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no.9:オリーヴ・キタリッジは『ノマドランド』にならない



日本人女性が歩まなそうな、女の一生


『オリーヴ・キタリッジの生活』(著者:エリザベス・ストラウト)の主人公、女数学教師オリーブ・キタリッジ

あとは、

『ノマドランド』(原題: Nomadland 2021年米国)の主人公、季節労働者、ファーン

どっちもフランシス・マクドーマンド

小説でもドラマでも『オリーヴ・キタリッジの生活』のオリーブはチョイ嫌なひとです。きっと近所にこのオリーブが居たら「変わってる嫌なオバサン」と思われるでしょう。

一方、『ノマドランド』のファーンが近所に居たら、目立たない人畜無害の地味な主婦でしょう。

私はアクターのフランシス・マクドーマンドを知ったのは映画『FARGO
/ファーゴ』
でした
"Oh, yeah"(うん、ええ~)
と言う妊婦の警察官、マージです。
フランシス・マクドーマンドはすごく良い作品に恵まれていてアカデミー、トニー、エミー三大演技賞を受賞していますが、あのオーラを消したフツーのオバサン感を出す演技は見事ですよね。


オリーブが「ノマド」にフィットしないと思う理由

オリーブ・キタリッジとファーンは同じF・マクド―マンドが演じているので"地味なオバサン"とカテゴライズされそうです。
さらに両者は強い独立心と誠実さを持つ点で共通しています。

オリーブがファーンの「ノマド生活」には向かない理由は下記の通りです。
まず、

オリーブは地元のコミュニティとの関わりが深い
オリーブの物語は家族や地域住民との複雑な人間関係を通じて物語が展開しています。もし、家を失ってもこの辺鄙な海辺の寒村コミュニティー内で生きると思います。ファーンのように一時的に属するコミュニティーで薄っすらと生きる「ノマド生活」をそもそも望まないと思います。

オリーブの性格がきつすぎる
ファーンは「ノマド生活」の中では揺れる葦のような生き物です。柔軟に環境や状況に適応し、困難な状況にも冷静に対処しますが、オリーブは違います。頑固で自己主張が強く他人と衝突をします。これはお互いの領域に入り込まない「ノマド生活」には向きません。

オリーブはアサーティブな内向型(Assertive Introvert)
オリーブもファーンも内向的になのは事実ですが、オリーブは自分の考えや意見をはっきりと表明するリーダーシップを発揮するAssertive Introvertタイプです。ファーンは自分の内面と向き合う時間を大切にし、孤独を恐れない性格で、且つ「ノマド生活」では「長いものに巻かれる生活」を選んでいます。オリーブタイプは調和が出来ないので以外にも「ノマド生活」に不適合です。


私は「ノマド」のファーン型です


映画『ノマドランド』に視聴者の好き嫌いが生じますが、私はファーンの様子にとてもシンパシーを受けた派で、今尚とても好きな映画です。

何故なら
一時的ですが、家族が居なくて非正規労働をしている私は
ファーンのような生き方をしているのかもしれません。

ファーンは様々な状況で柔軟に適応する能力があります。
季節労働をしながら各地を転々とする中で新しい環境や仕事に迅速に慣れ、自分の居場所を見つけていきます。

そしてファーンの魅力は、困難な状況にも耐え抜く強い意志を持っています。彼女は過去の喪失や孤独を乗り越え、自分の道を進み続ける姿勢が魅力的です。

まだ日本は週休三日制なのですか?



明日から月曜です。
もうヨーロッパでは週休3日のところが多いです。
こんなにテクノロジーが発展している世の中なのに
週5日満員電車で出勤する意味はあるのでしょうかね?

こんなにつらい事をしなければ
生きていくためのエッセンシャルマネーを獲得できないって、
人間ってそんなに価値低い生き物なのでしょうか?

小さい頃から勉強をして、資格取得をして、大学も出て、一生懸命やってきたはずなのにまだまだ神は人間をお試しになるのでしょうか!?
やれやれ

明日も頑張ります

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