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【ブラックメタルの話】近年のGravelandは良いぞ。

みんな大好きポーランドのGraveland、ブラックメタルをやっている初期も良いけど近年のバンドサウンド×ペイガンメタル路線は良いぞということで紹介します。



■2016年 1050 Years of Pagan Cult

 2016年にリリースされたNokuturnal MortumとのスプリットではGravelandにドラマーが加入していることに驚かされたが、同年にGt&Ba、Drの二名を新たに迎えた形で初期の楽曲を現代のサウンドで蘇らせた作品をリリースするに至った。この曲じゃないかのという部分もあるかもしれないが、概ね初期のベスト選曲で、入門としても良い。正直初期のサウンドはどの楽器もお世辞にも上手いとは言えないが、特にCapricornusのドラムが酷いので、安定したリズム隊による初期曲のリレコは願ったり叶ったり。とはいえ、カルトな雰囲気はなく、アングラ感や邪悪感と音質や技術はトレードオフなのかもしれない。

■2021年 Hour of Ragnarok

 スプリットやライブアルバムを除けば現時点での最新作。Fire Chariot of Destructionあたりの路線(River of Tearsのセルフカバーも入っている)を更にドラマティックにしたような展開で、時折民族的なメロディやクリーンVoが入るようになった。初期の荒々しいブラックメタルや中期の淡々とした渋いペイガンメタルを想像するとだいぶ印象は異なるが、個人的には最高傑作だと思う。ワンちゃんジャケもカッコいいですし。

■わかりにくいリレコーディングアルバムについて

 同じアルバムが乱立しているし、アーカイブスも若干間違ってたりするので補足します。

The Fire of Awakening
2003年 The Fire of Awakening オリジナルの英語Ver
2014年 Ogień przebudzenia ポーランド語Ver、弦楽器&女性コーラス追加
2017年 The Fire of Awakening 2014年の再発。ただしVoラインはオリジナルの英語verをリミックス。

Dawn of Iron Blades
2004年 Dawn of Iron Blades オリジナルの英語Ver
2018年 Dawn of Iron Blades キーボ、ドラム、ベースのリレコ+女性コーラス追加
2018年 Świt stalowych ostrzy 2018年のポーランド語Ver

 リレコや楽器追加でどちらのアルバムもアレンジがだいぶ変わっているうえ、クオリティは上がっているように思えるが、Voは相変わらず何言ってるかわからないので、ポーランド語か英語かはお好きな方をどうぞ。

■最後に

 テイク違いや言語違いなど色々ありますが、こんなん気にしている人誰もいない説。とはいえ近年の作品はガチで良い。

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