7月20日になった
オニュさんが転役する日、ずっと待っていた2020年7月20日がやってきて、公式から写真やお手紙やボイスレターがあがって、ふうーーーっと吸い込んだ空気がほわほわ身体中で踊っている気分。「おっお帰りなさい…!!!涙」と激しく感極まる感じかと思ったけど、今、穏やかでとてもいい気持ちです。
わたしは今年の誕生日で43歳になるのですが、30代の後半になった時、これから来る40代をどう過ごすかとても悩んでいて、結婚してからなんとなくあやふやにしていた、子供が欲しい?欲しくない?の答えを自分の中で出さなくてはと思うようになりました。後々後悔しないよう、年齢的に最後のチャンスだからやってみよう!と、38歳からの2年半不妊治療を始めたけど、何度も何度も失敗して、うまく行ったと思った矢先に妊娠3ヶ月目で流産を経験し、いざ40代がスタートした時はこころも身体もかなりぼろぼろで、毎日をしなしなに落ち込んで過ごしていました。
2018年、SHINeeのカムバが韓国であり、入隊前のオニュさんと暫く会えなくなる前に一言でも会話をしてみたい、今とても落ち込んでいるから、オニュさんにあったら元気になれるかも!と韓国に行ったものの、逆に(?)いまこんな状態の自分で、ずっと憧れている人と何を話すつもりなんだね?それで君はしあわせかい?と直前で妙に冷静になってしまい、普通に旅行をして帰ってきた事がありまして。そしてそのあと、これで最後にしようと病院で冷凍保存していた卵をお腹に戻したけどあっさり失敗して。子供のいるこれからの人生はわたしにはないのだと、その時にきっぱり諦める事に決めました。
わたしってこんなに頑張っても子供が出来ないポンコツな身体なんだ〜もはや生きるゴミなのでは?生ゴミ?と思いながら、流産した後よりも落ち込んで毎日を過ごしていたその年の12月、このままだと最悪入隊したオニュさんが帰って来るまでただ落ち込んでいるだけで、あっという間に2020年の7月になる気がして、もしそんな事になったら今よりもっと自分が嫌いでどうしようもなくなるのでは?と、毎日悩んでいました。数年前に仕事を辞めて不妊治療をしていた為、今更どこで働けばいいんだろ?わたしに何が出来ると思う?と配偶者と会話していた時「これだけ韓国行って知り合いもいて、それを何か仕事にしてみたら?何もしないより何でもいいから楽しいことをやってみればいいじゃん。これから時間はたくさんあるよ」と言われたことをきっかけに、韓国に関する自分が出来そうなこと、でも、どうせならまだ誰もやってないおもしろいことってなんだろう?と考えるようになりました。
韓国語も得意ではないし、住んでいたのもたった2ヶ月、わたしに何ができる?と悩んでいた結果、わたしが得意なことは、韓国のあちこちから可愛いものを集めること、そしてその可愛さをひたすらプレゼンしていると、みんなが「それいいね!どこで買ったの?」と同じものを買って、その可愛いさを共有しているときが楽しくてしあわせかも!と思い、まだ日本で売っていない、自分がずっとだいすきで韓国に行くたびにあちこち歩き回ってたくさん集めていた雑貨たちを一箇所にぎゅっと集めて、それが日本で買えたら楽しいじゃん!わたしも行きたい!(?)と、韓国雑貨のお店を始めることに決めました。
インターネットのお買い物も大好きだけど、実際手に取ってお店の中であれもこれも可愛い、どうしよう!と悩む時間がわたしにはとても至福で、ラッピングしてもらった商品を家に帰るまで我慢できず、電車の中やカフェでわくわく開封する瞬間が本当にだいすきで。その時のしあわせな気持ちを自分が選んだ商品で、自分が作った空間で、誰かと分かち合える事が出来たらいいなあ。そして、その空間は非現実なくらいカラフルで、いるだけで楽しい内装にしたい!と思い、わたしが韓国に行くようになって知り合ったerinamちゃんとonnacodomoの2人に相談して、お店のロゴや店内のコラージュを作ってもらいました。(ちなみにミント色のカラフルな内装は、目に入るたび「えっちょうかわいい!」て未だに毎日思ってる)
KPOPや韓国ドラマが何度目かのブームと言われ流行っている今、韓国雑貨を取り扱うお店はわたしが思っていたよりも実はたくさんあって、特別珍しくないかもしれません。そしてPKPで取り扱っている商品は、作家さんが個人で制作しているものが多いため、定価が安くなく、仕入れの際の割引率がとても低いです。かと言って薄利多売!と出来るほど大量生産が不可能な商品が殆どで、商売としてこれはどうなんだろう?と未だに悩むことがあります。だけど、作家さんのアトリエに行って作業現場する様子を見せてもらったり、実際に会って伝わるその方の雰囲気なども含めてだいすきになった商品だけを置きたい、と思っています。流行り物の上澄みだけをすくって、使い捨てにする様な事は絶対にやりたくない。気づいたら10年くらい韓国に遊びに行っていて、その中で自然と広がって繋がったあちこちのちいさな縁を大切に、そこにプライドを持って仕事をしていきたいです。
コロナでこんな事になるなんて去年は想像もつかなかったし、相変わらず世の中は韓国への差別やヘイトが無くならず絶望する日もあるけど、「韓国なのにこんな可愛いんだ!」と言われていた時代はいつのまにか終わって「韓国って可愛いよね!」が当たり前になってきた今、数年前と今は何かが絶対変わっているし、これからもっと変わるはずだと思っています。1周年が過ぎた今考えるのは、可愛いものを通じて韓国の文化や楽しいことを、お店に来てくれるたくさんの方々とおしゃべりしながら、これからものんびり共有し続けられたらいいな、その中で誰かの中にあった差別や偏見のような気持ちが、自然と変わるお手伝いが出来たら、というのがわたしの次の目標です。韓国に限らず、いろいろな国のいろいろを知って、いつでもそれを受け入れられる柔らかい頭でいたい。日々アップデートできる自分でいられるよう、たくさん学ぶ人生でいれたらいいな。
オニュさんからのお手紙に「ちゃんと体に気をつけながら、しあわせでいられましたか?」とあったけど、今日のわたしはなかなかしあわせかもしれない。自分を変えたくて自分の人生を楽しくするために始めたお店で、全ての結果が自己責任の中プレッシャーで不安にならない日なんて未だに1日もないけど「何もしないでこの日が来ちゃった…」と前ほど自分を嫌いにならず、2020年の7月20日を迎える事ができたと思うから。「やってみたら?」と言ってくれた配偶者や、応援してくれる友達、お店に来て「これ可愛い!」と喜んでくれる方々やきっかけをくれたオニュさんの為に、明日やりたい事もあるし、来月も再来月も、今のわたしにはやりたいことがたくさんあります。
これからも穏やかに長く、健康で、やりたい事にチャレンジできますように。いつかまた会いに行けるチャンスがあったら、次こそ自信を持って話ができるかなあ。その日を楽しみに、毎日を頑張って行きます。
7月20日!おかえりなさいオニュさん。
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