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デストパンガ杯に出たら優勝した話

去る2021年7月28日の夜に開催されたリモートミニ四駆レース、デストパンガ杯に参加した。
これは、格闘ゲームの大会、イベント運営のトパンガさんが主催するリモートのミニ四駆レースだ。


配信のアーカイブは上のツイートからどうぞ。
自分でも信じられないと思っているのだが、このレースで優勝した。
今回はこのデストパンガ杯使用マシンについてのお話である。


今回のレギュレーション

流行のBMAXレギュレーションで行われた。
基本無加工ポン付け(一部の加工は可能)なので、敷居が低いのがいい。
前から興味があったので、いつかBMAXを採用したレースはいつか参加したいと思っていた。


使用マシンの写真と紹介

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使用マシンはスーパーアバンテベースの『バーニングスーパーアバンテ』。
いくつかの候補の中からVZシャーシを選び、それに合うボディとしてスーパーアバンテをチョイス。
このボディを選んだ理由は、軽さもあったけれど、無加工でVZシャーシに載るから。シャーシに合わせた加工をしなくていいなら、その分、作業時間は短縮できる。
これじゃなかったら、ネオVQSとかのボディにしていたかもしれない。


コースレイアウト

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今回のレースでは同じマシンで2つの異なるコースを攻略しなくてはならない。
Sprintではスピードが求められ、Climbではパワーと安定性が求められているように感じた。
2つのコースの中で一番の難所はClimbのときどマウンテンだと思っていたので、それをクリアする事を意識した。


コンセプトと使用パーツ

以前参加した『超ゼロぐらいから始めるリモート四駆GP』のマシンが重かったので、その反省としてできるだけ軽いマシンづくりを心掛けた。
ギヤに関しては、Climb側のコースを意識して3.7:1を選択。
ときどマウンテンの攻略に関しては、一つの山を越えてしっかり着地するより山を飛び越えて次の山頂まで行く事を考えた。
以上の事を考えた結果、主な採用パーツは以下の通りとなった。

・シャーシ、駆動系
VZシャーシ
スーパーアバンテのボディ
スーパーハードタイヤ(26ミリ)
ライトダッシュモーター
ハイスピードEXカウンターギヤセット(3.7:1)
スーパーXシャーシゴールドターミナル
HG丸穴ボールベアリング
620ベアリング(カウンターギヤに使用)
フッ素コートギヤシャフト
72ミリシャフト(AOパーツ)
アルミロックナット(レッド)
ステンレス皿ビスセット(6mm・8mm・10mm)
ブレーキスポンジセット(マイルド 1/2/3mm ブルー)
ミニ四駆ゴムパイプ(貫通シャフトの先の保護やサイドマスダンパーの上に使っている)

・フロントローラー
カーボンフロントワイドステー
角度調整プレート
スーパーXシャーシ・FRPマルチ強化プレート(バンパー下にブレーキとして使用)
キャップスクリュー(短い方)
2段アルミローラー
ハイマウントチューブスタビセット

・サイド
ARシャーシサイドマスダンパー

・リヤ
カーボンリヤワイドステー
FRPリヤブレーキセット
HG カーボンマルチ補強プレート
スーパーXシャーシ・FRPマルチ強化プレート(ブレーキ兼引っ掛かり防止ステーに使用)
19mmプラリング付アルミベアリングローラー
キャップスクリュー(長い)
ボールリンクマスダンパー

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細かいところの写真は撮っていなかったので、マシンが戻ってきたら撮りたい。
カーボンを前後に使っているけれど、前後のワイドステーはFRPプレート(ファーストトライパーツセットなど)に置き換えても問題ないし、リヤのカーボンマルチ補強プレートもFRPで大丈夫。上記のリストならブレーキスポンジセットの中に1枚FRPのプレートが入ってるし。
フロントに角度調整プレートを使ったのはレーンチェンジがバンク型なので、そんなにフロントのダウンスラストがいらないと思ってスラストを弱くした。
色々なところに使ったのはブレーキスポンジセット。前後のブレーキに使っただけでなく、モーターの周りに貼ってモーター周辺のがたつきを抑えるのに使ったり、ターミナルに取り付けてターミナルとバッテリーの接触をよくするのに使ったりしている。


練習とフィードバック

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走らせないとどんな動きをするのか判らないし、マシンの問題点に気づけないかもしれない。という訳で作ったマシンのテスト走行は大事。
今回、コジマに設置されているコースで何回か走らせて様子を見た。練習走行で使ったのは、本番のレースと同じアマゾンのアルカリ電池。本番と同じ電池を使って動きを見るのは大事(というのを『超ゼロくらいから始めるリモート四駆GP』に出た先輩レーサーの練習の仕方を見て学んだので真似した)。
練習と言っても長く走らせるわけじゃない。何周か走ったのをスマホで動画を撮って後で見返すのがメイン。特にスロープとかのジャンプするセクションでどういう動きをするのか重点的に撮影した。
テスト走行→スマホで撮った動画を観る(通常の速度とスローの速度両方で)→動画を元に反省点を見つけて直す→テスト走行の順番でやってる。
練習の結果、付け替えたのはフロントアンダーガード。配信を見ても使っている人が多かったパーツだけど、私はフロントにブレーキをしっかり貼りたかったので今回はプレートを採用した。
あと、マスダンパーに使っているウエイトは当初、もっと軽いものにする予定だった。しかし、最初のテスト走行での動きを見て不安になったので、今のウエイトにした。


ボディの塗装

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今回使ったのはほとんどタミヤ製のスプレー。
ボディ本体はファインサーフェイサー吹いてその上からピュアーメタリックレッド。
フロントの黒い部分はファインサーフェイサーの上からブラック。ゴールド部分はガンダムマーカーエアブラシシステムを使った。
ピュアーメタリックレッドは前から使ってみたかった色なので今回使えて満足。
ウイングのステッカーは治具屋さんのP!MODEL LABOさんのステッカー。お守り代わりに貼っていたら、優勝まで導いてくれた。すごい!
最後にクレオスのトップコートつやありを吹いて完成。


反省と改善点

配信のコメントを見ていると、世代的な事もあるのかフルカウルマシンが出たら盛り上がった印象があるので、私もフルカウルマシンで出ればよかったと思った。バックブレーダーで出たら「落ち着け!ハマーD!」って誰かコメントしてくれるかもしれないし。
2回目があったら、その時はフルカウルマシンで出たいぞ。


おわりに

まず、運営の皆様へ感謝を。
素晴らしいレースを開催して下さってありがとうございます。
145台のマシンを管理してレースを開催するだけでも大変だったかと思います。それだけでなく、5時間以上もの素敵な配信をして下さってミニ四駆好きとして大変うれしく思います。
次回がありましたら、是非とも参加したいと思います。

24年前の私へ。
2次ブームのあの頃の勝てると思ったあのレースで4位だった時は悔しかっただろう。それは大人になった今でも忘れる事はない。
だが、安心していい。24年後、もっとたくさんの人が出て多くの人が見てくれるレースで優勝できるのだから。

そして、デストパンガ杯を見てミニ四駆に興味を持った人達へ。
火が点いた時が始めるチャンスです!
模型店、おもちゃ屋、家電量販店に並んでいるマシンの中から気に入ったマシンをレジに持っていきましょう!
自分のマシンが元気に走っているのを見るだけでも楽しいですよ!

以上。


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