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ケアンズ家族旅行記 day5

さらばRAV4

翌朝まずはレンタカーを家族でレンタカーを返却しに行く。HertzでRAV4を借りた際に「返却は別の場所よ」とは教えてもらってはいたが、Thriftyという別のレンタカー会社へ返却するのだとは思わなかった。前日にHertzでもらった書類やgoogleストリートビューでじっくり調べておいてよかった。
ややこしいなと思いつつThrifty前の駐車場に停め、オフィスのドアを開けるとスタッフが出てきて、鍵を渡して終わりだった。返却時の傷のチェックなども何もなかった。15km以内のガソリンスタンドでガソリンを入れたレシートが必要、といったネット記事も目にしレシートを見せたが「要らない」とそっけなかった。
もしかすると保険のグレードを上げておいたからかもしれない。とにかく2日間、48時間レンタルして299ドルだった。ただし元々RAV4ではなくカローラをレンタルする予定だったのだが。
あっさりRAV4とお別れする。昨日舗装されていない道路を走ったためRAV4は砂埃まみれだったが、それも問題ないようだ。さらば。

朝のエスプラナード・ラグーン
夕方のリーフフリートターミナル

港へ

RAV4と別れ歩いてリーフフリートターミナルを目指す。途中海岸沿いのエスプラネードを通る。ラグーンで泳いでいる人もチラホラいた。
リーフフリートターミナルにはグレートバリアリーフへ行く観光客のためのクルーズ会社が何社か入っている。妻が色々と調べて決めたのはサンラバークルーズというクルーズ会社だった。グレートバリアリーフはオーストラリア東海岸を2,300km以上にわたって広がる世界最大のサンゴ礁地帯だ。その広範なサンゴ礁地帯に大手のクルーズ会社ごとにテリトリーを持ち、洋上にポントゥーンという人工浮島を浮かべ、観光客がグレートバリアリーフで過ごせるようにしている。妻からそう何度も説明はされていたが、実際行ってみるまで具体的にどういうことなのか私はピンときてなかった。
サンラバークルーズはモアリーフと呼ばれるエリアをテリトリーにしているらしい。グリーン島へは寄らず直接アウターリーフ(外洋)へと向かう。
妻はこのグレートバリアリーフへ至るクルーズ会社をどの会社を利用するかずっと悩んでいた。ウォータースライダーがあるということと、海の透明度も高くなるアウターリーフで長く過ごせるということが決め手となったと後で聞いた。

港にはクルーズ会社の船が並んでいるが、基本的にはどこもマルチハル(カタマラン)と呼ばれる船体が2つに分かれたタイプだった。しばらく写真を撮ったりして乗船の時間を待つ。様々な人種の観光客の他、日本人の修学旅行生や課外授業でやってきたオーストラリアの中学生っぽいグループもいる。日本の修学旅行生とは別の船だったが課外授業の生徒たちとは同じ船だった。乗船開始までしばらく並んで、その後はスムーズに乗船できた。船は2時間ほどでポントゥーンに到着するはずだ。
船の中では、まず船長の挨拶。『グッドモーニングベトナム』のロビン・ウィリアムスみたいなノリの挨拶を終えると、一仕事終えた船長はマグカップを持ってコーヒーを注ぎに行った。
スタッフが二人ペアで2組、カウンターを持って乗客の人数を数えに回る。その後、救命胴衣の着用方法など緊急時の説明、シュノーケリングの注意点などスタッフのデモンストレーションを交えて説明が立て続けにあった。英語での説明で大半は理解できていなかったのだが…。シーウォークなどの追加のアクティビティーの説明もあったが、しつこく勧誘されることはなかった。
船酔いするといったブログ記事を妻も私も読んでおり、船酔いしやすい下の娘には酔い止めを飲ませ、朝ごはんを少なめにするなど対策は練っていたが、やはり妻子ともに船酔いで横になった。私は単純に眠たくて寝入ってしまった。

サンラバークルーズの船

グレートバリアリーフ

船がポントゥーンに近づきはじめるという案内があったのか、周囲の乗客たちがおもむろに日焼け止め(サンオイル?)を塗り始める。一度に塗る量がすごい。スプレータイプの日焼け止めを客室内で塗る乗客もいる。船とポントゥーンが接続されると乗客たちが続々と船室から出ていく。私たち家族は周りの様子を見ながらポントゥーンへ移る。ポントゥーンにはテーブルとベンチがいくつも置かれており、ランチはここで食べることになる。そしてシュノーケリング用のライフジャケットやフィンがサイズごとに置かれ、大人用と子供用に分かれた洗浄済みのシュノーケルセットがカゴに入っている。ダイビング用品などが置かれた一画もあるし、更衣室やシャワーもあった。奥には船底がガラス張りの遊覧船も浮かんでいる。
シュノーケリングの準備を済ませた乗客が続々と海へ向かう。フィンは船内では装着しないように!と出航時にレクチャーされたにも関わらず、両足にフィンをつけて船内を歩きスタッフに注意されている人がいた。海の様子はライフガードが3人体制で見守っている。

ポントゥーンの階段を降りるとベンチがありそこで足にフィンをつけ海へ入る。陽射しは強いが海は少し冷たい。ラムネみたいな海に浸るとポントゥーンは珊瑚礁のないエリアに浮かんでいることがわかった。フィンを足につけ子どもと一緒にゆっくり4、5分泳ぐと色彩豊かな珊瑚礁が見えてくる。珊瑚の種類が多い。世界遺産を泳いでいるという感動。その感動をサンラバークルーズのダイバーだろうかシュノーケルを楽しむ姿を写真に収めてくれている。ただ20分ほど泳ぐと寒くなりだし、ポントゥーンへ戻る。

ランチのビュッフェには期待をしていなかったが、意外と美味しい。
シュリンプをお皿いっぱいに盛っている人もチラホラいる。
陽射しで体を温めては海に入り。シュノーケルを楽しんだ。見知らぬオーストラリア人から「シータートル!」と声をかけられ。潜るとウミガメが泳いでいた。大きなウミガメではなかったが、ゆったりした泳ぎは神秘性を感じさせる。ウミガメは外国人にとっても興奮して見知らぬ日本人にその姿を知らせずにはいられないほど特別な存在なのだと思うと嬉しくなった。しばらく見知らぬ外国人とウミガメが泳ぐ姿を追いかけていた。
更衣室が混む前に早めに着替える。船内はエアコンがきいていて寒いということがわかっていたので体を温めておいた。私はかつてグアムでイルカウォッチのアクティビティを楽しんだ後、帰りのバスのエアコンにやられお腹とお尻が崩壊した経験があったため、慎重だった。
出航の時間が近づくとサンラバークルーズのスタッフが2人一組✖️2チームで船内をまわり乗客の人数をカウントして回る。全員が乗り込んだことを確認し、15時半ごろ船は出発した。行きと帰りの人数をきっちりと管理しており、安全面にもしっかり配慮しているようだった。
寒いぐらいに涼しい船内で家族4人は再び爆睡。行きの船のなかで爆睡してきちんと説明を聞いていなかったこともあり船底がガラス張りの遊覧船に乗りそびれていた。それよりもダイバーが撮ってくれた写真がどこかで購入できたのだろうけど、それを確認することすら忘れて寝入って、結局購入できないままだった。それを差し引いても充実したアクティビティだった。
子どもたちはこの日もホテルに帰った夜、ナイトプールを楽しんだ。ちなみにサンラバークルーズはベルトラで予約して大人2人&小学生2人で66,000円ぐらい。

水中の写真が欲しかった。

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