見出し画像

ケアンズ家族旅行記 day3

赤いRAV4を探せ

朝ご飯を昨日Colesで購入しておいたパンやヨーグルトで済ませ、Hertzへレンタカーを借りに行く。日本で妻から「レンタカーの手配は任せる」と言われていた私は、Hertzのゴールド会員登録を行い旅行の1ヶ月ほど前には予約を済ませておいた。ケアンズは小さな街でレンタカーも早めに予約しておかないと、手頃なスモールカーからどんどん借りれるクルマがなくなるというブログ記事を読み、慌てて手配したのだが…。
オフィスへ行くと受付の女性が簡単な説明の後すぐにクルマのキーとレンタルする車種やナンバー、返却先の住所などが書かれた紙を渡してくれた。トヨタのカローラを予約していたのだが、サムズアップしてRAV4にアップグレードしてあると伝えてくれた。そのままのノリで「ここを曲がって曲がったところにエレベータがあり、それに乗って4階に上がると、屋上駐車場に出るから。そこにあなたの赤いRAV4があるからね」と笑顔で教えてくれる。
エレベータはすぐに見つかったが、その手前にガラス張りの自動扉があり、どうすればその扉が開くのかが分からない。家族4人で右往左往し諦めてHertzのオフィスへ戻ろうとしたところへエレベータから降りてきた人がガラス張りの自動扉を開けた。私たちは入れ替わるように滑り込み、エレベータに乗り込んで屋上駐車場へ辿り着く。
屋上駐車場は何社かのレンタカー会社がクルマの保管場所として使っているようで、Hertzのエリアはエレベーターを降りた真正面のエリアのようだった。ただそこには白いクルマしか置かれていない。RAV4があるにはあるが朝日を浴びて燦然と輝く色は、白色だ! 屋上駐車場のどこを探しても教えてもらった赤のRAV4は見つからない。妻がたまたま居合わせた他のレンタカー会社のスタッフに聞いてみたりもしれくれたが、どう考えてもここにはないという結論に家族で至り、再びHertzのオフィスに戻る。
オフィスには外国人客が何組か並んでいて、一人でオフィスを切り盛りしてた女性スタッフは慌ただしく業務をこなしていたが、オフィスに帰ってきた日本人を見つけ心配そうに声をかけてくれる。「赤いRAV4が屋上駐車場のどこにもないんだけど」と伝えたところ「いま別の接客中だから、一区切りついたら一緒にクルマのところへ案内してあげる」と言ってくれた。勿論この一連交渉役も妻だ。
少し待つかとガラス張りのオフィスから外を眺めていたところ、妻が目の前のパーキングに赤いRAV4が駐車しているのを見つける。ナンバーも手元の紙に書いてあるナンバーだ。
HertzのスタッフRAV4が見つかったことを伝えると「ごめんなさいね」と謝ってくれた。特にレンタル前の立ち合い説明などもなく、このまま出発していいようだ。エンジンをかけるとラジオからガレージロックが爆音で流れてきた。

パームコーブ&エリスビーチ

ラウンドアバウトへ入る

今日はケアンズから北にあるビーチへ向かう予定だ。交通標識などある程度ネットで勉強してきたつもりだったが、いざ実際に運転するとなると不安になる。
あんな標識ネットにあったっけ?と助手席の妻にネットで調べてもらう。どうやら踏切では一旦停止しなくていいっぽい、など周りの様子に神経を尖らせる。
何よりラウンドアバウトだ。サークル状の交差点で、日本でも少しずつ増えているようだが、私は日本で出会ったことがない。ラウンドアバウトが近づく度に怯えるように渦の中へ入る。ひどく疲れてパームコーブへ。
ケアンズからは30キロほどのところにあるパームコーブはリゾート地らしい。numiというアイスクリーム屋でアイスを購入し、一休み。妻も子どももここの濃厚なアイスクリームが気に入ったようだった。

numi 地元のレストランが経営しているアイスクリーム屋さんらしい

しかし今日の本命はエリスビーチでのランチだ。ここからはそれほど離れていない。さらに北へクルマを走らせると程なくエリスビーチへ。本命のEllis Beach Bar & Grillが現れた。
Ellis Beach Bar & Grillでは曜日ごとに色々なサービスを行っており日曜日は1個2ドルで生牡蠣が食べれるらしい(*数年前までは1個1ドルだったようだが、最近2ドルに値上がりしたようだった)。
そのサービスが13時開始なのだが、11時ぐらいに店へ到着してしまったので、しばらく道を挟んで向かいにあるエリスビーチで時間を過ごす。海の透明度は高くないがビーチは美しい。地元の子どもたちだろうかボディボードを楽しんでいる子がたくさんいる。
波打ち際では小学校低学年ぐらいの子と祖父がラグビーボールでパントキックをしながら遊んでいる。祖父のキックは多少バラツキがありその度に孫は砂浜を走り回ることになるが、孫のキックは正確で祖父はほぼ不動でキャッチしていた。我が子は木に吊り下げられたブランコで夢中になって遊んでいたが、私はよその子のパントキックに夢中になっていた。

エリスビーチ 犬のうんこ持ち帰り用袋が設置されていた。クラゲに刺された時用のビネガー?も設置されていた、たぶん。

Ellis Beach Bar & Grill

12時過ぎにEllis Beach Bar & Grillへ向かう。すでに店内は賑わっていたがまだ空席はあり2階の席をキープ。高校生ぐらいの女の子がメニューを持ってきてくれ注文の仕方を教えてくれる。
フードは1階のカウンターで注文しテーブル番号を伝えるとテーブルまで注文したフードを持ってきてくれるらしい。とりあえず子どもが好きそうなフィッシュ&チップス(22ドル)とポークのタコス(19ドル)を注文する。飲み物は2階にも注文カウンターがありオーダーするとフードコートで使われるようなポケベルを渡され1階のドリンクカウンターへ受け取りにいくシステムだ。

Ellis Beach Bar & Grill 72番テーブル
Ellis Beach Bar & Grill 2ドルオイスターは毎週日曜日の13時から16時(2023.10月現在)

フィッシュ&チップスをつまんだりしているうちに13時近くになり客席もどんどん埋まっていく。スタッフの女の子がオイスター用のメニューを持ってきてくれる。ソースのかかっていないプレーンな生牡蠣以外にも何種類かの風味があり再び1階のカウンターでオーダーする。

  Ellis Beach Bar & Grill オイスターはプレーンを中心にオーダー。

オイスターは小ぶりだったがなかなか美味しかった。フィッシュ&チップスやタコスなど他の料理もいい。スタッフもキビキビ動いていて気持ちがいい。何よりオーストラリアはチップの文化がないらしく、チップのことを気にしなくていいので気が楽だ。それにトイレが綺麗で、ビーチサンダルでも安心してトイレに入れる。ちなみにケアンズの男性用トイレはどこも便器の位置が高い。男の子には届かないんじゃないかと思う。

ボードウォーク

エリスビーチから再びRAV4でホテルへ戻る。子どもたちはホテルのプールへ、私は少し午睡。夕方になりナイトマーケットでのお土産買い目的でケアンズの街をブラブラ歩く。ホテルはケアンズ観光の中心部からは少し離れていることもあり、10分ほど歩く。
まずは聖モニカ教会へ。こちらは第二次世界大戦の戦没者を追悼するために建てられた教会で、世界最大の物語ステンドグラスが有名らしいが、訪問時はちょうど日曜日のミサの最中でステンドグラスをゆっくり見学させていただくというわけにはいかなかった。教会の最後尾で神妙な面持ちで神父様のお話を聞き、そっと教会を出る。
そこからさらに海沿いへ行きエスプラネードと呼ばれる海沿いのボードウォークを歩く。板敷の歩行者用通路で地元の人も観光客も散歩を楽しんでいる。トレーニングマシンを置いているエリアが2箇所ほどあり筋トレに勤しんでいる人たちもいた。真剣に筋トレをしている女性グループの隣で我が子と妻はトレーニングマシンに腰掛け記念撮影をしており申し訳なかった。
無料で入れる市民プール、エスプラネードラグーンでは夜でも泳いでいる人がパラパラいる。散歩をする分には日が暮れてもTシャツ短パン姿で快適に過ごせていたが、流石に泳ぐには寒いんじゃないだろうかと心配になる。

エスプラネード ボードウォークは塗装が剥がれたりしておらず綺麗に整備されていた。
エスプラネードにあるプール、ラグーン

ナイトマーケット

エスプラネード周辺は私が泊まっているホテルのエリアとは違い、夜でもとても騒がしく活気にあふれていた。広場でヨガマットを広げている人もいるし、ダンスを踊っているグループもいる。ピカピカ光る観覧車はなかなかのスピードでスピンしている。日本に帰ってから知ったのだが、エスプラネードにはスケートボード場があるらしいので見に行けばよかった。
そのままガイドブックでお土産購入に最適と書いてあったナイトマーケットへ。日本人スタッフのいる土産物屋もあるし、オールドスクールな土産物屋もある。何故か中古レコードを扱うお店もあって雑多な感じ。タイマッサージのお店がいくつもあり、どこも混んでいた。マッサージに心惹かれたが体をほぐしてもらうことはなく、会社の部署のメンバーの人数を何度も数えなおしながら購入するお土産を何度も練り直す。
フードコートへ行くとアジア料理のお店がいくつかあり、どこのお店もパックに好きな料理を色々と選ばせて詰めてくれるようだ。大きいパックで20ドルほどだったと思うが、蓋が閉まらないほど料理を詰めてもらい、ホテルへ戻り荷物を減らすため日本から持ってきたパックごはんやお味噌汁と一緒に食べた。

ナイトマーケット 多くの人が訪れていた。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?