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ロボアニメを見た事がない癖に、動くガンダムを見てきた。

興奮が冷める前にこの日のことを残しておきたい。

その日は夫の病院の付き添いだった。普段からインドアな私は電車を乗り継ぐほどの移動はしないため少し気分が高まっていた。

せっかくだから等身大の動くガンダムを見に行こう。

動くガンダムがあるというガンダムファクトリーは山下公園からすぐの所にあった。入口ではガンダムの顔横まで行ける特別入場予約が空いていることをスタッフが伝えていた。普段の様子はわからないが告知の関係で珍しく空いている日だったらしい。

私達は当日入場券のみ購入し、特典のガンプラを貰う。まさか入場しただけでプラモが貰えるとは思っていなかった。通路には動くガンダムを作っていく過程が描かれた写真が飾ってあり、それだけで少し胸が熱くなってきた。がんばる人ってどうしてこうも美しいんだろうね。

通路を抜けるとそこには大きなガンダムが私達の前でポーズをとっている。

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私の中にいる女児が爆発する。大きい!かっこいい!毎日眠たい目が二倍くらい開いた。すぐ駆け出したいところだったが、近くのスタッフに声をかけて夫とガンダムのスリーショットをお願いする。

「良い撮影スポットがあるんで!」

しっかりアルコール消毒をして写真を撮ってくれるスタッフさん。「ガンダムと同じポーズをしよう!」とハシャぐアラサー女児に、ポーズが完全にトゥースになってしまった夫。厚かましくも三箇所ほどオススメフォトスポットを聞いたおかげで素敵な写真が沢山撮れました。ありがとうございました。

その後あと数分でガンダムが動くというので正面へ移動。感染症対策のため印に立って観覧というので夫とも離れていたところ、スタッフの方からグループごとに離れていれば大丈夫と声をかけていただく。「ガンダムが真っ赤になるくらい、くっついて大丈夫ですよ」なかなか良いスタッフさん達だ。

爆音の河村隆一が始まる。ゆっくりと動くガンダム。大きな指を動かしながら腕を降ろし、特別デッキにいるお客さんの方向を向くガンダム。特別デッキならガンダムのカメラ目線が撮れるなとか、ニコニコ動画なら「こっち見んなw」ってコメントが流れるのかなとか、くだらない事を考えていたらドックが閉じてガンダムは綺麗に格納された。

未来が現実になってる。

そんな感想を持った。ガンダムのアニメはあんまり知らず歌と台詞だけ妙に印象にある程度だけど、心の中はずっと「かっこいい!!!!」でいっぱいだった。

スタッフオススメフォトスポットで散々写真を撮り、お土産屋さんを物色後、二階のカフェに移動しようとするとまたガンダムが動くところだった。

「コックピットが開いてる!!!!」

夫の一言でまたテンションが上がりすごく遠いのに二階からどうにかコックピットを撮ろうとする私。なんだかさっきと違う演出でガンダムが動いている。ちょっと悔しい。でも私はカフェに行くのだ。心を強く持ってカフェへ入店する。

カフェでは横浜の風景にガンダムベースが入っているかわいい限定ボトルがあったので、それを注文した。限定ドリンクは二種のソーダかレモネード。だがしかし炭酸が飲めない私は「レモネードは炭酸ですか?」などとマヌケな質問をしてスタッフを困らせてしまう。結果全て炭酸だったが、優しいスタッフさんのおかげでどうにか限定ボトルを手に入れることができてすごく嬉しい。本当にご迷惑をおかけしました。

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その後資料館へ足を運ぶ。このプロジェクトに関わっている企業や人、想い。動くガンダムのメンテナンス。動きのプログラム。ロボットの歴史、ガンダムの歴史。

改めてロボットの二足歩行ってすごい事だと思い出し、ビル6階建てサイズのロボットが動くなんて想像以上に大変なことなのでは?と至極当然のことが浮かぶ。でも動いてるんだよな、これが。

コックピット体験などをしていると、またガンダムが動くというアナウンスがあったので外へ駆け出す。外はもう暗くなっていて、ランドマークタワーや観覧車などの夜景が広がっていた。

資料館を見た後だとどうしても足の関節の部分が見たくなり、左から動くガンダムを見ることにした。ガンダムが格納された状態から始まる、最初に見たものとは別の演出だ。

コックピットが閉まりデッキが開く。ガンダムの目に光が灯った。大きく一歩前進しようと左脚を上げると右脚が前に倒れる。大きな指を軽く握って拳を作り腕を振っている。左脚を降ろすと同時に右脚が上がり、左脚の横へゆっくりと降ろした。ガンダムはその場で堂々と立っていた。

ドキドキする。ロボットアニメを見たことが無い私が。

横から見ると余計にわかる人工関節の動き。しゃがむ時・起きる時の体幹。これは本当に現実なのか?少し理解できなかった。感動して泣いてしまいそうだった。なんの感情かわからないけれど、強いて言うなら夢が現実になったところを見たからだろうか。ドラえもんが目の前で動き出したら私は泣くのかな。

というわけで、ロボットアニメを見ない私でも感動したのでみなさんもガンダムファクトリーに行って感動を体験してみると楽しいと思います。

あと出会うスタッフさんみんな良い人だったからすごく良いと思います。

以上!!!!!


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