暗い夜を思う嵐の前

　台風が近づいているということで、ちょっと買い物に出るなどした。ときどきにわか雨が降るくらいで、街はいたって静かなもの。ここしばらくずっと日本にいなかったせいもあってか、こういう「予期して備えられる災害」というのは、私にはあまり経験がない。地震や津波などはたいてい突然やって来るし、そうしたらとりあえず避難するしかないわけだが。こんなにテレビなどで散々ヤバイヤバいと言っているものを、備えはしつつもとりあえず待っているというのは妙な気分だ。