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語学のエネルギー

語学学習のペースが、少しずつできてきている。先日の記事に「私の場合、語学学習には規則正しい生活が必須」と書いたのだが、その一つの理由は、私の頭の性質として、語学のような新しいルールを己に定着させるためには、睡眠がとても大切になるからである。

昨日まではどうしても違和感のあった一文が、今日は自然に読めて解釈できるということは、いくつか語学を勉強してきた人であれば、誰でも経験していることだと思う。私の場合は、その「昨日」と「今日」のあいだに十分な睡眠をはさむことが、わりと本質的に重要であるということだ。したがって、語学をまじめに勉強しはじめると、私の生活は必然的に規則正しくなる。これは私にとっての、語学学習の一つの効用である。


語学学習の効用は私にとってもう一つあって、それは「創造性の元になるエネルギー」を、自分の中に貯めこむことができることである。村上春樹の語学趣味とジョギング趣味は有名だが、これは私からするとたいへんよく理解できることで、一見創造性とは無縁であるようにみえる脳と身体の単純作業の繰り返しが、深い創造性の源になるということは実際にあると思う。

ただ、注意しなければならないのは、語学やジョギングのような単純作業によって貯めこまれるものは、あくまで「創造性の元になるエネルギー」であり、それは創造性そのものとは、まだ距離があるということだ。当たり前のことではあるのだが、そのエネルギーを引き出して実際の創造性へと分節するためには、また別の作業や訓練が必要となるわけである。

むしろエネルギーだけを貯めこんでそれを発揮する訓練をさぼってしまうと、セル戦で筋肉ダルマになって攻撃が当たらずに失敗したトランクスのように、「動けないエネルギーデブ」になってしまうこともある。

それを避けるためにはインプットと同時にアウトプットも盛んにやっていかないとならないのだが、インプットの量を増やしているモードの時には、時間的にも気持ち的にも、アウトプットにリソースを割く余裕が失われがちなので、そこはバランスをとっていかねばなあと思う日々である。


※今日のおまけ写真は、子供を抱くミャンマー父。アジアはどこもそうですがミャンマーでも、親子の距離は日本より近い気がしますね。

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