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NAGAREYAMA F.C.初めての天皇杯への挑戦は準々決勝で潰える。ここで得た糧を今後の成長に。

素晴らしいピッチ、そして晴天の下でプレー&観戦できる喜び!

3月3日(日)、千葉県サッカー選手権大会 決勝トーナメントの2回戦が行われました。会場は千葉市にある千葉県フットボールセンター。予選トーナメント3回戦の千葉教員サッカークラブさんとの試合で使った会場です。日本サッカー協会が運営するサッカー施設『高円宮記念JFA夢フィールド』の中にあり、そのうちの人工芝のピッチ1面が千葉県サッカー協会が運営する『千葉県フットボールセンター』になります。海浜幕張公園駅から徒歩15分程とアクセスが良く、すぐ近くにはZOZOマリンスタジアム、幕張メッセや大きな公園といった人が集まる施設が多数あるので駐車場も多く、車でのアクセスも問題なし。良い会場ですね!

この日は風はあるものの、晴天。非常に多くの方が会場でNAGAREYAMA F.C.を応援してくれていました。本当にありがたいです!
いつものマッチデープログラム的なフリーペーパー。晴れなので心置きなくお配りできる…ということで、当然本日もお配りしております!データもアップしておきますので、よろしければご覧下さい!

会場の規則で鳴り物による応援はできませんが、声出しは可能ということで、我々ファンサポーターも全力で選手を応援します!

自陣ゴール裏、外側のフェンスにダンマクとゲーフラ設置!

いつもとは似て非なる布陣…功を奏すか

この日のNAGAREYAMA F.C.のスカッドはこちら。

千葉県サッカー選手権大会 決勝トーナメント2回戦

前節同様4-2-3-1というよりは、4-3-3だったように思います。
GKは不動の#1板橋 柊哉選手。
DFは右から#2岡田 俊祐選手、#5長坂 拓紀選手、#9橋本 真吾選手、#16延山 光聖選手。
MFは右に#22澤口 瑛都選手、左に#26三好 崇斗選手、中央アンカーの位置に#24栢野 史也選手。
そしてFWは右に#23長野 峻己選手、左に#10寺内 大登選手、中央に#13板倉 航希選手。

まだ本調子では無いと思いますが、怪我から戻ってきた板倉選手が定位置に。大事な試合、やはりエースを欠くわけにはいきませんからね!
高さのある延山選手が怪我から戻ってきてくれたのも心強いですね!早速左SBとしてスタートからの出場となりました。
中盤はいつも通りであれば#14高木 一希選手が入っていたところですが、この試合では三好選手をチョイス。

ここ最近は4-2-3-1の布陣で栢野選手をトップ下に置くことが多かったですが、今節は少し並びを変え、栢野選手はアンカーの位置にいたように思います。直近のリーグ戦を見ると相手も4-3-3で来ることは予測出来ていたと思うので、かみ合わせでフリーになりやすいアンカーの位置に展開力のある栢野選手を置く狙いだったのかもしれないですね。

この日のベンチには、#4平久 将土選手、#18加藤 康徳選手、#7砂田 琢己選手、#14高木 一希選手、#6山室 伊ノ介選手、#11山口 賢人選手、#19飯沼 駿太選手が入りました。平久 将土選手…怪我から復帰です!お帰りなさい!!

試合開始の整列に向かう選手たち…今日から新モデルのユニです!

主導権を握れず、思うように前への推進力を出せない展開に

試合は序盤から球際の激しい展開。お互いに陣形がコンパクトなためボールが落ち着かず、お互いにワンタッチ、ツータッチでのコンビネーションからチャンスをうかがう展開となりました。
そんな中、前半15分。スローインの流れから、#10寺内 大登選手が#13板倉 航希選手とのコンビネーションでエリア内に侵入。後手を踏んだ相手DFが後ろからアタックしてしまい、PKを獲得。NAGAREYAMA F.C.が先制のチャンスを得ます。PKのキッカーは寺内選手。狙いすましたシュートはGKの手の届かない厳しいコースをついたものの、惜しくもポストを直撃し、ゴールとはならず。

お互いに決め手がないまま時計が進みますが、前半30分頃から、徐々に中央学院体育会サッカー部さん(以降、中央学院大学さん)が押し込む時間が長くなってきます。
GKからのビルドアップの際、中央学院大学さんは右SBをボールの逃がしどころとして有効活用していて。中央学院大学さんの右SBに引っ張られてNAGAREYAMA F.C.の左SBである#16延山 光聖選手が引きずり出されて裏のスペースをFWに突かれる、というパターンでNAGAREYAMA F.C.の左サイドからクロスを上げられるシーンが増えていきます。
#9橋本 真吾選手、#5長坂 拓紀選手を中心に、クロスを上げられても中では相手に決定的なチャンスは作らせませんでしたが、完全に守備のかみ合わせを外された状態に。FW3人が前からプレッシャーに行くも外されて裏を突かれてディフェンスラインを下げさせられる…という展開が続き、徐々にNAGAREYAMA F.C.は前線とディフェンスラインが間延び。前線が孤立しがちになり、#13板倉 航希選手が前を向いた状態でボールを届けることがなかなかできない状況。試合の主導権は完全に中央学院大学さんに握られていました。
それでも前半はしのぎ切り、0-0で折り返します。

左FWの寺内選手がCBへプレスに行くと相手のSBは完全にフリーに。
ボールの逃がしどころとして狙っていたように思います。
キャプテンとして後ろからチームを支え続けた板橋選手
相手に振り回されながらもゴールを死守したセンターバックの二人

ハーフタイムで心身ともにリセットされたことで、後半の立ち上がりは再びお互いにタイトな展開になりますが、噛み合わない守備から悪い流れに傾くのは変わらず、相変わらず右サイドを起点に中央学院大学さんに自陣深くまで侵入される時間が続きました。

この悪い流れを払拭したのは、高監督の一手でした。
後半20分、#23長野 峻己選手に代わり、#11山口 賢人選手がIN。この交代をきっかけに、NAGAREYAMA F.C.は4-3-3から4-4-2へシフト。山口選手と板倉 航希選手でFW2枚にし、#10寺内 大登選手が右のSHに、#24栢野 史也選手が左のSHに。中央は#22澤口 瑛都選手と#26三好 崇斗選手のダブルボランチに変化しました。
この変化で相手のDFライン4枚へ誰がマークにつくのか明確になり、NAGAREYAMA F.C.が前から圧を掛けられるように。一気に試合の主導権を奪い返しました。
後半22分、自陣でクリアボールを拾った#11山口 賢人選手と#13板倉 航希選手の二人の連携で一気にゴール前まで運び、最後は板倉選手がシュートもGKがセーブ。
後半23分、前からのプレスで相手のパスをカットした板倉選手が右サイドの寺内選手へ展開、寺内選手があげたクロスに栢野選手が飛び込んでシュートを打つも強くヒットできずにGK正面。
後半24分、左サイドで栢野選手が運んで澤口選手、寺内選手とつないでクロスを上げるも合わず。
流れをつかんだNAGAREYAMA F.C.が立て続けにチャンスを作るものの、ゴールは奪えず。
この流れに乗って攻め立てたいところでしたが、中央学院大学さんの方も後ろからのつなぎではなく長いボールを蹴る等、すぐに対応。後半30分過ぎからは、お互いにオープンな展開に。いつもは大学生相手でも走り負けないNAGAREYAMA F.C.ですが、前半あれだけ振り回されたことで、徐々に攻守の強度が落ちてきたように見えました。
前半のように押し込まれるような展開は無くなり相手ゴールに迫る機会は増えましたが、前に行けるようになった分、後ろにできたスペースを突かれて何度か決定的なシーンを作られるものの、#1板橋 柊哉選手のセービングもあり、ゴールは許さず。
お互いにゴールを割れないまま、0-0のスコアレスで試合は延長戦へ。

山口選手投入後の布陣。
前線からのプレスがハマるように。
あれだけ振り回されても最後まで足が止まらなかった寺内選手
一気に試合の流れを変えた山口選手

延長戦前半、#26三好 崇斗選手に代わって左SHに入った#14高木 一希選手が裏に抜け出してGKと1対1の決定的な場面を作るも、相手GKがセーブしてゴールはならず。
お互いにゴール近くまでは迫るものの、決定的なチャンスまでは作れず、20分の延長戦もスコアレスのままタイムアップ。試合の行方はPK戦に委ねられることになりました。

延長戦に向けて…厳しい戦い
延長戦に向けての円陣

最終的に、PK戦は2-4という結果。
NAGAREYAMA F.C.の決勝トーナメント敗退が決まりました。
PK戦、中央学院大学さんの一人目、ど真ん中に蹴り込んできた相手のシュートを残した足で執念でブロックした#1板橋 柊哉選手のスーパーセーブ、そしてその後の気持ちの入った咆哮。あの板橋選手が、エンブレムを叩いて我々に向けてアピールしてくれたこと。この試合のベストシーンでした。


上手くいかない時にピッチ上でどう修正していくか

お互いに決定期はありつつも、両チームのGKのレベルが高く、ゴールを許さない引き締まった試合でした。NAGAREYAMA F.C.にとって悔やまれるのは、主導権を握った時間があまりにも短かった、ということでしょうか。相手に主導権を握られ、受け手に回る時間が長かったこの試合。ここで振り回されて蓄積されたダメージが後々まで尾を引いたように思います。

熱く、冷静に。最高にかっこよかったです!

主導権を握られ続けた要因は、相手の戦術に対して変化が出来なかったこと。後半20分に高監督が動くまで、試合の流れを変えることが出来ませんでした。上手くいっていない感覚は選手たちには当然あったはず。上手くいっていない時に、どう対応していくか。どう戦い方を変えていくか。監督の指示を待つのではなく、実際にピッチ上にいる選手間でコミュニケートし、変化していく。そういった試合中の対応力が養われていれば、また違った結果になったのではないかと思います。
これまで、NAGAREYAMA F.C.が公式戦で相手に主導権を握られ続けるような試合ってほとんどありませんでしたからね。これから相手のレベルが上がっていけば、相手に主導権を握られる展開だって増えるわけで。そんな時にどうピッチ上で対応していくか。修正していくか。非常に重要なポイントだと思います。この試合で、これが経験が出来たことはものすごく価値のあることだと思います。すぐに改善できるような簡単なものではないと思いますが、もっと試合中に選手間でコミュニケーションを取る。その中で、解決策のイメージを共有、具現化していく。やり続けることで、少しずつ改善していきたいですね!


NAGAREYAMA F.C.の初めての天皇杯への挑戦はここで終わりを告げました。
1月に加入したばかりの新戦力。公式戦を通じて、かなり融合が進んできたと思います。我々ファンサポーターも、ようやく新戦力の名前と顔と背番号に迷わなくなってきました(笑)
わずかな準備期間で、大会の中を走り続けながらチームを構築してくれた高監督、そして対応していった選手たちはやはり凄い!
チーム戦術、グループ戦術の浸透はまだまだこれからな訳で、伸びしろがありすぎてわくわくが止まりません!
千葉県社会人サッカーリーグ1部の開幕まで、恐らくあと1か月程度。この1か月でさらに強いチームになって、リーグ戦に挑みましょう!!
選手の皆様、スタッフの皆様、2か月に及ぶ連戦、お疲れさまでした!

今週は以上になります。最後までお読み頂き、ありがとうございました!

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