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ぽよぽよの自戒

勉強にかまけて運動をさぼっていたら、どうもてきめんに贅肉が増えてきた気がする。私は三食を普通に食べてとくに運動をしないでいたら、それだけでどんどんと肉がついてくる太りやすいタイプなのだが、だからといって醜く体重の増えた自分の身体を容認できるほうでもないので、着ている服の触感などで自分が太りつつあることを自覚すると、ついつい気が焦ってしまう。


もちろん、痩せたいのであれば食事制限と強めの運動をはじめるしかないし、太っていると鬱々とした気分になってくる以上、私にはそうするしか選択肢がないのだが、これも俯瞰的に見れば良し悪しだろうなあとは思う。現代日本では痩せた体型のほうが好まれるのは事実だが、その価値観を内面化した上で、そこから外れると嫌な気分になるというのは、自己イメージを都合のよい形にコントロールし続けていたいという、私の神経質さの表れだからである。

実際、私の知人で太っている人たちのことを思い浮かべると、彼らは基本的におおらかで鷹揚である。もちろん、それは敢えて悪く言えば、いい加減で締りがないということでもあるのだが、そこは同じことの裏表のどちらを見るかという話なので、とりあえずここでは問わないでおく。
(※あくまで、私の知人たちの場合である。為念)

観察範囲の太っている知人たちが、自分にも他人にも鷹揚(大雑把)に接していて、それゆえストレスも相対的に少なそうなのを見ていると、「私もこんなふうに振る舞いたい」と思うことはしばしばあるのだが、そこはやはり性格というやつで、私には自分の体型にしても他人との接し方にしても一定の理想がきちんとあって、それを外してしまうとどうも嫌な気分になってしまう。

そのあたりは生まれつきの面も色濃くあるので、いまさら大幅に変えるのも難しいと思うのだが、自分の体型や振る舞いに厳しい基準のある人は、他人のそれにもしばしば厳しい基準を適用しがちなので、せめてそれだけはやらないように、最低の自戒はしておきたい。


※今日のおまけ写真は、タイの水上戒壇。水で区切ることで、その範囲を結界にしています。

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