見出し画像

人狼が楽しくなるレギュ?

※超個人的にそう思ってるだけなので人狼プレイヤー諸氏は謎の反応して怒らないように!


◆8人村配役
人狼2(内通無し)
占い師1(初日無し)
霊媒師1
騎士1(連続無し)
村人4
※御三家(占霊騎)のうちから1つ欠け

・議論は密談&クロストーク無し
・役職一斉出しは不可(結果一斉は可)
・投票方法は自由または一斉
・決選は同数2回で吊り無し
・投票理由&決選弁明&遺言有り
・議論時間は6→4→3→2(分)

ルールはこんな感じです。
まずは一度何の知識も入れず遊んでください。
1ゲーム目の感想戦まで終わったら進みましょう。










◆ 









◆ 









◆ 









1戦目はいかがでしたでしょうか?
このレギュは「普通に遊ぶとちょっとだけ村人陣営がキツい」ように出来ています。

カミングアウト(以下CO)の想定として、
・占い師1、霊媒師1(両方真)
・占い師1、騎士1(両方真)
・霊媒師1、騎士1(両方真)
・占い師2、霊媒師1(騙り1)
・占い師2、騎士1(騙り1)
・占い師1、霊媒師1、騎士1(騙り1)
 etc……

騙りがいる場合はまだ良いですが、
占い師と霊媒師が両方真である場合、
これはおそらく初日に占い師が噛まれます。
そして翌日霊媒師が噛まれるでしょう。

霊媒師と騎士の場合も同様です。

その後残される4人のグレー。
判明している結果は初日の処刑者のみ。

投票により救われることや、
確率で人狼を倒せることもあるでしょう。
しかし、偶然頼りには変わりありません。


さて、ではどうすれば良いのでしょうか?
どうすれば戦略的に戦えるのでしょうか?


そのためのキーとなるもの。
それは「村役職による騙り」です。
これには純粋な村人も含まれます。

そうです。
このレギュには全員が騙る余地があるのです。


村騙りの有用性について。

まず、パターンを考えましょう。
このレギュは最短2日で終わるため、
基本的に出し惜しみができません。
多くの場合役職の全COが望まれます。

そして、村役職のみがCOするとこうなります。

・占い師1、霊媒師1
・占い師1、騎士1
・霊媒師1、騎士1

しかし、この内訳がこうだとどうでしょう?

占い師1、霊媒師1(→実際には騎士)
占い師1、騎士1(→実際には霊媒師)
霊媒師1、騎士1(→実際には村人)

途端に状況が変わりませんか?
それぞれをパターン1、2、3として、
少しだけ詳しく解説していきましょう。


パターン1について。

まずパターン1です。
占い師1、霊媒師1(→実際には騎士)

この場合は全員目線で騎士がいません。
人狼が素直であれば占い師を噛むでしょう。
しかし、実際には騎士が占い師を守るため、
襲撃が起きず縄が1つ増える形になります。

さらに占い師は1つ結果を残し、
騎士は騙っているにも関わらず真になります。

グレー4人に対して縄は3つ。
かなりの確率で勝てそうですね。


パターン2について。

次にパターン2です。
占い師1、騎士1(→実際には霊媒師)

この場合、人狼は騎士を噛むでしょう。
占い師はおそらく護衛が入りますし、
護衛成功で縄が1つ増えてしまうからです。

しかし、実際この村に騎士はいません。
つまり、霊媒師によって本来あるはずのない生存者内グレーへの占い結果が生まれるのです。

これは実質的にプラスと言えます。
この場合はグレー4人に縄2つですが、
結果が全くないよりはマシに思えます。

それにもしかすると、
占い師が黒を見つけているかもしれません。


パターン3について。

さて、最後はパターン3です。
霊媒師1、騎士1(→実際には村人)

この場合も人狼は騎士を噛むでしょう。
霊媒師にはおそらく護衛が入るからです。

しかし、実際に襲撃されるのは村人です。
さらに実は本物の騎士が潜伏し、
その村人に護衛を入れていたらどうでしょう?

護衛成功により縄が1つ増えた上に、
村人は襲撃されているため白が確定します。

これは極めて緻密な連携が必要ですが、
占い師がいる場合以上の結果が生まれます。

この場合はグレー5人に縄3つ。
こちらも頑張れば勝てそうですね。


必要な考察について。

さて、簡単に3つのパターンを挙げて
何故村役職の騙りが有効であるか
をザックリと説明してみました。

もちろん、これは例の一部であり、
全てのパターンを網羅してはいません。

さらに、当然人狼側も騙りを入れて
どうにか村人側の連携を崩してやろう
というアクションを起こすわけです。

そこから先は完全に心理戦です。
しかし、この心理戦を制せれば、
勝利にかなり近づくことでしょう。

この心理戦を制するためには、
一体何が必要なのでしょうか?


これは個人的な意見ですが、

・他人の行動の意味の考察
・自分の行動の見え方の考察

この2つが最も重要に思います。


このレギュは村人側と人狼側でお互いが作り上げた定石を崩し合うような戦いになります。

1つ前に通じたことはもう通じません。

常に新しい手を考え、
戦術のトレンドを読み、
周囲をよく観察し、
自身の発想を堂々と実行する。

そこには仲間への思い遣りも重要です。
仲間が汲み取り連携できる範囲の行動をする。
さらに、この範囲の読みが正確であること。
これは最も必要な能力となるでしょう。


このレギュで得られるもの。

このレギュを遊ぶことで得られるもの。
それは「盤面を動かすことへの慣れ」です。

大抵のプレイヤーの場合、
自分の行動で盤面を動かすことは、
多少なりとも躊躇のあるものだと思います。
それが村騙りであれば特に。

人狼は協力ゲームですから、
自身の失敗はチームの敗北に繋がります。

しかし、このレギュは長くとも30〜40分。
5時間もあれば10戦ほど遊べてしまいます。

つまりトライアンドエラーがしやすいのです。

他人も自分も、成功も失敗も、
感想戦ですぐに意図を知ることができます。

そうして少しずつ擦り合わせて、
意図の理解を正確にしていくのです。

そして、こうして得たものは、
大抵の似た分野でも応用が効きます。

みなさまもぜひこのレギュを遊んで、
こうしたゲームに慣れてみてください。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?