愛
約2か月前のミーグリで僕が投げかけた
「今の個人の目標を教えてください」
という質問に対し
「また舞台に出演したい」
「MCのアシスタントみたいなお仕事がしたい」
とはっきり答えてくれました
短い時間の中でいきなり質問したのにすぐにしっかり答えてくれたのでその場しのぎでつくった答えではなく、ちゃんと明確なビジョンを持っているんだなと思い、この日僕は菅井さんの卒業がすぐそこまで近づいていることを覚悟しました。
しかし覚悟すればするほど辛くて、寂しくて…
最近では菅井さんの顔を見るだけで、声を聴くだけで、菅井さんのブログを読むだけで胸が苦しく、これらのことから逃げていました。
残りの時間に限りがあることは分かっていても、限りある時間だからこそ、この感情と向き合ってもっと愛を伝えないといけないのは分かっていても菅井さんのことを考えるとやはり胸が苦しくなります。
そして先日オフィシャルブログにて卒業が発表されました。
ついにこの日が来てしまったか…と思ったものの、すぐには実感が湧かなかったというのが正直なところでした。
実感してしまったら何かが壊れてしまいそうで、何かが始まってしまいそうで、このnoteを書くまで考えないようにしていました。
僕の中で菅井さんは最初で最強の推しメンです。
本当は推しメンと呼ぶのが申し訳ないくらいです。
僕にとって菅井さんは推しメンの域を超えた人生の恩人みたいな存在です。
もちろんアイドル菅井友香さんとしても尊敬はしていますが、1人の人間菅井友香さんとして尊敬しています。
常にグループのことを考え、グループがどんな状況に陥ってもキャプテンとしての責任を全うし続ける姿はとてもかっこよかったです。
2018年5月3日に放送された『今日は一日“秋元康ソング”三昧2018』に出演された際、MCを務めていたアナウンサーさんからの「菅井さん、3年目どんなふうにしたいですか?」という質問に対して
「そうですね、正直私は一応キャプテンやらせていただいていて。この、まとまらないとか、すぐ精神的な過呼吸になっちゃったりとか、やっぱりどうしても見え方とかファンの方を心配させてしまうとか、やっぱりひとつにならなきゃ、みたいな。どうしてもすごく…。なんか悩んじゃって…。」
と秋元康さんの前でキャプテンとしての悩みを涙ながらに打ち明けました。
誰かに悩みを打ち明けることはものすごく勇気がいることだと思います。それが二人きりではなく、ラジオという開かれた場所でなら尚更です。
それでも涙を流しながら悩みを打ち明けたということは、それだけ真剣にグループと向き合い、キャプテンというものと向き合っていたということだと思います。
菅井友香さんという素敵なキャプテンに出会えたこと、一生の誇りです。
2020年の1月、メンバー4人が一気にグループを離れるという事態になってしまったときにも菅井さんはブログにこう綴っています。
この言葉にどれだけ救われたことか。
こんな心強い言葉をかけてくれるキャプテンそうそういないと思います。
どんなにグループが大変な状況になろうとも菅井さんがいつもこうやって言葉にし続けてくれたから信じ続けられたんだと思います。
菅井さんはこの時期、自身が初主演を務める舞台『飛龍伝2020』の期間中でした。
それでも菅井さんはグループのキャプテンとして言葉をブログに残してくれました。
一体どんな思いで舞台に臨まれていたのか、どんな思いでこのブログを書いていたのか想像もつきません。
菅井さんがこの舞台で演じたのは神林美智子という女性です。
神林美智子は樺美智子さんという1960年安保闘争で22歳という若さで死亡した学生運動家がモデルになっています。
神林美智子が進学のために四国から上京し、学生運動の波に身を投じ学生組織全40万人を率いる委員長として革命と愛に激しく燃え上がるというストーリーです。
舞台上の菅井さんは神林美智子そのものでしたし、神林美智子が当時の菅井さんと重なる場面がたくさんありました。
菅井さんは自分のためではなく周りの大切な人のためにがんばれる天才だと思っています。
そんな菅井さんだからこそ信じてついていこうと思いました。
そのことを改めて感じた期間でした。
舞台期間中に香港では民主化デモが行われていたこと
そのデモの中心のいた方がサイレントマジョリティーに影響を受けていたこと
この舞台のすべてが奇跡だったんじゃないかと思います。
この舞台に、神林美智子という女性に出会えたことは僕の人生の財産です。
そしてそのサイレントマジョリティーが発売された2016年4月6日から、ちょうど6年後の2022年4月6日櫻坂46 4thシングル『五月雨よ』が発売されました。
しかし菅井さんは2年ぶりの舞台で初のミュージカル作品となる『カーテンズ』への出演が決まっておりその稽古期間とシングルの製作期間が被ってしまったため、同じ1期生でこのシングルをもって卒業する渡邉理佐さんがセンターを務めた全員曲『僕のジレンマ』以外の楽曲には参加しないという決断をしました。
このことについて菅井さんは
「櫻坂を新たに知って頂く貴重なチャンス」
「グループあっての個人仕事」
ミュージカルとグループ、どちらも中途半端にしたくないからこその決断だったんだと思います。
シングルの活動にはほぼ参加せずに舞台に専念するという決断はなかなかできるものではありません。
あのときああいう決断ができたのもきっとグループを託せるという想いがあったからなんじゃないかなと今になって思います。
菅井さんが初めて参加しなかった表題曲『五月雨よ』
僕はこの先の人生で菅井さんを越える人に出会うことはないんじゃないかなと思っています。
そのくらい僕の人生に大きな影響を与えてくれている方です。
そのくらい僕の人生に彩りを与えてくれている方です。
もし菅井さんがこの先の人生で涙を流すなら、その涙になってあげたいくらい僕にとって大切な方です。
この感情をひと言で表すなら「愛」なんだと思います。
こんな感情に出会えたのは間違いなく菅井さんが僕に「愛」をくれ続けたからです。
菅井さんが卒業してしまっても僕には菅井さんが愛し続けた欅坂46の楽曲たちがあります。菅井さんが愛を注ぎ続けた櫻坂46というかけがえのないグループがあります。
どんなに不安定になろうと
菅井さんがそう力強く語りかけてくれたから僕はここまで信じ続けてこれたし、どんな辛いことがあっても前を向いてこれました。
そしてこれからも力強く語りかけてくれるから僕は信じ続けます。がんばって前を向き続けます。
卒業までの残り2か月半も、卒業した後もどんな未来が待っているか分からないけど僕は力強く歩みを続けるであろう菅井さんの背中を押していこうと思います。
先月W-KEYAKI FES.2022の日向坂公演を現地で見させていただきました。
その1曲目に披露された『太陽は見上げる人を選ばない』
ラスサビ前に櫻色、空色、白色の風船が空に向かって舞い上がっていきました。
僕はなぜかその風船たちをずっと見つめていました。
3つの色の風船がどんどん遠くなっていくのをずっと見て、いつのまにか涙がこぼれ落ちていました。
3つの色が表す意味、そしてこの曲が持つ意味、この曲が披露されてきた歴史、3年前東京ドームで披露されたときに菅井さんが発した言葉、すべてを思い出していました。
またあの場所で彼女たちがライブをできる。
それだけで僕は十分幸せです。
この3年間の間に本当に色々なことがありました。
それまで歩んできたグループの歴史に幕を閉じ、また新たなグループとして活動するという大きな決断を下さなければならなかった。そのグループの先頭に常に立ち続け引っ張って来た菅井さんが3年前から掲げていた目標がかなうなんてこんな嬉しいことはありません。
卒業ライブの会場としてではなく、ツアー最後の場所として東京ドームのステージに立つ。
ツアー最後のステージとして東京ドームのステージに立つのに相応しいグループになったんだよと菅井さんがみんなに語りかけてくれている、そんな気までしてきます。
11月8日と9日、東京ドームが世界で1番愛に溢れた空間になることを願っています。
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