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【ブラックメタルの話】一部で話題のRABMバンドExulansisが新作出しますよ、しかも二枚同時。

 最近一部で注目されているRABM(Red and Anarchist Black Metal)バンド、Exulansisについて。デモ時代はスラッジ系のズルズルしたドゥームやハードコア要素が強いブラックメタルだったが、1stアルバムで化けたバンドだと思う。スローなパートはアコギやヴァイオリンを使ったチェンバー/ダークフォーク系のサウンドになり、エクストリームなパートも若干柔らかくなってアトモスフェリックブラックとドゥームの要素を合わせたようなサウンドとなった。賛否両論はあるかもしれないが、この方針転換は個人的には非常に嬉しい。

 関連バンドのWolf Lichenの音源もカッコよく、カスカディアン系やアトモスフェリックブラックが好みであれば楽しめると思う。なお、音源の売上は資本主義や植民地主義と戦うためにその手の団体に寄付するみたいなことが書かれてる。

 他にもExulansis関連だと過去にPest ProdからアルバムをリリースしたSadhakaは、長尺ながら叙情派なメロディが素晴らしいブラックメタルをやっている。2013年のアルバムリリース以降音沙汰がなかったが2022年に新曲を発表したのでそのうち新作リリースがあるのだろうか。

 そんなExulansisは今年、Bindrune Recからメタル色を排除したフォーク/チェンバー系のHymns of Collapseとメタル曲のOvertures of Uprisingの二枚のアルバムをリリースする。(買った人はわかると思うが)物価高とドルのレートに気絶しそうな額の送料が合わさり、資本主義に完全敗北した価格になってしまっているが非常に楽しみである。

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