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酸いも甘いもあらゆる経験を糧に。NAGAREYAMA F.C.はドロースタート。

社会人リーグカップ初戦は最高のプレー環境の中で

4月14日(日)、千葉県社会人リーグカップ 予選グループB。NAGAREYAMA F.C.とMATSUDO CITY FCさんとの試合が姉ヶ崎公園サッカー場で行われました。
きれいな天然芝で、ストレスなくプレーできる会場。ありがたいですね。市原の方にはこんなに良い環境が他にもたくさんあって…ホント羨ましい…!
さらにこの日は快晴で風も強くなく、プレーするにも観戦するにも絶好のコンディション。最高ですね!

ダンマクはゴール裏エリアに設置!壮観です!
たまにやる気を見せる我が娘…暑いという理由でユニは着てくれなかった(笑)

毎度のことながら、この試合でもマッチデイプログラム的ないつものやつをお配りしました。配り係が気まぐれなので、お渡し忘れもしばしば起こりますが、ご容赦下さい!


初めての右サイドでの起用…エースが新境地を開けるか

この日のNAGAREYAMA F.C.のスカッドはこちら。

千葉県社会人リーグカップ グループリーグ1戦目

ずっと同じ並びでいることが少なく流動的に入れ替わりやポジションチェンジがあったのであくまで参考程度ですが、一番多かった形が上の4-1-4-1のような形だったように思います。今回は優秀なブレインに色々教えてもらいながら書いているので、間違いない…はず(笑)
GKは唯一無二の#1板橋 柊哉選手。
DFは右から#2岡田 俊祐選手、#5長坂 拓紀選手、#16延山 光聖選手、#26三好 崇斗選手。
MFは右に#22澤口 瑛都選手、左に#24栢野 史也選手、中央アンカーの位置に#7砂田 琢己選手。
そしてFWは右に#13板倉 航希選手、左に#23長野 峻己選手、中央に#10寺内 大登選手。

注目はやはり、#13板倉 航希選手の右FWとしての起用。ほぼ全ての試合でトップの位置で起用されてきた板倉選手。NAGAREYAMA F.C.での公式戦では初めて挑戦するポジションかと思います。前を向いて仕掛ける機会の多いポジションなので、新天地でどんなプレーを見せてくれるのか…楽しみです!

この日のベンチには、#6山室 伊ノ介選手、#8小野田 大樹選手、#9橋本 真吾選手、#14高木 一希選手、#19飯沼 駿太選手が入りました。

和やかなアップ風景
深松コーチがチームに合流、アップを指導してくれていました!

お互いの色、持ち味がはっきりと分かれた試合

試合は『ボールを持ちたい』NAGAREYAMA F.C.と、『持ちたくない』MATSUDO CITY FCさんとではっきりと色が分かれた展開になりました。
MATSUDO CITY FCさんは4-6-1で中央に強固なブロックを構築。前からはプレッシャーに行かず、スペースを消しつつ、中央に入ってきた相手に対しては厳しくチェック。中央からサイドに追い込むように囲んでボールを奪い、奪った後は裏のスペースを突き、人数をかけてカウンターを狙う、というのが基本的な戦術のようでした。
中央のスペースが消されているので、NAGAREYAMA F.C.はピッチを広く使って両サイドから侵入を試みます。インサイドハーフを絡めたコンビネーション等でサイドを突破してクロス、シュートまで持ち込み、何度か決定的ともいえるチャンスを作りますが、DFのブロックやGKのセービングにあい、ゴールはならず。最後のところの強度は、やはり高い。
中央を固める相手とは昨年から何度も対峙してきたNAGAREYAMA F.C.なので攻略の糸口は持っている。それでもやはりそこは県内最高峰の1部リーグ。GKのレベル、DFのレベルはこれまでより格段に高く、ゴールに迫るところまでは持ち込むものの、簡単には得点させてもらえません。

守ってばかりではなく、カウンターも鋭い。逆サイドに張ったサイドバック、あるいはインサイドハーフが裏を取って深く侵入すると、これまで手薄だった中央に2列目の選手が勢いよく飛び出してきて、チャンスメイク。
守るときは徹底的に守り、攻めるときはリスクを承知で人数をかけて攻める。攻守ともに、1部リーグのレベルの高さを感じました。

前半はお互いに決定機といえるシーンはありつつも、得点は無し。お互い、ある程度やりたいプレーは出来ていたと思いますが、スコアレスでの折り返しとなりました。

この試合の分水嶺…チームを救ったのは、紛れもなく

後半頭に、NAGAREYAMA F.C.は選手交代。#7砂田 琢己選手に代わり、#6山室 伊ノ介選手が入りました。合わせて、4-1-4-1から4-2-3-1のような形にシフト。スペースがなくアンカーの#7砂田 琢己選手が配球できないかみ合わせになっていたので、そこにてこを入れたのかなと思います。中央3人の組み合わせはかなり流動的ですが、基本的に山室選手がトップ下に入っていたように思います。

後半、選手と形を変えて仕切り直し…というところでしたが、後半11分に大きく試合が動きます。
MATSUDO CITY FCさんのCKの流れからボールがこぼれたところ、相手の選手がシュートするも#1板橋 柊哉選手が何とかセーブ。更にそのこぼれ球をめぐって両チームの選手が殺到。その中で#2岡田 俊祐選手にハンドがあり、PKの判定。そして岡田選手は一発退場。NAGAREYAMA F.C.は残り時間を10人で戦うことに。
固いブロックでゴール前を固めているMATSUDO CITY FCさん。ここで先制されてさらに数的不利になるのは一気に試合の趨勢を持っていかれる展開…。
NAGAREYAMA F.C.にとって、この試合最大の危機。
この場面、救ってくれたのは我らが守護神#1板橋 柊哉選手でした。このプレッシャーのかかる場面で、見事にPKストップ。ビッグセーブでした!!

数的不利になったNAGAREYAMA F.C.は右サイドバックに#23長野 峻己選手を下げ、1トップには#13板倉 航希選手を置いた4-4-1にシフト。これまでのように前からプレッシャーを掛けるのではなく、逆に自陣にしっかりブロックを敷き、入ってきたボールと選手に厳しく当たる守り方へと変化しました。
逆にボールを持つ展開になったMATSUDO CITY FCさんは、守りを固めるNAGAREYAMA F.C.から得点を取るためにピッチを広く使ってブロックの網を広げながら攻撃の糸口を探る展開に。
結果として両チーム、まさしく前半とは真逆のスタイルとなったこの試合。
人数の差で押し込まれて防戦一方の試合になるかと思いきや、実際は異なる展開になりました。

後半28分、中央でボールを引っかけた#6山室 伊ノ介選手のスルーパスに#13板倉 航希選手が粘りながら裏に抜け出しGKと1対1に持ち込むも、シュートを打てず。
後半30分、板倉選手が相手GKに厳しくプレッシャーを掛けたことで拾ったボールを#23長野 峻己選手が遠目から狙うも惜しくも枠外。
後半32分、山室選手の入れたくさびのボールを長野選手がつぶれながらも裏に抜け出した板倉選手につなぎ、板倉選手がシュートまで持ち込むも相手DFがブロック。
一人少なくなった中でも、ボール奪取能力の高い#6山室 伊ノ介選手、#22澤口 瑛都選手、#24栢野 史也選手がいてボールをひっかけることができ、更に1トップに入った#13板倉 航希選手の前には広大なスペース。うっぷんを晴らすかのように駆け回る#13。ボールを奪ってシンプルに板倉選手につなぐことで、前半と変わらず決定的なシーンを作ることが出来ていました。
当然一方的な展開ではなく、MATSUDO CITY FCさんにも危ないシーンを作られることはありましたが、そこは何とかしのぎ、両チーム得点を許さぬまま、試合はそのままタイムアップ。
スコアレスドロー、という結果になりました。


ここから何を得て、どう伸ばしていくかは自分次第

さほど結果が重要視される大会ではないものの、後半早い時間で数的不利になりながらも互角にやりあって勝ち点1を取れたこと、悪くない結果だったと思います。
これまで培ってきた様々な戦い方、経験が活きたからこそ、今日のようなスクランブルの中で、柔軟に戦い方を変え、互角の戦いに持ち込むことが出来たのだと思います。
ボールを持ちたかったが最後は持たないスタイルに変えて決定機を作ったNAGAREYAMA F.C.。そしてボールを持たないスタイルだったがボールを持ってもしっかり決定機を創れたMATSUDO CITY FC。得点こそありませんでしたが、お互いにやりたいことが出来た、見ていて面白い試合でした!

この試合、始めて最前線ではなく右サイドで起用された板倉選手。どうしても1トップだと相手を背負うプレーが多く、相手のレベルが上がり自由に時間とスペースを与えてもらえない直近の試合だと、板倉選手の良さがなかなか出せないことが増えていましたからね。右サイドに入ることで、前を向いてプレーするシーンが増えていたように思います。さすがにスペースがなさ過ぎて窮屈そうでしたが…。
圧倒的な得点力を持つ板倉選手。その強みを活かすため、どのように板倉選手が前を向いた状態でボールを届けるか。そして板倉選手自身もどのようにして前を向けるようにするか。組み合わせなのか、選手配置なのか。最適解がどこにあるのか、今後も注目ですね!


勝てば予選突破できる次の試合、また面白い試合になりそう!

これで、予選グループBはMATSUDO CITY FCが2戦終えて勝ち点2で首位。最後の1戦は、お互いに勝ち点1の房総ローヴァーズ木更津FCさんとNAGAREYAMA F.C.との対戦となります。この試合、勝利した方がグループリーグ突破。引き分けなら…三つ巴でさらに複雑になりますが(笑)

房総ローヴァーズ木更津FCさんとの試合は4月21日(日)、9時キックオフです。会場は江川総合運動場。流山からは少し遠い会場ではありますが、こちらも非常に強い相手との試合、面白い試合になると思います!
ぜひ、会場で選手の背中を後押ししましょう!!

今週は以上になります。最後までお読み頂き、ありがとうございました!

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