あの子の日記を

私は退院したあの日の夕方であの子の訃報を知った
信じたくなかった、直前までdmを送っていたけど返信も電話の応答もなかった。

あの子の存在は、私の中で凄く大きかったと思う。
思い出さない日は1日もない。
日常を送っていてもふと思い出す。

亡くなった人は帰ってはこない、わかってる
消えたApple Musicのアカウント、あの子が聴いてた曲、覚えているものを入れて聴く度に、どこかで流れる度に思い出す

あの子の死を強く自覚する。その子のnoteを私は1週間に何度も何度も読み返す。
前向きにまた人生を歩んでゆこうとする日記
また元の自分に戻れている、取り戻せていると書かれている日記
反対に暗い日記も 全て

勝手に自分と彼女の思考を重ねるのは彼女にも失礼だと思ってしまうけどどうしても似ていると思ってしまう。

前を向いて生きてるということを綴られた彼女の言葉が刺さる。 でももうこの世に彼女はいない。
彼女が残した言葉や記録はあるけど彼女の存在はもうどこか遥か遠くのどこかにいってしまった。
それが悲しい。 

ずっと、ずっとずっと追いかけたくなる。
彼女の年齢で私も死ぬ気がするなとなんとなく感じる
電話をかけても応答はない、当たり前に。
でもかけてしまう。彼女がまだどこかにいてくれるんじゃないかもしかしたら繋がるんじゃないかと思ってしまう浅はかな思考。

読み直したdmには私の名前でいつも呼んでくれて暖かい言葉でそれが嬉しくてでも悲しくて。

あの手をぎゅっと握ってくれたりハグをしてくれたりキスをしてくれた暖かい体温をもったあの子をずっと追い続けている。

あの子は私の看護師の仕事を応援してくれて理想の看護師だと言ってくれた。
私の記憶の中の彼女はずっと暖かい甘い可愛いバニラの妖精みたいな子だ。

応答するはずもない電話をかけて。もういないはずなのに。

ずっとずっと追いかけたくなる。

あの子と死を追いかけ続けている



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