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高監督の采配が試合を動かす。開幕戦でNAGAREYAMA F.C.が勝ち点3ゲット。

5月28日、NAGAREYAMA F.C.がJリーグを目指すためのメインステージとなる千葉県社会人サッカーリーグ2部、グループ1の開幕戦となるアベーリャス千葉FCさんとの試合が開催されました。
会場はリバーサイドリーグの開幕戦と同じく、利根川ゆうゆう公園。リバーサイドリーグの開幕戦は前日までの雨の影響でものすごい湿度の中での試合となったゆうゆう公園でしたが、この日は日差しはあるものの暑くもなく寒くもなく、非常に良いコンディションとなりました。

会場には今日も多くの方が集まってくれていました。ざっと見た感じでは、リバーサイドリーグ第1節、第2節よりも更に多くの人出。メインステージとは言え、この試合は配信もあるので人の集まりは少し鈍るかな…と思っていたのですが、全くの杞憂でした。これほど多くの方々に応援して頂けるようになってきたこと…本当に有難いことですね!

本日の風景。明らかに人が多い!
NAGAREYAMA F.C.ゲーフラ部の部長は仕事が早い…!
今回はまだ紙製でしたが、今後きちんと仕立てられる予定です!
アップ風景。新加入の今山選手も初登場!
アップ風景。今日はベンチ入りありませんでしたが、
寺内選手が戻ってきてくれる日も近いと期待しています!
胸板の厚さについて語りながらカメラを向けていたら、
気づいてポージングまでしてくれた牧野選手!さすがです(笑)

この試合のスカッドは以下の通り。

千葉県社会人サッカーリーグ2部 グループ1 第1節

リバーサイドリーグ第2節と同じスカッドでのスタートとなりました。
ベンチメンバーは加藤選手、錦見選手、小野選手、安芸代表に加え、先日加入が発表されたばかりの今山選手が早速のベンチ入りですね。

試合開始前、スタッフも一緒になっての円陣。緊張感が伝わってきます。

開幕戦ということもあり、試合は堅い展開でのスタートとなりました。基本的な構図は、NAGAREYAMA F.C.がボールを保持し、アベーリャス千葉FCさんがしっかりブロックを作ってそれを跳ね返す、という構図。アベーリャス千葉FCさんのブロックは、4-5-1のような4-3-3のような形。守備時には中盤のアンカーの位置にいる選手が最終ラインに吸収されている時間も多く、そうなると実質的に5枚の最終ラインの前にインサイドハーフの2人が蓋をするようになるので、ゴール前はかなり窮屈。特にセンターの板倉選手へのマークは厳しく、常に誰か1人がマーク、ボールが渡った瞬間複数人で囲むという守りが徹底されていました。
そんな構図もあり、NAGAREYAMA F.C.はなかなか中央から侵入することが出来ず、決定的なチャンスが作れません。
それでも前半26分、コーナーキックの流れからの平久キャプテンのシュートが相手のハンドとなり、PKを獲得。このPKを板倉選手が落ち着いて決めて、NAGAREYAMA F.C.が先制に成功します。

これで楽になるかと思いきや、アベーリャス千葉FCさんは全く緩まず。NAGAREYAMA F.C.がボール保持する展開は変わらないものの、なかなかブロック内へは侵入することが出来ず、侵入しても低いラインで人数を多く割いている分、シュートブロックされることが多く、近い位置でのシュート…決定的なチャンスが作れません。
逆に、アベーリャス千葉FCさんはボールを跳ね返した後、ルーズボールへの素早いアタック、そこに対しては勢いをもって徹底しており、カウンターになりかける回数も多かったです。ブロックの外で回されるのは仕方ないと割り切り、中を固めてボールホルダーへは早く強く行き、ルーズボールへはさぼらずに勢いをもってアプローチ。運動量が求められるのでしんどい仕事かと思いますが、それを徹底していました。
そんな徹底が実を結んだのが、後半開始早々の2分。ロングスローの流れから、ゴール前での混戦でこぼれたボールを押しこみ、試合を振り出しに戻します。

なかなか攻め手が無い中、高監督が動きます。後半12分、森田選手に代わり、安芸代表がIN。安芸代表がトップに入り、トップの板倉選手がインサイドハーフに。そして右サイドバックには小野田選手が落ちるという布陣へシフト。そしてこの交代が、一気に試合の流れを変えました。
交代直後の13分には左サイドからの安芸代表へのクロスが流れたところからボレーシュートでチャンスを作ると、20分には右サイドからのクロスに安芸代表がヘディングシュート。両サイドのドリブル突破から、徐々にシュートに持ち込める回数が増えていきました。
そして25分、サイドバックに落ちた小野田選手がドリブルでサイドを突破すると、丁寧なクロス。これを安芸代表が豪快にボレーで合わせるゴラッソ!再びNAGAREYAMA F.C.が勝ち越しに成功します。

安芸代表がトップに入って高さと強さを出す。板倉選手がスペースあるインサイドハーフに落ちることにより前を向いたプレーが増える。更に、クロッサーだった森田選手からドリブル突破もある小野田選手に代わったことにより、相手ディフェンスの対応を混乱させる。それらが相まって、一気に試合の風向きが変わったのかなと感じました。

その後、38分には板倉選手の抜け出しにGKがクリアしたボールを拾った安芸代表が落ち着いてゴールに流し込み、追加点。
そのまま試合終了となり、NAGAREYAMA F.C.が3-1で勝利を収めました。

後半開始時の円陣
セービング、フィード、コーチング。存在感が際立っていた板橋選手
試合終了時挨拶。疲れ具合からも、厳しい試合だったことがうかがえます。
勝っても表情を崩さない高監督。どれほど先を見据えて下さっているのか…心強い。

振り返ると、本当に難しい試合だったな、と感じました。
昇格が掛かる2部リーグ戦。更に開幕戦というプレッシャー。怪我で離脱している選手も多く、監督の采配にも制限が生まれてしまうという状況。更に、河川敷という環境でのピッチコンディション。良くも悪くも目立つことで相手も高いモチベーションで試合に臨んできますし、そんな中、きっちり勝ちを掴むということがいかに大変か、ということを痛感しました。
難しいゲーム展開の中、最後まで落ち着いて試合をコントロールしてくれた選手たち、本当に素晴らしいと思います。

アベーリャス千葉FCさんも流石でした。球際の厳しさ、ルーズボールへのアタックも最後まで足が止まることは無く。試合中、常に声を掛け合い、さぼることなくチームとして連動して勤勉に走る。まさしくみつばちのように一枚岩なチームでした。

自分がこの試合で最も驚いたのは、小野田選手のサイドバック起用でした。この試合を含め、右サイドバックは森田選手が務めることが多いですが、森田選手の強みは精度の高いクロス。それに対して、小野田選手はドリブルもパスも何でも卒なく出来る選手。土屋じょにー選手も右サイドバックで出場したことがありますが、タイプの違う選手が起用できること、更に試合途中でも状況に応じて複数のポジションをこなしてくれることは、監督の采配の幅を大きく広げてくれると思います。そういう意味でも、一発回答でアシストという結果を出したこの起用は、非常に大きいと思います。
小野田選手はこれまで公式戦でサイドバックとして起用されたことは無く、試合の途中、しかも1点を取りに行く場面でのポジション変更。きっと、オプションとして相当準備してきたのだろうと思います。素晴らしいです!

残念だったのが、山室選手の負傷交代。前半終了間際に、ハイボールを競った際に負傷。そのまま交代となりました。加入後のリバーサイドリーグ2試合で連続ゴールを決め、ここまで非常に調子を上げてきていただけに、残念な交代でした。怪我についてはおそらく脱臼だろうとのことでしたが、早期の回復を祈っています。

高山先生が帯同してくれる心強さ。いつもありがとうございます!

そして忘れてはいけないのが、今年初の配信試合だったということ!昨年は廣瀬マネが一生懸命iPhoneで撮影してくれていましたが、どうしても映像的に限界があったので、パートナー企業様にサポート頂いての今回の配信のクオリティは感動モノでした!!
ちゃんとズームされるし、得点表示されるし…そして何より、中川コーチと寺内選手の解説付きという豪華仕様!試合会場にいながら、配信見たくて仕方なかったです(笑)
サポートして下さいましたリノバリュー様、ELEVEN MOVIE STUDIO様、本当にありがとうございました!

配信の舞台裏。解説はピッチが見渡せる土手の上の方で行っていました
寺内選手と中川コーチの解説…自分では全く分からなかったことまで
細かくしっかり解説してくれていて、ものすごく面白かったです!

非常に難しい試合ではありましたが、苦しみながらもNAGAREYAMA F.C.はしっかり勝ち点3をゲット。本当に大きな大きな勝ち点3。
次の試合は2週間後の6月11日。第2節、ミナトサッカークラブさんとの試合になります。この試合、そしてその翌週の第3節のAFCトカファシオさんとの試合が、2部リーグの分水嶺となる試合です。開幕戦というくびきから解き放たれたNAGAREYAMA F.C.がどんな戦いを見せてくれるのか…真価が問われる試合になると思います。
厳しい試合になるのは間違いないですが、しっかりと準備をして、勝ち点3を取りに行ってほしいと思います!

今回は以上になります。最後までお読み頂きましてありがとうございました!

※試合の配信サイトのリンクを貼っていましたが、期間限定となるためリンクは削除しました。

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