見出し画像

「世間から幸せに見えない限り私は幸せにはなれない」という信仰は不幸の元だ

 どうもインターネッツを見ていると、世の中には人間の幸福というものをゼロサム、即ち、ある人がそれを得れば、別のある人はそれを失うような性質のものであると、理解している方々がそれなりにいるように思われる。私はそういう考え方はしないし、またこれが事実と論理に即した理解であるとも思わないのだが、そのように考える人たちからすれば、「誰かの幸福は誰かの不幸」であるということはこの世の真実そのものなのであって、具眼の士である彼/女たちは、その現実を直視しているのだということになるようだ。

ここから先は

2,130字
この記事のみ ¥ 300

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?