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SimCore UH1-105の紹介

■製品概要

SimCoreのUH1-105は、SIMUCUBE 2ファミリーの3製品に対応した標準ハブの代替品である。SIMUCUBE純正クイックリリースと70PCD製品を取付けられるM5穴を6つ備えている。

標準で装備されているハブの全長が50mmであることに対して、最も長いUH1-105(本製品)が155mm、UH1-75が125mm、UH1-55が105mmの全長を有している。すなわち製品名にある数字が、標準品よりも延長される長さを示している。

note_UH1-105_全長比較

同様にリムのマウント位置を延長する手段として、標準ハブにスペーサなどの製品を取付ける選択があるが、本製品を使用することの最大の特徴は、延長部分に邪魔になる突起ができない点である。

※SIMUCUBE 2 ProにUH1-105とCubeControlsのユニバーサルクイックリリースを取付けた例

note_UH1-105_全景

■SIMUCUBE 2への取付け方法

UH1-105は標準ハブの代替品であり、SIMUCUBE 2本体から標準のクイックリリースとハブを取外して、そのハブと入替える必要がある。

note_UH1-105_標準品

[1] M5ネジ3本で止められている標準のクイックリリースを取外す。

note_UH1-105_標準ハブ

[2] 標準ハブをモーター軸に接続する金具にあるM6ネジ4本を外す。この際、モーターの軸が回転してネジに力を伝えにくいため、ベルトレンチを使ってハブを固定すると作業が容易になる。

note_UH1-105_標準ハブの取外し

[3] 標準ハブを取外す。もしも[2]で4本のネジを外してもハブが動かない場合は、金具が完全に分離していないことが原因である。分離させるには金具に2つあるM6ネジ穴を利用する。ここにネジを差込み、ネジが底に達した後さらにひと締めすると、2ピース構成の金具がネジの力でパチンと分離する。

note_UH1-105_金具の分離

金具が緩めば標準ハブは簡単に抜ける。

note_UH1-105_標準ハブの分離

[4] 接続金具を取外す。ただし、この金具はUH1-105を固定するために再び使うので、必ずしも取外さなくてよい。2ピース構成の金具を取外すとモーターの軸のみになる。

note_UH1-105_接続金具Bのみ

note_UH1-105_モーター軸

[5] UH1-105を取付ける。先に接続金具へ取外した4本のM6ネジを戻しておいた方が作業がしやすい。標準ハブの状態を思い出しつつ、接続金具にUH1-105を差込み固定する。M6ネジ4本を均等に締上げれば動かなくなる。ネジの位置が深くなるので、長めのレンチを使用する。
※150mmのビット例

note_UH1-105_150mmビット

唯一の注意点は、ハブがモーターのハウジングに接触しないよう、一番奥まで差込んだ位置から少しだけ手前に引いて隙間を作ること。接続金具そのものは、ハウジングに接触しない位置で止まるため気にする必要はない。ハブを手前に引いた際、金具が共連れされていないことに気を付ける。仮固定してハブを手で回し、接触している抵抗感がなければ良い。この金具はモーターが発生する力を受止める部分なので、4本のネジはしっかりと締めておかねばならない。

note_UH1-105_ハブの固定

[6] 最後にクイックリリースなどをハブに取付けて完成である。

note_UH1-105_完成


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