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61歳のオジサンが「日商簿記3級」ネット試験を受けてみた話。(④ネット試験対策編)

ペーパー試験とネット試験、それぞれにメリット・デメリットがあるかと思いますが、普段から仕事でパソコンは使い慣れていることと、試験開催地及び開催日時の選択肢の多さから私はネット試験を選びました。

ペーパー、ネットどちらにも共通することですが、1時間の試験時間の中で大問ごとの時間配分については多くの方が情報を上げてくれており、大体が第1問に15分、第2問に15分、第3問に20分、見直しに10分というところを目安にされています。そしてどの方にも共通した意見として問題を解く順番に言及されています。

まずは仕訳の第1問を解き、次は第3問へ、そして最後に第2問へとなっています。その理由として、まずは基本の仕訳は当然満点を狙うべきで、第2問は出題範囲が広く試験対策が取りにくいため、勉強の的が絞りやすい第3問で確実に点を取れるようにしておけば、第1問45点、第3問35点で80点に達するため、最悪第2問を落としても合格できる。というものです。中には試験対策としては第1問と3問勉強に集中して第2問は捨てるぐらいでも構わないとまで言い切る人もいましたが、私は自分の体験からこの意見にはちょっと懐疑的です。(これはまた次の記事で)

初めて試験を受ける身としては、多くの方の共通のアドバイスは受け入れるべきと考え、自身もペーパーの模擬試験段階からこの流れで試験に取り組んでいました。

試験の時間配分感覚はここである程度つかめてはきましたが、自分がネット試験を選んだ以上はネット上での試験自体に慣れなければいけません。
問題集に収められていた模擬試験をやり終え、まずは出版社が購入者特典として用紙しているネット上の模擬試験に挑みたいと思います。

もちろん簿記のネットでの本試験は受けたことが無いので、実際にどんな感じなのかわかりませんが、模擬試験での説明には本試験と同じ形式になっていることが書かれています。用意されたパスワードを入力し、開始ボタンをクリックすると問題画面が現れます。画面中央下にデジタル時間表示があり、画面が開いた途端カウントダウンが始まりますが、これがちょっと焦りを感じさるに充分なアイテムになっています。

まず初めて受けた出版社のネット模擬試験は自分には難しく、70点に届きませんでした。前回(③勉強後半編)記事でもお話ししたように、同じ問題集の中の通常問題に比べて模擬試験内容がやさしくて困惑したのですが、ネット試験でいきなり合格点に達せず再び困惑します。これはたまたまこの模擬試験が難しかったのでしょうか?

この後も、Web上で無料で受けられるネット模擬試験を探して数をこなし
てきましたが本当に難易度がバラバラで、すべての試験問題で70点以上を取るという訳にはいきませんでした。こうなると運営者の異なる問題を数こなしたほうが良さそうです。

その他、ネット模擬試験を体験してみて感じたのは、ペーパー試験なら問題用紙に計算やメモが出来ますが、当然ネットではそれが出来ません。もちろん本試験ではA4の白紙用紙が2枚渡されるとの事ですので、計算書き込みが出来ない訳ではありません。実際に自分も模擬ネット試験では紙を2枚用意して同じように臨みましたが、ここで気づいたのは最初のうちは残り時間を気にして焦る気持ちからか、走り書きのメモになって自分で読めなかったり、どの問題のメモなのか後で見直しの際にわからなかったりしていました。そもそもペーパー試験のように問題文横の余白等に書き込めないので、最後の見直しのために、ここは手間を惜しまず第何問の何番かというのをきちんと書き込んでおく必要があります。

またこれもネット試験でのデメリットだと感じましたが、メモは机の上で書き込みますので、画面からメモへ、メモから画面へと視線移動が発生し、画面の問題個所を見失うといったこともあり、これが僅かながらでも時間のロスだと感じました。そのため私は左手を画面上の問題個所を指さしながら、右手でメモを取るという体勢を取りました。また最後の見直しの際はメモを画面の問題横に持ち上げて少しでも視線移動を少なくするようにしました。やはりどうしてもケアレスミスは何ヵ所か発生してしまうので、見直し時間は少しでも確保した方がいいと思います。

まあ、試験前日まで様々なネット模擬試験に挑戦し、平均すれば70点以上にはなっているだろうという感触で勉強は終わりました。こうなると最後の本番でどの位のレベルの問題に当たるか、あとはもう運しかないかなと。やれるだけのことはやったよ。さあ試験の本番に臨みます。

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