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#私の政治遍歴って話

ねずピカです。
今更な自己紹介と自分の考えの整理を兼ねて、「私の政治遍歴」ってものをつらつらと徒然なるままに書いていこうかと思います。

1 小学生時代

この時は政治ことは全くわかってませんでした。ただ、小学校高学年になるとニュースも何を言ってるのかちょっぴりわかるようになり、小泉内閣が終わり1年おきに総理大臣が変わる現状を見て、「だらしないなぁ」と何となく思っていました。

歴史好きの祖父や父の影響で、自分も歴史がすごい好きになり、『信長公記』や『義経記』なんかを読んでました。また、「マンガ日本の歴史」シリーズも大好きだったので、図書館に行ったらずっと読んでました。小学生が読むような歴史の漫画には、典型的な「農民や市民が虐められてて、武士・政府が威張ってる」みたいな自虐史観っぽいものでした。

漫画の話を間に受けた私は、ある日父に「みんな平等な社会になればいいのに」と言ったところ、「社会主義ってものがあるんだよ」と教えられました。
「おお!そんなものが!」と思った矢先、父にこう言われました。

「でも、頑張ってる人と怠けてる人のお給料が同じってことになるよ」

行きすぎた平等は人の長所・努力を否定するものだと、小学生ながらこの時何となく思いました。

アンチ共産・社会主義はこの頃からちょっぴり芽生え始めました。

2 中学生時代

麻生内閣末期から民主党政権に政権交代しました。
連日テレビや新聞は大騒ぎ。塾に部活にと大忙しだった当時、何となーくしかニュースを見ておらず、これで世の中変わるかなと思いきや、お小遣い問題でポッポこと鳩山さんは辞任。なーんだ、また1年で変わるんだ。そう思いながら塾の課題をせっせとやっていました。

色々あった中学校生活も終わるんだなーと思ってた矢先、3.11が起きました。ゴタゴタとパニックになりながらいつ解決するのかわからない菅直人内閣の対応と、津波や原発事故などセンシティブな映像が連日テレビで流され、「もう見たくない…」と精神的にまいりかけてました。
そんな中、高校入学前の宿題として読書感想文を課されたのですが、私が選んだ本は

『永遠のゼロ』

です。
読書習慣がすっかり抜け落ちた私にとっては非常に読みやすく、また「反戦ではあるけど日本全否定論」ではないこの本は、言語化し難いふわっとした歴史観をもってた私にとてもフィットしました。春休み期間中、割と読み返していました。

3 高校生時代

高校生時代もなかなかハードな毎日でした。毎日7限授業→ほぼ休みなしの部活→予備校とブラック企業顔負けの鬼畜スケジュールをこなしてました。

そしてクラスのみんなが、ガラケーからスマホに買い換える時代でもありました。漏れ無く私もです。mixiは健在だった当時、みんなこぞって新しいSNSを始めました。

そうです、Twitterです。
まだハートマークの「いいね」ではなく星型マークの「お気に入り」(通称ファボ)と呼ばれてた時代のTwitterです。初期アイコンが卵マークの頃のTwitterです。
そんな当時、私は卵マークが横向きになったとある有名人をフォローします。
そうです、百田尚樹氏です。
永遠のゼロの人だ!と思い、フォローしました。有名人もこんな簡単に見つかるTwitterってすごいなと思った当時でした。

私の高校は、高校1,2年生までは文理に別れず3年生から本格的に文理選択をさせる形式でした。だから見るからに理系の子とも普通に授業を受けてました。
そして日本史の授業です。日本史の先生は(おそらく)珍しいタイプであろう、保守的な歴史観を持つ先生でした。何でも学生時代の卒論のテーマが「パラオの日本軍の統治」であったらしく、本人も自分で調べるうちに目覚めたとか。
韓国併合時の日本統治の内容など、教科書にはない内容を授業で、子供心ながら抱いていたアンチ共産・社会主義と言語化できなかったふわふわとした歴史観にとてもフィットし、いたく感動しました。
そして、私の政治観・歴史観が保守色になることとなりました。

私は予備校にも通っておりました。
国立大の進学を希望してたため、英数国はもちろんのこと、論述対策として日本史も受講してました。その講師はかの有名な野島博之氏です。あの加藤陽子さんの旦那さんといえばわかりやすいでしょうか。
野島氏は左派的な考えの持ち主だったので、学校の先生と食い違うかと思いきや、そーでもありませんでした。
たとえ食い違う表現があったとしても「別に授業する人が違えば、違う内容になるのも当たり前だし、同じ内容だったらそこはブレない要の部分だな」と割り切っていたので、混乱せずに済みました。

ただ、一点だけ明確に評価が分かれました。

そう、近代経済史です。
近代経済史の中でも特に有名なのが、「金解禁による井上準之助蔵相のデフレ政策」と「高橋是清の積極財政政策」でしょう。
予備校では、経済を体に例え、腐りかけの贅肉をそぎ落とすことに成功した、と表現し金解禁のデフレ政策を評価しました。
学校では真逆で、高橋是清の積極財政政策を評価しました。
高校2年生の終わりぐらいに、再び政権交代が起こり安倍晋三さんが内閣総理大臣に返り咲きました。いわゆるアベノミクスと高橋是清の積極財政を絡めて説明し、「安倍さんは歴史からこの経済政策をやっている」とも評価しました。そしてこの経済政策は現代ではリフレーション政策(いわゆるリフレ)ということも教わりました。

そして当時の私はこう思いました。
経済史面白い!もしかしたら歴史でも政治でも経済は切っても切れないもので柱なんじゃないか?」と。

話は変わり、私は国立大の後期試験も受験しました。
文系の後期試験は様々ですが、私が受けたところは小論文と面接です。
私は試験前、あることだけ心がけてました。
面接で何聞かれても百田尚樹の話題を出さないようにしよう。
当時からTwitterの発言などが物議を醸していましたので、自分もヤバイやつ認定されたらやだなと思ったためです。

そして大学受験を終え、つかの間の春休み期間。
毎日7限授業→ほぼ休みなしの部活→予備校とブラック企業顔負けの鬼畜スケジュールが一気になくなってしまい、浦島太郎状態になりながら、『永遠のゼロ』の映画を見たり、『海賊と呼ばれた男』を買って読むなどしておりました。

ふと手持ち無沙汰になってしまったある日、リフレ派なるものを調べてたら、とあるチャンネルに出会い、とある言論人を見つけます。
倉山満さん上念司さん、そして当時チャンネルくららで不定期的に出没してたKAZUYAさんです。

4 大学生時代

第一志望のところとはご縁がなかったものの、都内の大学のメディア系の学部に進学することとなりました。
あんだけ経済史が面白いとか言ってて、経済学部じゃないんかい!と突っ込みがチラホラ聞こえてきますが、無視します。

通学途中に丸善があり、よく途中下車して何冊か本を買い、通学中に本を読むが日課でした。
そんな中、私はとある本を見つけました。

『経済で読み解く大東亜戦争』上念司 KKベストセラーズ

高校生の時、感じてたあの経済史について解説してるじゃないか!
経済で読み解くってすごい!リフレ派ってすごいじゃん!
本屋さんで感動して、叫びそうになってしまったのを今でも覚えてます。

そしてその後、チャンネルくららで上念さんの番組がスタートします。

「上念司の経済ニュース最前線」

桜林美佐さんと絶妙な掛け合いで経済ニュースを解説するこの番組で、本格的に上念さんのことを知り、その後虎ノ門ニュースのレギュラーに。
その時、「あれ!永遠のゼロの人いるやん!え、竹田さんもいるじゃん!」と虎ノ門ニュースを見るように。
竹田さんの古事記を読んだり、上念さんの経済で読み解くシリーズを読んだりと、本も読み進めました。
高校生の時に本格的に芽生えた保守的な考えが、根を下ろし育っていきました。

大学はメディア系の学部にいたため、メディアの実情・裏側的な授業もありました。保守系の方がよく言う「マスゴミ」に関するものですが、マスコミも「既存のお客さんがこれ以上離反しない」ことに神経張ってるんだろうなと授業を受けてて感じました。
このことを加味した上でマスコミの情報を足し算引き算すればいいものの、マスコミ全否定する保守論客はちょっと違うんじゃない?と思ってました。
いい意味で、この経験が保守論客の意見を丸呑みしないことになったかと思います。

就職活動も無事終わり、アルバイトして貯めたお金を定期的に本を買っては読むの生活でした。

5 社会人時代

無事社会人になり、サラリーマンライフを送るのですが、重大な問題に直面します。

虎ノ門は長すぎて見れん!

当たり前ですけどね。おまけにコメンテーターによってはテンポもバラバラで、社会人の私からすると非常に見辛い…

そこで徐々にKAZUYAさんのチャンネルにシフトしていきます。またこの頃からOTBの和田さんとやってるKAZUYA CHANNEL GXも見るようになりました。当時は生放送視聴ではなく、毎日の10分ほどの動画を見る程度でした。瓜売りさんのようなコメント職人もいるなーと笑いながら楽しんでました。

そしてこの頃の保守の意見も中々悲惨になりかけてました。

  • いつもの野党の批判

  • アベノミクスを腰折れにさせる増税に無批判

ざっとこんな感じです。
反安倍に対抗して反反安倍で応戦する宗教戦争になりつつあるのに嫌気がさしたのと、国際ニュースを見てみたかったという理由で、

奥山真司さんのアメリカ通信

を見はじめました。

OTBの番組で程よく知的好奇心を刺激された私は、音声講座を購入するなど知識を得るためだったら糸目を付けないようになっていきます。

話は変わり、あいも変わらずあの自称「天才作家」の本は買ってました。

  • 夏の騎士

  • 逃げる力

  • 日本国紀

今思い出せる範囲だと上記です。
でも、どんな内容だったのか全く思い出せません。
「分厚い割にはすぐ読めた」くらいの感想しかありません。
あの内容の薄さで、どやってるのは流石にイタいと思い、以降作品を買うことすらしませんでした。

季節は巡り、ついにあのコロナがやってきます。
公衆衛生の観点から手洗い・うがいを推奨する上念さんに対して、
特定外国人の排斥を目的とする鎖国論を展開する天才作家。
意見の違いはよくあることですが、自分と意見が違うとは何事かと言わんばかりにTwitter上で上念さんを口撃。大の大人がやることではありません。

気がついたら私は虎ノ門ニュースのチャンネル登録を解除してました。

コロナが到来した年の春にはサラリーマン人生初の異動を経験します。期待に胸膨らませ、コロナでリモート出勤ではあるものの、心機一転頑張ろうと思ってた矢先、事件は起きました。
異動先の後輩社員はバリバリにSDGsにかぶれてました。
勘弁してよ…と思いつつ、自分を守るため(活動に流されないように)、
古典や中公新書や講談社現代新書などで知識を蓄える選択をしました。

夏には安倍総理(当時)も退陣し、激動の時代だなと思ってたところ、本屋さんでとある本を見つけました。

『保守とネトウヨの近現代史』倉山満 扶桑社新書

刺激的というよりネトウヨがまるで私に向けられてるのかと思い、嫌な気分になりましたが、勇気を出して購入し近くの喫茶店でコーヒーを飲みながら読むことに。

「愛国だけ言ってても、票田になると政治家から判断されてマーケティングされるだけだ!ちゃんと物申せる保守でいよう!」

この本を読み終えた私はそう決心しました。

昔買った倉山さんの積読を消化してたある時、事件は起きました。

そうです。アメリカ大統領選挙です。
「ええ!トランプ負けるん?」と不安に思った私ですが、困った時は
専門家の意見と思い、奥山さんの放送を見ることに。
選挙前から厳しいそう?みたいな話もしてたのもあって、じゃあ日本はどうするべきかを考えることができました。

しかし問題はここからです。
限界界隈が突如、不正選挙だと言いTwitter上で暴れはじめました。
KAZUYAさんや上念司さんはもちろんのこと、専門家の奥山さんや渡瀬裕哉さんも標的にされました。

はっきり言って異常です。
トランプは自分の支持者であるアメリカのネトウヨ向けに不正選挙をアピールしましたが、それを日本のネトウヨが真に受けたという滑稽な状態なのに。

泥沼な争いを繰り広げてる中、私は倉山塾に入塾することに決めました。
この泥沼な争いに一歩引いた目で見ている第三者的見解が欲しかったからです。(メルマガには認識派サミットの舞台裏なんかも書いてありました)

保守的な考えであっても右翼全体主義にはなってはいけないと思い、
チャンネルくららのレギュラーメンバー方々の著書を読み漁り、保守自由主義とは何なのかのヒントを探りはじめます。

高校生の時に本格的に芽生えた保守的な考えが、大学生時代に根を下ろし育っていき、保守自由主義という大きな幹(≒方向性)になっていくのを感じました。

そして年が明け、バイデンが正式に大統領に就任します。議事堂襲撃事件も起き、大変痛ましい事件も起きました。
案の定、限界界隈も暴れます。
殴れそうな相手を見つけ、Twitterで暴れる異常な様。
そして限界はしつこいです。2ヶ月くらい暴れてたかなと思います。

お通夜状態になったOTB界隈。明るい雰囲気になってほしいなと思い、
KAZUYA CHANNEL GXにスパチャをします。

「マクドナルドでレジ打ちしてるKAZUYAさんを見ました」

ありがたいことにそんなに拒絶されることなく、現在まで続いております笑

月日は流れ、現在。保守自由主義とは何たるかを探るため、本を読み漁っていたところある壁にぶち当たりました。

「減税と規制緩和が大事なのはわかった。そしてリフレ政策も大事なのもわかった。なのになぜかTwitterでは宗教戦争のような争いもある。何で争ってるんだろ、もしかして同居できると思ってる私が間違ってるのかな?」

経済についてもっと勉強したい!

経済史で政治に興味を持った高校生が、随分遠回りをして経済にたどり着きました笑。
そんなこんなで、あふれるような積読を処理しつつ経済の勉強にも手を出した次第です。

それではまた。


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