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実り多きドロー。3点ビハインドから追いつくもNAGAREYAMA F.C.は予選敗退。

流山から多くのファン・サポーターが終結!

4月21日(日)、千葉県社会人リーグカップ 予選グループBの第2戦、NAGAREYAMA F.C.と房総ローヴァーズ木更津FCさんとの試合が行われました。会場は木更津市にある江川総合運動場(現在はオーエンススポーツフィールド、という名称に変わっています)にて行われました。昨年の8月にオープンしたばかりのこの施設。設備はとてもきれいで、人工芝のピッチも素晴らしい。毎度のことながら…羨ましいっ!!スタジアムなんて贅沢なことは言いません(今は)!せめて、市内に人工芝で夜間照明のある、試合会場として使えるピッチが欲しい…!

江川総合運動場、NAGAREYAMA F.C.がこれまで公式戦で使用してきた会場としてはおそらくもっとも遠方。キックオフの時刻も朝早いので、集まれる人は少ないかな…と思っていたのですが…びっくりするくらい多かったです笑
選手が先生を務めている保育園の子供たちも観に来てくれていて…これはつまらない試合は出来ないですね!!

バックスタンド側(?)が応援席。バッチリ、フェンスにダンマク設置しました!

この試合でもいつものマッチデイプログラム的なフリーペーパー、お配りしました!子供でも楽しめるコンテンツに出来ればいいのですが、難しい。。。


右サイドバックは小野田選手というチョイス!

この日のNAGAREYAMA F.C.のスカッドはこちら。

千葉県社会人リーグカップ グループリーグ2戦目

GKは頼れる我らがキャプテン、#1板橋 柊哉選手。
DFは右から#8小野田 大樹選手、#5長坂 拓紀選手、#16延山 光聖選手、#26三好 崇斗選手。小野田選手、久しぶりのスターターでの出場ですね!
MFは守備的な位置に#6山室 伊ノ介選手、#24栢野 史也選手、高い位置の左に#23長野 峻己選手、中央に#10寺内 大登選手、右に#22澤口 瑛都選手。
山室選手も久しぶりのスターター!
そしてFW、トップの位置には#13板倉 航希選手!やはり板倉選手にはこの位置が似合いますね!落ち着く(笑)

この日のベンチには、#7砂田 琢己選手、#9橋本 真吾選手、#14高木 一希選手、#18加藤 康徳選手、#19飯沼 駿太選手が入りました。

アップ風景その1
アップ風景その2

掴んだ流れはきっちりものにする『勝負強さ』を見せられた前半

試合は開始早々から動きを見せます。
前半3分、ゴールキックに競った#13板倉 航希選手が落としたボールを拾った#10寺内 大登選手がドリブルでエリア内に侵入したところ、相手の足が掛かってファウルの判定、NAGAREYAMA F.C.がPKを獲得します。
このPKを決めて試合を優位に進めたいところでしたが、ここは相手GKのファインセーブに合い、得点ならず。

得点こそならなかったものの、幸先の良い入りをしたNAGAREYAMA F.C.がその後もボールを握る時間が長く、良い展開が続きます。しかし、房総ローヴァーズ木更津FCさんは動じることなくしっかり固くブロックを組み、侵入を阻止。シュートを打つところまでボールを運べず、チャンスの一歩手前で常につぶされていた印象でした。
房総ローヴァーズ木更津FCさんは3-4-3だったように見えましたが、ブロックを敷く時には右サイドのMFが一枚降りて4-3-3のように変化。後ろの4枚とその手前の3枚に中央を絞められ、なかなかエリア内に侵入させてもらえませんでした。

流れをつかめそうでつかめない展開の中、先に試合を動かしたのは房総ローヴァーズ木更津FCさんでした。
前半16分、トラップが大きくなった隙を見逃さずに高い位置でボールを奪うと、そのままNAGAREYAMA F.C.の右サイド深くまでドリブルで侵入。そこからのマイナスのクロスを押し込まれ、房総ローヴァーズ木更津FCさんに先制を許します。
(最終的にはNAGAREYAMA F.C.の選手にあたってゴールインしたようですが、この位置まで運ばれた時点で勝負ありでしたね…)
さらに直後の前半18分には、フリーキックからのロングフィードを右サイドで収められると、上手くターンで入れ替わられ、再びドリブルでエリア内に侵入されます。後手を踏んだ形で最後はエリア内で相手を倒してしまい、PKの判定。このPKを決められ、失点。
完全に相手に渡った流れ。何とか取り返そうとするも、前半29分にはコーナーキックがこぼれたところをエリア外から豪快にボレーで押し込まれてしまい、更に失点。
前半で3点という大きなビハインドを背負い、折り返すことになりました。

前半、NAGAREYAMA F.C.が常に後手後手に回っていた印象でした。相手への寄せが一歩遅れていて、取り切る前に捌かれてしまったり、足だけでのアプローチになってしまい、ファウルを取られてしまったり。
房総ローヴァーズ木更津FCさんを慌てさせるようなシーンがほとんど作れな前半でした。

試合開始前の円陣
思うようにいかない中でも、寺内選手のキープ・ドリブル突破からチャンスを作っていました

高監督の采配で流れが一変、躍動した後半

この流れを変えるべく、ハーフタイムでNAGAREYAMA F.C.は選手交代。
#8小野田 大樹選手に代わり、#7砂田 琢己選手が入りました。
この交代にあわせて、並びも4-2-3-1から4-1-4-1のような形にシフト。

高監督のこの変更が、大きく試合を動かしました。
砂田選手をアンカーに置き、#6山室 伊ノ介選手と#24栢野 史也選手を前に押し上げることで、ボールホルダーへのアプローチが格段に速くなり、相手のパスコースを制限。房総ローヴァーズ木更津FCさんが前半のように丁寧に後ろからつなぐことが出来なくなり、パスカットからより深くまで押し込む時間が長くなります。

そしてその流れの中、NAGAREYAMA F.C.に待望のゴールが生まれます。
後半7分、前からの連動したプレスでパスミスを誘うと、ボールを拾った#13板倉 航希選手が右サイド深くまでドリブルで侵入。マイナスの折り返しを受けた#24栢野 史也選手のシュートは相手にブロックされるも、こぼれたところを詰めた#23長野 峻己選手が押し込み、1点を返します。
この得点で勢いに乗ったNAGAREYAMA F.C.はさらに後半17分、途中交代で入っていた#14高木 一希選手がハイボールの競り合いから粘ってボールを奪うと、そのボールを受けた#23長野 峻己選手が相手のチャージを受けながらも粘ってボールを運び、#6山室 伊ノ介選手、#24栢野 史也選手とボールをつなぎ、最後は栢野選手が落ち着いて相手DFとGKをシュートフェイントで躱してシュート!個々の粘りと連動が生んだゴールで1点差に迫ります。
そして後半26分、コーナーキックのこぼれ球を#9橋本 真吾真吾選手が押し込み、ついにNAGAREYAMA F.C.が同点に追いつきます。

その後も勢いのままに何度もチャンスを作りますが、相手GKのファインセーブもあり、1点が遠く。そのままタイムアップ。
3点ビハインドから同点にまで持ち込みましたが一歩届かず、引き分けで試合終了。総得点の差で、NAGAREYAMA F.C.は予選敗退となりました。

球際でも激しく戦っていた三好選手
最後まで驚くほどの運動量を見せていた長野選手

自信を得て、恐怖も知った一戦

この試合、結果としては引き分け、予選敗退となってしまいましたが、NAGAREYAMA F.C.にとって非常に得るものが大きかった一戦だと思います。

まず、昨年1部リーグ2位の房総ローヴァーズ木更津FCさんと相対して、互角の戦いが出来たこと。特に、これまでの1部リーグのチームとの対戦…千葉教員サッカークラブさん、MATSUDO CITY FCさんとの試合でずっと得点が取れていなかったので気になっていたのですが、その壁を打ち破っての3得点。自分たちがどういうプレーをすれば点が取れるのか、何が通用して何が通用しなかったのか。それを知る良い一戦になったと思います。
この試合の後半、非常に良くなったのが選手の距離感。#6山室 伊ノ介選手、#24栢野 史也選手、そして途中から入った#14高木 一希選手。#7砂田 琢己選手が後ろを支えてくれることで前に押し出された3選手を中心に、常に味方選手と良い距離感で関与出来ていて。細かくパスをつないでチャンスを作ることができ、ボールを奪われてもすぐに奪還できていました。やはり、ボールが動くようになるとNAGAREYAMA F.C.は面白い!その結果として、後半は板倉選手のシュート回数が格段に増えていました。板倉選手が相手を引き付けて味方をフリーにさせ、付かず離れず誰かがサポートに入り、エースを孤立させない。エースが味方を助け、味方がエースを助ける。今日はご自身のゴールこそなりませんでしたが、シュートチャンスさえ増えれば間違いなく得点を量産してくれる我らがエース。そこは全く心配しておりません(笑)

そして、同時に学んだのが、1部リーグの怖さ。
この試合の失点はどれも、瞬間の個の力、個の勝負で奪われた失点でした。失点にこそならなかったものの、同点になった直後のキックオフではセンターサークルから直接ゴールを狙われ、危ないシーンも。これまでは気づかれなかったり気づいても相手のミスに助けられていたような僅かな油断や隙でも、1部リーグのチーム・選手だとそこをしっかり突くことが出来て、そしてゴールまで結びつけるクオリティがある。隙や緩みが許容される範囲が格段に狭い。1部リーグというのはそういう怖さがあるということ、身をもって知ることが出来ました。

前を向いてボールを持った時の板倉選手の推進力は、まさしく台風
久しぶりのフル出場で存在感を見せていた山室選手

NAGAREYAMA F.C.が理想とする姿が垣間見えた試合

3点ビハインドから怒涛の反撃で同点という、盛り上がる試合展開。
選手たちが作ってくれたこの雰囲気にあてられたこの日の応援席の姿は、ぜひ選手たち、クラブ関係者の皆様にも知っておいて頂きたいです。

選手が反撃に転じた後半、この日駆けつけてくれていた子供たちが目をキラキラさせながら選手たちのプレーに夢中になって歓声を上げていたんです。
いつも勝手に盛り上がって叫んでいるサッカーバカのおっさんたちは置いておいて(笑)、試合中にすぐに他のことに気持ちが移って試合そっちのけで芝生を駆け回ってしまうような子供たちが、ですよ。選手たちのプレーする姿に夢中になって応援していたんです!
これ、NAGAREYAMA F.C.が理想としてきた姿そのものだと思うんです。
NAGAREYAMA F.C.の選手たちの姿が、子供たち(とおっさんたち)にエネルギーを与えてくれている…そう感じた最高の瞬間でした。

結果は大切ですが、それよりも大切なものを、選手たちは魅せてくれた。そんな試合だったんです。もちろん試合展開によるところも大いにあったと思いますが、これまで選手たち、クラブ関係者の皆さんが培ってきたものがあったからこそ、この雰囲気は生まれたんです。ここは存分に誇ってほしいと思います!
今日の試合を見た子供たちは、きっとまたNAGAREYAMA F.C.の試合を観に行きたい、と思ってくれたはず。選手たちの頑張りが子供たちにエネルギーを与え、また選手たちを応援しようという輪を太く大きなものへと変えていく。これからもそんな良い流れで歩んでいきたいですね!

これで、千葉県社会人サッカーリーグの開幕までの公式戦は全て終了。
後は、リーグ開幕に向けてしっかり準備をしていくことになります。
しばらく間が空きますが、更に強く、逞しく、そして魅力的になっているであろうNAGAREYAMA F.C.を楽しみに待とうと思います!!

今週は以上になります。最後までお読み頂き、ありがとうございました!


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