな部分はあるけど時効として許して欲しい。

酒乱二人傷心旅

当時付き合っていた彼氏に
父親(会ったことない)が嫌いって言ってるから別れてくれと一方的にフラれた私。大号泣。自暴自棄。あなたのために夜職やめて昼働き始めたのに。あなたの苗字もうまく書けるように練習してたのに(激重)最悪すぎる。何とかして忘れたい。

私を救ってくれるのは酒酒酒、酒以外にないと鬼の形相で飲み屋街をリサーチ。
静岡駅近くの高架下に“ゴールデン横丁”とかいう酒飲みの楽園があることを知り、当時の職場の同僚(こちらも酒カス)を誘い特攻
17:00~5:00までやってるらしいと情報を得た私達は、それなら17:00に到着するしかないねと喜び勇んで新幹線に飛び乗ったのである。

レトロな雰囲気でたのしい

高架下にいろんなお店が入っていてはしご酒が捗る。天国だ。個人的ヒットはもうかの星、いわゆるサメの心臓。レバ刺しみたいで美味しかった。

あっという間に泥酔

この時には元彼のことなどどうでもよくなっていた。酒は偉大。

まだまだここで飲みたところだがせっかく静岡市まで来たし、もう少しいろんなところに行きたいねということでゴールデン横丁とは一旦バイバイ。

酔うとなんでもできるね。

今仕事中だけどもう少しで終わるからそしたら一緒に飲もう
と男性に声をかけられて了承した。キャバクラのボーイて言ってた。ナンパしてないで仕事しろ。

待ってる間友達が声をかけたのがまさかの外国の人だった。
『一緒に飲もうよ!ビール飲もう!』
インドの人だった。まじかこいつみたいな顔した後に
おっけー
と言い残しコンビニに入っていったのでタバコでも買うのかと思い外で待っていたらビールをたくさん買ってきた。
配電盤(道にある四角い龍が如くで喧嘩の時に使うアレ)の上にビールとおつまみを置いてくれた。店で飲むものだと思っていたからまさかの野外に驚愕

フッ…おもしれーインド人

配電盤、こんな感じのやつ

なんだかんだ言いながら日本語全然話せないインド人と酒盛り
日本に来て1年
車の工場?で働いて国に仕送りしてる
今は友達とルームシェアしてる
と色々教えてくれた
英語で話されても案外何言ってるかわかるしおそらく向こうもわかってる。
日本語教えてと頼まれたので
『日本人がガンジス川に入るとかぶれる』
を習得していただいた。

そんなこんなしているうちにボーイの男が仕事を終えて戻ってきた
やっと店に入れる。
そんな期待を裏切り自分の分の酒を買い配電盤に乗せるボーイ

この辺の方はみんなこうなのか?異文化はわからない。

もう帰ろうぜと友達を見たらもうダメそうだった。毎回ダメだけど。こいつを誘ってよかった。

ウチくる?

思いがけないロードサイド飲酒、案外楽しい。
突然インド人が
「家に来てよ!友達が待ってるから!」
的なこと言ってきた。すごいな。さっき電話してたのそれだったのか。
当然断ろうと思ったが友達は行く気満々。すごいな。
一人にもしておけないし、私自身も相当酔っていたので行くことにした。今考えると私もすごい。ボーイも着いてきたのがありがたすぎた。でもこのボーイもすごいな。

外国の人の家に上がるのは初めて。まあスパイスの効いた普通の家。
おつまみにどうぞととんでもない量の味のしない豆を出しておもてなししてくれた。ありがとう。

この辺からもうほぼ記憶がない。豆に味がなさ過ぎて
え、えくすとらまよねーず、ぷりーず
と最近覚えた英語を繰り出したことは覚えてる。通じて気持ち良かった。
あと終始手作りカレーを進めてきた。あと豆に口の中の水分を全持っていかれた。

いつの間にか寝落ちしてたっぽい。下半身に違和感を感じて目が覚めた。
そういえば昨日インド人の家に来たんだった。それからめちゃくちゃカレー食べさせてくれようとして断ってそれから、それから、、、
記憶を辿る私。そんなことはいい。この違和感は何。床で寝たから体が痛い。二日酔いで気持ち悪い。この違和感は何。ぐらぐらの二日酔い頭を何とか持ち上げて違和感の方に目を向けたら

インド人がジーパン越しに私の股をまさぐっていておったまげた。

『なにしてんねん!!』

生粋の静岡県民なのに咄嗟に関西弁が出てしまった。そのくらいびっくりした。まあ知らん男の家に来た私が悪いのだが。
インド人はアニメでしか見ないくらいのわかりやすい慌て方をしていた。目が泳ぎすぎて遠泳大会だった(?)

友達に助けを求めようと横目で見たらボーイに全く同じ触られ方をしていたので置いて帰ろうかと思った。

カレーのゴリ押し

インド人をちょっと叱ったら「寂しくて…ごめんネ☆」的なニュアンスで謝ってくれたから許した。仲直りの証にカレー食べるか?と聞かれたものの史上類を見ない二日酔いだったので断った。しかし“親を人質に取られていて開放する条件として私にカレーを食べさせなければならない”とかなのか?というくらい食い下がられた。カレーの押しがすごい。

調べてみたらインドはおもてなしの精神が強い国民性らしい。

「Atithi Devo Bhava」という伝統があり、これは「客は神に等しい」という意味である。

ネット記事で見ました

おもてなしの精神を私の二日酔いのせいで無碍にしてしまった…
今となっては本場の国の方の手作りカレーが気になるところだがこの時は本当にそれどころではなかった。
20回くらい断ったところで
「ほなこれ食えや」と見たこともないお菓子の容器のようなものを渡された。未開封なのにいいんすか
手の上に出してみるとタブレット状のフリスクのようなものだったので、自分の呼気に含まれるアルコールで瀕死だった私は
コレだよ私が欲していたのは!
と3粒くらい口に入れたのだった。

嘘みたいにカレーの味だった

見た目から想像していた味と実際の味が乖離しているというのはこんなにも脳にダメージを受けるのかと衝撃を受けた。
インド人はルームメイトインド人と大爆笑していた。言葉の壁を越えて人が大きいリアクションを取るのは面白いらしい。

『なんやねんこれ!!』

2度目の関西弁出ちゃった。

「ごめーんインド人何にでもマサラ入れるんだよネ☆」

これは日本語で言ってた気がする。今までのやり取りすべてがこの時のためのフリだったのかな。本当に凝縮したカレーだった。むしろマサラそのものを固めたものなのではないか。辛いし。
カレーを断り続けたことへの腹いせか、純粋なインド人のおもてなしの心でくれたお菓子の未経験な味に私が過剰に反応してしまっただけなのか。

お別れだよ

大騒ぎしていたら友達が起きたのでタクシーを呼んで帰ることに。
帰り際すんんんごい泣かれた。寂しいって。でも帰らなきゃ。また来るねと伝えた。LINE教えてって言われたけどLINEやってない。この子はやってる。と友達を差し出した。

帰ってすぐ当時の職場に退職する旨申し伝え夜職に復帰した。自分の想像をはるかに超えた切り替えの速さに若干引いた。一昨日まで目が土偶みたいになっちゃうくらい泣き続けてたのに、もう元彼の顔も思い出せなかった。スッキリ

きっと濃い一日がぜんぶぜんぶ忘れさせてくれたんだろう。祖国から遠く離れた日本で頑張るインド人。もう会うことはないだろうけど幸せになっていてほしい。私の股をまさぐったのは許せない。いい奴なのか嫌な奴なのかもわからない。

後日友達のところにLINEが来てた

【Please take good care of yourself

いい奴だった。

さいご

稚拙な文章なのに最後までありがとうございました。
いつの間にかゴールデン横丁の話からインド人の話になってしまいましたが一瞬で心の傷がふさがった話。
皆さんも機会があったら静岡ゴールデン横丁に遊びに行ってはいかがでしょうか。素敵な出会いがあるかもしれませんよ

静岡ゴールデン横丁 (shizuoka-golden.com)

では、また。




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