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NAGAREYAMA F.C.が決勝T1回戦を突破!選手の個性を活かした見事な戦い。

ついに始まった決勝トーナメント、1回戦はあいにくの雨

2月25日(日)、天皇杯の千葉県代表の座を賭けた千葉県サッカー選手権大会、その決勝トーナメントがスタートしました。
会場は、市原市のスポレクパーク。天然芝コート3面、人工芝コート1面の計4面のピッチを備えた素晴らしい会場です。ホント羨ましい…。
今回はこちらの天然芝のCコートでの試合となりました。

この日の天候は雨。朝から降り始めたこの雨の影響を心配していましたが、ピッチは水たまりができることも無く、プレーには大きな支障は無いように感じました。予選トーナメント2回戦の江戸川大学フットボールクラブさんとの試合の時に比べれば…よっぽどやりやすいですね!
とは言え、北風も吹く中での試合でしたので、体感的にはかなり寒いコンディション。両チームのゴールキーパーは時折ジャンプする等、体を冷やさないようにしており…こういう日のゴールキーパーは本当に大変ですね。頭が下がります。
流山市からは高速道路を使っても1時間強と少し遠い会場ではありますが、この日も20名を超えるファン、サポーターの皆様が現地に集まってくれていました。この雨の中、市原まで…本当にありがたいですね!

ちなみに、この試合でもマッチデープログラム的なフリーペーパーをお配りしました。雨なのに毎度申し訳ない気持ちもありつつも…。データはこちらにアップしていますので、よろしければご覧下さい!

※フリーペーパー内では「あと4つ勝てば千葉県代表」と書いておりましたが誤りでした!決勝トーナメントを勝ち上がった後にはJFLチームとの代表決定戦があります!


注目の1トップと左サイド、初めての位置で何を見せてくれるのか

この試合、NAGAREYAMA F.C.のスカッドはこちら。

千葉県サッカー選手権大会 決勝トーナメント1回戦

GKは不動の#1板橋 柊哉選手。
DFは右から#2岡田 俊祐選手、#5長坂 拓紀選手、#9橋本 真吾選手、#26三好 崇斗選手。
MFは#7砂田 琢己選手、#22澤口 瑛都選手、#14高木 一希選手、#24栢野 史也選手、#23長野 峻己選手。
そしてFWは#10寺内 大登選手という布陣。

怪我の影響もあると思いますが、メンバーがかなり入れ替わっていて驚きました。注目は、やはり1トップと中盤の左サイド。1トップは#13板倉 航希選手が不動でしたので、いつもはウイングのような位置取りの寺内選手が1トップでどのようなプレーを見せてくれるのか。そして、いつもは中盤の守備的な位置で起用される高木選手が、高い位置…しかも左サイドでどのようなプレーを見せてくれるのか。スターターの名前を見た時点で、非常に楽しみな布陣となりました!
そして、左SBに起用された三好選手!NAGAREYAMA F.C.での公式戦初出場ですね!

この日のベンチには、#16延山 光聖選手、#17今山 育巳選手、#8小野田 大樹選手、#6山室 伊ノ介選手、#19飯沼 駿太選手、#11山口 賢人選手、#13板倉 航希選手が入りました。

初出場の三好選手!今年のユニはまだなので、今日は20番のユニでした

前線からの素早く連続したプレス…力づくで奪った主導権

試合は序盤から激しい展開に。お互いに高い位置から人数をかけてプレッシャーを掛けあう展開で、高い位置で奪ったほうが主導権を握る…そんなガチンコの殴り合いのような展開になりました。
千葉商科大学体育会サッカー部さんは高い位置でボールを奪うと、ワンタッチでテンポよくボールをつなぎ、ゴール前まで侵入。チームとしての練度の高さが見えました。実際に何度か危ないシーンも作られており、主導権を握られると、危険。そんな印象でした。

お互いに押し合うような展開が続きましたが、徐々にNAGAREYAMA F.C.が押し込む時間帯が増えていきます。
いつもは両サイドに選手が張り出し、ピッチを広く使うNAGAREYAMA F.C.ですが、この日はサイドにあまり広がらず、どちらかというと中央に寄り、プレスの圧を高めていた印象でした。高木選手、栢野選手、澤口選手、長野選手が次から次へと湧き出るように中央にプレッシャーを掛けていく。ボールを失ってもすぐに別の選手がプレッシャーを掛けてボールを奪う。選手のポジションの入れ替わりも非常に流動的で、いつにも増して中盤の圧力が強かったように感じました。

そんな展開の中、ついに待望の先制点が生まれます。
前半36分、#7砂田 琢己選手からのパスを受けた#23長野 峻己選手が少し広がりながらエリア内でためを作ると、空いたスペースへ走り込んできた#22澤口 瑛都選手とワンツーで抜け出し、最後は狙いすました左足のシュート。ゴールキーパーが飛べない完璧な軌道を描いたシュートがネットを揺らし、NAGAREYAMA F.C.が先制に成功します。長野選手、NAGAREYAMA F.C.初得点ですね!

先制点で勢いに乗ったNAGAREYAMA F.C.は、ここから一気に畳み掛けます。
前半38分、#10寺内 大登選手と#14高木 一希選手の連携でサイドに侵入すると、中央に送ったパスを#22澤口 瑛都選手がエリア外から豪快に蹴り込み、2点目。
更に前半40分には、#5長坂 拓紀選手が#10寺内 大登選手へふんわりとした浮き球の縦パスを送ると、寺内選手がヘディングで上手くコントロールして相手ディフェンスと入れ替わると、落ち着いてゴールに流し込んで3点目。
流れをつかんだNAGAREYAMA F.C.がこの流れを逃さず、わずか5分で3点を決め、3-0とリードを広げて折り返します。

後半の頭から、NAGAREYAMA F.C.は選手交代。#23長野 峻己選手に代わり、#13板倉 航希選手が入り、1トップへ。#10寺内 大登選手が中盤の右サイドに移りました。

ハーフタイムを挟んで気持ちと体力のリフレッシュが出来たこともあり、後半頭からは、千葉商科大学体育会サッカー部さんが再び押し戻す展開。
後半2分には最終ラインで奪われてそのままゴールキーパーとの1対1に持ち込まれますが、#1板橋 柊哉選手が相手との距離を測りながら落ち着いてコースを切るポジションを取り、最後はループ気味に狙われたシュートをストップ!守護神のスーパーセーブで、相手に試合の主導権を奪われるのを阻止。
千葉商科大学体育会サッカー部さんは予選トーナメントの3回戦で2点ビハインドから追いついたチームだけに、後半立ち上がりのこの時間帯で相手に主導権を渡さなかったのは非常に大きかったと思います。

その後はお互いにチャンスは作るも得点が生まれない時間帯が続きますが、後半21分、6人で7本のパスをつないであげたクロスを、最後は#13板倉 航希選手がしっかり相手をブロックしながらゴールに蹴り込み、4点目。
試合を決定付けるエースの得点で4-0とリードを広げ、そのまま試合終了。
NAGAREYAMA F.C.が決勝トーナメント2回戦進出を決めました。

後半の円陣
試合を動かす、見事なゴールを決めた長野選手
怪我から戻ってきた延山選手
久しぶりに高い位置での起用となった小野田選手
試合終了後の選手挨拶!皆様、風邪をひかないように…

選手の特性と戦術が見事にハマった、ナイスゲーム!

この試合、新しい位置での選手起用、そしてそれに応じた戦い方。見事に戦い方が噛み合ったように感じました。両サイドに選手が張ってピッチを広く使い、ディフェンスの網の目を広げながら丁寧にボールをつないで崩すいつものサッカーではなく、選手が密集し、高い位置で相手からボールを奪って素早くゴールへとつなげるサッカー。運動量のある高木選手、栢野選手、澤口選手が前線にどんどんと顔を出していく様は圧巻でした。この試合で1トップを務めた#10寺内 大登選手も、スペースに走り込んでキープしながら、自身が空けたスペースに走り込んでくる選手を上手く使っていて。選手の特性と戦術が見事に融合した試合だったように思います。

そして、それを裏で支えていたのが、#7砂田 琢己選手なのかな、と感じました。アンカーの位置で砂田選手がしっかり守ってくれるので、中盤から栢野選手、澤口選手が後ろを気にせずに飛び出していける。前に人数をかけている分、ボールを失えば一転大ピンチになりますからね…その恐怖感を払拭してくれるくらい、アンカーの砂田選手、そしてその後ろの両センターバック#5長坂 拓紀選手と#9橋本 真吾選手への信頼が厚いのだと思います。
基本的な布陣は4-2-3-1だったと思いますが、印象的には砂田選手だけアンカーに落としてそれ以外の中盤の選手が全員高い位置を取る…4-1-4-1のような、とにかく前に前に圧力が掛かった試合でした。

これぐらい高い位置から選手が湧き出ていた印象。。。

決勝トーナメント2回戦は、ついに関東レベルの相手との対戦

この試合の勝利で、NAGAREYAMA F.C.は決勝トーナメント2回戦へと駒を進めることになりました。
決勝トーナメント2回戦のお相手は、中央学院大学体育会サッカー部さん。初めて、関東リーグを主戦場とするレベルの相手との試合になります。
怖くもありますが、楽しみですね!!

試合は3月3日(日)、13時キックオフ。
試合会場は千葉市にある千葉県フットボールセンターになります。ベスト4を掛けたこの試合、1回戦より(少しだけですが)近い会場です!
ぜひ現地で、NAGAREYAMA F.C.を後押ししましょう!

今週は以上になります。最後までお読み頂き、ありがとうございました!


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