カード 034 脳と時間
このカードは 034「脳と時間 」です。
意識の変容に関して、いちばん中心的で重要なカードです。
ぜひじっくり眺めて理解してくださいませ。
三枚の絵を描きました。真ん中だけが、現実です。
真ん中は「いま・ここ」です。現実世界は「いま・ここ」しかありません。
１秒前が右側の絵です。過去です。過去はどこにも存在しません。
１秒後が左側の絵です。未来です。未来はどこにも存在しません。
過去も未来も、左脳の中にしか、無いのです。
過去を思うとき、未来を思うとき、わたしたち「意識」は、なんと左脳意識の中に吸い込まれています。
右脳意識は、いま・ここを力強く経験します。し続けています。
いま・ここという糸で縫うように、見えるものを次々と仲間にしていくんです。みんな仲間、わーい！ もっと知りたい、もっと広がりたい。子どものような意識です。
その経験をもとに、左脳意識が過去・未来という時間の流れを組み立て、身の安全や食べ物の確保に役立つ時間感覚を維持しています。
これは大切な機能です。
けれどもわたしたち「意識」が、現代の人間社会の中で「いま・ここ」を拒絶し、過去や未来を空想し、左脳意識のなかに吸い込まれていると、左脳に血液（栄養）がどんどん流れ込みます。
結果として右脳機能は弱り、意識は右脳機能とともに「いま・ここ」にいられなくなってきました。
そして、人々は左脳意識とともに時間の中で迷子になってしまったのです。
左脳過剰状態、とオカンは呼んでいます。
ストレス、不眠、落ち込み、安定した感覚の無さ、元気が出ない、そうしたことの原因は、左脳過剰によると思っています。
何の因果か、右脳意識状態で毎日生活しているオカンは、自分の意思で左脳状態にもなれます。すると、一気に身体がしょんぼりし、世界がぼんやりし、薄い灰色の幕がかかったように感じます。意識はちょっと後ろに下がります。全身の血液の流れ方も変わるように感じます。脳に向かって上がってくるんです。
再び「いま・ここ」に帰ってくると、世界の色鮮やかさが増して、身体からエネルギーの風が外へ向かって吹くように感じます。気持ちがスッと上がります。楽しさがおなかから湯気のように上がってきます。
左脳と右脳のどちらが活性化し、血液が強く流れ込んでいるかは、このように体感に大きな差をもたらします。マインドフルネスが話題になるのは、それだけ誰もが「いま・ここ」にサーフィンできない苦痛を感じているのですね。なにしろ１秒ズレても左脳意識に吸い込まれてしまいますので。
いま、ここ、いま、ここ、いま、ここ。
コツは、口角を上げて、子どものようにキラキラした目で見ること。
やってみてください。練習あるのみ、ですね。
きっとできますよ！
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