【限定キャス】立憲主義が縛るもの
限定キャスの告知です。今回は新企画ということで、最近読んで面白かった本をご紹介しつつ、関連事項について私見も交えてコメントする、という形でやってみたいと思います。
扱うのは上掲の長谷部恭男『憲法と平和を問いなおす』です。こちらは先日の筑摩書房創業80周年フェアにて購入したもので、最近なんの気なしに読みはじめたところ実に啓発的な内容で、あっという間に読了してしまいました。
本書は憲法と「立憲主義」に関する、原理の面からする解説書であるわけですが、私にとって非常に興味深かったのは、著者が立憲主義を民主主義と衝突し得るものであると明示的に指摘した上で、そのことの根拠を本書で問おうとしているところでした。
民主主義にもとづいて行使される国家権力でさえ制限されるという点に、立憲主義の強みとその謎があるからである。(上掲書)
われわれは憲法典による権力の制限が民主主義と衝突しうることを直視したうえで、なぜそれが正当化されるかをあらためて問うべきである。(同書)
原理や文理から物事を考えることに慣れている人たちにとってはさして難しくはないというか、当然の話だろうとも思いますが、これは「立憲主義に関する通俗インテリ的理解」とは、ある面では撞着するところのあり得る認識ではないかとも、個人的には考えたりします。
今夜の限定キャスでは、このあたりの問題について簡単にではありますが語ってみるつもりです。例によって20時~21時頃の開始(ツイッターにて告知します)となりますので、よろしければリアタイにてご視聴&コメントをいただければ!
(☆放送終了後追記)
(※録画視聴パスは、7月1日のエントリより取得できます。)
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