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NAGAREYAMA F.C.が2部リーグで三連勝。垣間見えた理想のサッカーと課題。

6月18日に千葉県社会人サッカーリーグ2部 第3節を終えたばかりではありますが、第3節の翌週となる6月25日、同リーグの第4節が開催されました。

今節のNAGAREYAMA F.C.の対戦相手は、千葉蹴球倶楽部さん。20年以上前に創設された千葉市を本拠とするクラブで、ここ2年間は2部リーグで4位、5位と中位に甘んじていますが、かつては1部リーグにいたこともあり、再度の昇格を狙っているクラブになります。
千葉蹴球倶楽部さんの2023シーズンの戦績はこちら。
5/28 千葉県社会人サッカーリーグ2部 第1節 VS BRAZENTIN 2-4
6/18 千葉県社会人サッカーリーグ2部 第3節 VS MarverickSC 0-3
2戦2敗と苦しいスタートになってはいますが、だからこそ今シーズン初勝利を渇望している相手…油断できる相手ではありません!

この試合の会場はフクダ電子スクエア。ジェフ千葉のホームスタジアムであるフクダ電子アリーナに併設された、人工芝のフィールドになります。
蘇我駅から徒歩8分(公式Webサイト上)と公共交通機関でのアクセスが可能、その上広い駐車場も備え、そして人工芝のピッチは綺麗、更に管理棟もあってトイレも綺麗(重要)と。フェンスにダンマクを張ることも可能で、環境としては正に申し分無し!
さすがに日曜の夕方という時間帯に加え、これまでより遠い会場ということもあり、現地に集まることのできたファン・サポーターの皆様はこれまでに比べると多くは無かったですが、それでも初めて現地観戦に来て下さった方もいて。こうして時間を割いて現地で応援に駆けつけてくれる人がいる…本当に有難いですね!
昼間は暑かった天候も、キックオフ頃になるとぐんと気温が下がり、風もあるので非常に涼しくて良いコンディション。最高のピッチ、最高の気候…この環境で、NAGAREYAMA F.C.の選手たちがどんなプレーを魅せてくれるのか、キックオフから胸が高鳴っておりました!

17時にオープンしてからのダッシュでのダンマクはり
現地に集まった皆様にお手伝い頂いたおかげで、何とかキックオフまでに設置完了!
コーナーフラッグ付近からのフィールド遠景
人工芝最高!でも観る側としてはフラットなので少し見難いですかね
フィールド内に入れないので配信機材の事前設置が出来ず、今回は本当にご苦労だったと思います
解説もここから?いつも本当にありがとうございます…!!!!

この試合のNAGAREYAMA F.C.のスカッドはこちら。

千葉県社会人サッカーリーグ2部 グループ1 第4節

前節、怪我で途中交代してしまった#17森田 大輔選手は今節もスタートから出場。まさしく鉄人ですね…!
前節からは、左サイドバックの#5平久 竜土選手と右のウイングの#3牧野 純己選手が外れ、#18加藤 康徳選手と#10小野 敬輔選手が入りました。
#18加藤 康徳選手はそのまま左サイドバックに、右のウイングには前節でインサイドハーフだった#8小野田 大樹選手が入り、#10小野 敬輔選手が空いたインサイドハーフに入りました。
ベンチメンバーは#16今山 育己選手、#3牧野 純己選手、#15錦見 勇弘選手に加え、前節は帯同するもベンチに入っていなかった#7土屋じょにー選手、#6山室 伊ノ介選手もベンチに入りました。

円陣が解けて各々ポジションへ

試合はいつものようにNAGAREYAMA F.C.がボールを保持する展開。選手同士が連携した崩しで何度か良い形は作るものの、なかなか得点できません。
千葉蹴球倶楽部さんも決して受け身だったわけでは無く、ボールを奪った後の縦方向へのプレーが早く、奪った際には人数をかけてゴール前に迫るプレーを徹底。奪ってからの攻撃がとにかく鋭くて、特に右サイドの7番の選手のスピードはかなりの脅威でした。
NAGAREYAMA F.C.がボールを保持してある程度形を作るも、お返しとばかりに千葉蹴球倶楽部さんも鋭いカウンターでゴールを脅かす、そんな一進一退の展開が続きました。

試合の流れが変わり始めたのは、20分過ぎから。徐々に千葉蹴球倶楽部さんの足が重くなり、前への推進力が落ち始めます。
そんな中で生まれた、待望の先制点。前半26分、スローインの流れからボールを受けた#11山口 賢人選手が、タッチライン際でルーレットで相手を躱し、そのまま左足側にカットインしてのゴラッソ!山口選手の二試合連続弾でNAGAREYAMA F.C.が先制に成功します。
そしてその5分後の前半31分、#11山口 賢人選手とのパス交換で抜け出した#10小野 敬輔選手が挙げたクロスに、#13板倉 航希選手が飛び込んで追加点。このゴールは#4平久 将土選手→#17森田 大輔選手→#10小野 敬輔選手→#11山口 賢人選手→#10小野 敬輔選手→#13板倉 航希選手と流れるようにパスをつないで奪った、本当に素晴らしいゴールでした。
このゴールでNAGAREYAMA F.C.がリードを広げ、前半は2-0とNAGAREYAMA F.C.が2点リードで折り返します。


後半開始時に選手交代。#17森田選手に代わりそのまま#3牧野選手が右サイドバックに入ります。(#11山口 賢人選手が左に張ることが増えたので、もしかしたらその他の選手の立ち位置も若干修正があったかもしれません)

後半からの投入で勢いよく円陣に加わる牧野選手!

後半に入っても2点リードしたNAGAREYAMA F.C.が主導権を握る展開が続き、後半12分には#11山口 賢人選手が相手を二人引き付けて、サイドを駆け上がった#3牧野 純己選手へパス。牧野選手がそのままサイドを抉り、マイナスの折り返しに#13板倉 航希選手が見事なターンで相手を躱しながら、左足で豪快にネットを揺らし、追加点。
このゴールで3-0とNAGAREYAMA F.C.が更にリードを広げ、一気に優位になります。

その後、前節同様にバックパスを拾われてしまい失点を許しましたが、終了間際のラストワンプレー、#22寺内 大登選手がサイドを突破、クロスに#13板倉 航希選手がハットトリックとなる今日3点目のゴールを決め、勝負あり。板倉選手、これで今年だけでハットトリックは2回目、そして今年の公式戦5試合全てでゴールしているという…凄すぎます!

板倉選手のゴールと同時に試合終了のホイッスルが鳴り、試合終了。NAGAREYAMA F.C.が4-1で勝利を収め、これで三連勝。リーグ戦序盤の3試合全てで勝利と、最高の形で中盤戦へと突入していくことができました。リーグ残り6試合。まだまだ先は長いですが、一つ一つ、大切に勝ちを掴んでいきたいですね!

山口選手のコーナーキック
途中出場組を送り出す大坪コーチ…いつもありがとうございます!
怪我から復帰した錦見選手。強靭なフィジカルは健在です!

この試合であらためて感じたのは、NAGAREYAMA F.C.の選手たちはみんな本当に長く速く走れるんだなぁ、ということ。当たり前ですがサッカーの試合は90分(2部リーグでは80分ですが)あるわけで、出来るだけ長い時間、クオリティを保てた方が当然有利。最後までクオリティを落とさずに選手一人一人が足を止めず、最後まで連動した攻撃、守備をやり続ける。こういう走力も、高監督が築こうとされている土台の一部なのかな、と感じました。
まぁそれでも、高監督の求めるレベルの走力…目指すカテゴリーでプレーするための走力にはきっとまだ足りていないのでしょうね…本当に、凄い世界ですね。

今日の試合、思うようにボールが扱えるこの素晴らしいピッチでの試合を通じて、NAGAREYAMA F.C.のやりたいサッカーが垣間見えた気がしました。
中からでも外からでも、次々と流動的に選手が動き回り、素早くパスをつないで崩すサッカー。やりたいことを表現できたゴールが、今日の2点目、3点目なのかな、と思います。2点目も3点目も、5人の選手が絡み、流れるようにボールをつないで奪った、まさしくチーム全体で奪ったゴールでした。この試合はこの2つのゴール以外にも、何人もの選手が連動した動きでゴールに迫るシーンが数多くあり。きっとこれが、NAGAREYAMA F.C.がやりたい理想のサッカーなんだろうなぁと感じました。

そして、その理想のサッカーを追求する上で顕在化してきたのが、リスク管理という課題なのかな、と思います。失点のシーンは置いておいて、失点につながらずとも危ないシーンを作られたのは、どれも相手に中盤でボールを引っ掛けられてのカウンター。NAGAREYAMA F.C.がやりたいサッカーでは多くの選手が連動して崩しを狙うので、どうしても前に人数をかける必要がある。その分、後ろで備える選手は少なくなるので、高い位置で奪われた瞬間は数的不利な決定的なピンチになりやすい、というコインの裏表の構図。
前に人数をかけつつも、常にリスクに備える…簡単な課題ではありませんが、より上を目指すにあたり、ボールを奪われた瞬間のネガティブトランジションでの対応力を高めていくことは必須だと感じました。

その他、雑感ですが…
・良いピッチだと、#10小野 敬輔選手の判断の速さとボール捌きの正確さが如実に表れますね。小野選手がボールの逃がしどころになり、別の選手へとつないだボールがチャンスにつながっていく…まさに潤滑油のような働き。素晴らしかった!
・#4平久 将土選手の視野の広さとキックの正確性たるや。ただ大きくクリアするシーンはほとんどなくて、クリアがそのまま攻撃の起点になっている…凄すぎます。
・#18加藤 康徳選手の気迫あふれるプレー!今日はアグレッシブにドリブルでの仕掛け、インナーラップ(覚えました!)、そして積極的なシュート…!さぼらない上下動は相変わらずで、いつもの穏やかで柔らかい物腰とのギャップにますますヤス選手のファンが増えそうな予感です。

4点中3点に絡んでいた小野選手…推していて良かった!!

以上、本日の第4節についての所感でしたが…実は次の週末、7月2日にも息つく間もなく試合が予定されています!!7月2日に開催されるのは、リバーサイドリーグの第3節!6月18日から数えて3連戦、です!

リバーサイドリーグ 第3節のNAGAREYAMA F.C.の相手は、東葛FCさんです。
ここ2年間のリバーサイドリーグでの戦績は、2021年が4位、2022年が5位。2023シーズンは開幕でFC HABLANDOさんと対戦し、1-0で勝利をおさめています。FC HABLANDOさんとはNAGAREYAMA F.C.も第2節で対戦して7-0で勝利しましたね。
3連戦の最後の試合、怪我明けの選手も多いので疲労も溜まっているはず。早い時間で先制点を奪い、優位に試合を進めたいところですね。抑えて勝てるような甘い試合なんてありませんが、とにかく怪我だけはしませんように…

リバーサイドリーグ 第3節の会場はおなじみ利根川ゆうゆう公園。7月2日の10時キックオフです。リバーサイドリーグは配信がありませんので、ぜひ現地に足を運んでいただき、一緒に選手たちを後押ししましょう!

今週は以上になります。今週もお読み頂きましてありがとうございました!


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