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天才軍師になろうシナリオの書き方【我流】

シナリオ書くとこんないいことが

シナリオで最高シチュエーション、最高箱庭、最高イベント、最高トラブルを用意しておくと、GMプレイヤーが最高演出、ロールプレイを上乗せしてフロアがライブ会場……これが逆転計略TRPG天才軍師になろうです。約束された勝利です。

天才軍師になろうのシナリオを何本か書いてみて、「ここ最高じゃん」と思ったところは、「最高シチュエーションの用意のしやすさ」「それをギミックで用意しやすい(天才カードという想定内と特殊イレギュラーという想定外)」ところです。

そんな天才軍師になろうのシナリオを書きませんか!?
ここに書いてあることは好きなだけ使ってください。書いて。ほんま。たすかる。

注意

この記事は2024.4.4時点のものです。
さすがに2月に出たシステム。私もそんなに書いてない、遊んでない状態です。間違い、勘違い、もっといい方法。公式からの素敵なサポート。色々あるかもしれません。
適宜気付きがあれば修正を入れさせていただきます。


参考となるページ

シナリオ P196(割とGMするときに役立つ情報ものってます。)
高度な文明社会が昔あったという設定 リプレイP14-15
 ※上記シナリオフックに
攻撃力のニュアンスの目安 リプレイP16
防御力のニュアンスの目安 リプレイP17

ストーリーの作り方

人によるかもしれないですが、私の場合の話をしますと、「天才に天才をぶつけたい」「戦略級(計略の範疇を超える)のパワーを見せつける」「超天才カード3枚大喜利シナリオがしたい」など、天才や戦略級へのロマンと、天才カードや特殊イレギュラーカードについて「こんな使い方ができるんじゃないか?」みたいなところから書き始めています。

天才カードの使い方例

大体決戦フェイズのエネミーを用意しながら「一見強いエネミーを出しておいて天才カードで無効化する」「戦略ポイントを渡す」「味方の強化」「エネミーの弱体化」というのが一番手軽かもしれません。
「特殊イレギュラーカードをセットで渡しておいて、天才カードで無効化する」という用意の仕方もできます。ドキドキしますね。
「マスターシーンを発生させることができる。これによりエンド分岐が発生する」みたいなストーリーに関わる使い方もできます。
英傑の【軍師への信頼】みたいなことをさせたくて、「英傑への思いの丈を語ったら効果として関係を1つ得てもいいですよ」みたいなカードにしたこともあります。割となんでもできるという意味でも天才のカードです。

超天才カードの使い方

天才カードと効果の書き方などは一緒なのですが、内容を考えるためのヒント、導線を用意するのがいいかもしれないです。
さりげなく導線を引いてもいいですし、天才軍師プレイヤーがひらめかないとき用のランダム表とか、軍師はこんなことを知っているヒントカードとか、人数寄ればなんとやらプレイヤーで話し合ってもいいとか、そういうやり方もアリかもしれません。

特殊イレギュラーカードの使い方

特殊イレギュラーのいいところは必ずしも悪いばかり書かなくていいところ、シナリオ作者の自由記述なところ、イレギュラーカードの共通する利点として公開すると軍師スキル「逆転計略」で戦略ポイントを稼げるところです。
使い方としては天才カードと概ね似た使い方ができます。違いとしては「軍師の想定ではなかった」というところです。英傑が理由でもいいし、自然現象やロストテクノロジー、敵が理由でもOKです。
最近は公開について「獲得したら直ちに公開する」という条件を設定してもいいのかなと思っています。イレギュラーの中にも公開条件に触れるものもありますしね。
直ちに公開する特殊イレギュラーはドキドキしてしまう上にスキル「逆転計略」的にはかなり有利に働くので、竜に愛されし軍師のストーリーには向いているかもしれないですね。
もしくは英傑に愛されし軍師かもしれませんが。天才軍師になろうのあとがきがわかりやすいのですが、「天才軍師の想定外は戦略級英傑とイレギュラー」らしいですよ。特殊イレギュラーで戦略級英傑の力を描くのも1つありかもしれないです。

エネミーの組み方

以下あくまで我流。
基本的には強い敵、大量の敵をワーッと出したあとに天才カードで一掃して、「山賊・海賊」か、それよりちょっと強いくらいの敵を英傑・準英傑の人数分初期配置、増援するとシナリオ側もプレイヤー側も楽にダイナミックな戦闘ができます。
もうちょっといろいろやりたい戦闘大好きな方や、継続、人数可変シナリオにしたい方は下へどうぞ。(必要な項目だけ読んでOKです)

防御力とHP

おそらく「山賊・海賊」または「傭兵」がベースキャラとみられる。
これは2d6ダメージ(通常の一騎当千や準英傑)で大体倒せるだろうという塩梅と考えられる。
2d6の期待値はダメージ7点、山賊・海賊を倒すには4点のダメージが必要と考えると1.7倍程度の余裕がある。
と言うことで、私がエネミーを組むときは
英傑たちが与える「ダメージの期待値」がエネミーの「防御力」または「防御力×HP」の1.6~1.8倍になるように計算しています。(戦術指揮他スキルは考慮していません)

防御力なのかHPなのか

何回か叩けば倒せる、何ならダメージ2~3倍で倒せるかもしれない状態を目指すなら防御力は6以下にします。
戦略ポイントを載せたり、関係を載せたりなどして欲しい場合は防御力を上げます。上げ方としては上記の1.7倍前後の法則を使用し、場合によっては出目の最低値最大値も確認します。

HPなのか数なのか

英傑一人に倒してほしい、ダメージ2~3倍くらいの数字を出して演出付きで倒してほしい場合はHPを高くします。
2回~3回に分けて倒してほしい場合はHP1のエネミー2体に分けます。(エリア内外複数のエネミーに攻撃するスキルもありますので倒してほしいやり方によって防御力やエリアを工夫してもよいかもですね)

攻撃力

1d6は下手したら英傑・準英傑を倒すと思っています。
・準英傑はウッカリ倒してしまったら退場いただく。初期配置や増援の数を多くし過ぎないようにして、退場しても問題ない盤面にしておく。英傑については軍師の信頼を使用していただく(関係の使用も視野に)
・あえて誰もいないエリアにエネミーを置くことで、誰も傷つかずに進軍ジャッジで拠点HPを削る
エネミーの攻撃スタイルは上記いずれかとしています。
進軍ジャッジで拠点HPをけずることを前提としているエネミーの攻撃力は、戦闘にかかる時間4ラウンド見込みの場合は攻撃力3、5ラウンド以上の場合は攻撃力2で設定しています。単純に3×4=12で拠点HP15より少ないからセーフ、みたいな。

効果の使用

私は基本シナリオに書くとき「増援も天才カードもプレイヤーに伝えてもいいですよ」という書き方をしてますが、天才軍師のみが知りたい場合やGMPの場合もあるかもしれません。
わかりやすい効果(攻撃が発生する)でない場合、例えば移動が発生する場合、移動のやり方は増援と一緒に天才軍師に伝えることにしています。天才カードに記載してもいいかもしれないですね。

私の好み

これは私のエネミーの組み方の一例です。
割と3ラウンドで終わらせたいです。わかりやすい盤面がいいです。GMが楽くらいだと理想。
戦略ポイントおおめにして高火力(HP2~3点までのダメージ)で敵を倒してほしいです。これは英傑プレイヤーも「戦略ポイントのせてもらっても……?」と戦闘の作戦相談に意欲的に参加しやすいとかもあります。俺にもっと力を!みたいな演出もかねて。
スキル「逆転計略」、つかってほしいですね。というわけで特殊イレギュラーカードをシナリオ側でオープンさせておく、させやすくしておくのも好きです。手に入る戦略ポイントも想定しやすいです。
【軍師への信頼】、つかってほしい……!

以上を踏まえて、「強い敵を出して、コイツを倒したら終わりです!」みたいなことはまぁあります。【軍師への信頼】を防御的に使う必要があるか、移動で使う必要があるかはその時次第。
メインディッシュが2人用で攻撃力3、防御力5~7、HP3とか……?場合によって上下します(主に獲得戦略ポイントの見込みによって上下)。

継続や人数調整の仕方

公式ルールブックでは人数調整はシナリオ側で用意されている、スカウトせずに参加してくれる準英傑で行っています。戦闘参加人数(英傑PC、準英傑)をスカウト込みで4~5人になるように調整していると言うことですね。そして継続用シナリオがまた別に存在します。GM負担が軽いので、これも一つやり方。
私は人数調整と継続両方にいっぺんに対応しようかなと思って、準英傑HPまたはエネミー人数を増やしています。1.7倍の余裕をみながらHP増やしたり、あと山賊・海賊みたいな1回で倒せる敵の人数を増やしたりします。
注意しているのは、「これ倒す意味ある?」とバレてキャラクターの存在意義を見失ったらおしまいなので、「コイツさえ倒せばよい!」系だったらHPを上げてます。次ラウンドに持ち越したら攻撃してくるの怖い脅し係(防御力は弱くてすぐに倒せるけど攻撃力は高め)とかだったら人数増やしたりします。

戦略ポイントの数

これは結構ちゃんとエネミーを組んだ時にだけ見ます。(天才カードで大味に敵が消え去るときはあんまり考えません)ゆるーく組んだ時は3点渡します。1回ダメージ載せられるし、1回振り直せるし。
初期設定6点は失敗を成功にするとか、予備とかのイメージであんまりダメージ上昇、撃破無効等には加味してないです。
シナリオ内で別に配布する分について、ダメージ上昇や撃破無効に載せる想定でシナリオ内で配布します。
1d6戦略ポイントを得るときやダメージを1d6上昇させるときは期待値と最低値、最大値を確認します。ダメージ期待値で1.7倍程度の余裕をもって倒せそうという確認をした上で、最低値を出し続けたときにどこまで戦闘が面白くなくなるか一応確認します(敗北してもあまりにも面白くないと言うことがない限りGOします)最大値は例えば次ラウンド行ってほしい理由があるのに行かなさそうとかそういう時に見ますね。

イレギュラーを渡すか

特殊イレギュラー1枚渡して、これがオープンしてもしなくてもいいなぁくらいの量であれば、2回くらい「《技能》《技能》で判定、失敗したらイレギュラーカードを獲得します」的な処理をマスターシーンで挟みます。(成功したら得点があると嬉しいですね)
きちんとした確率はややこしくてわからないのですが、あれやこれやいろいろこのくらい。

書いた

戦略級を知れ
書いて最近回させてもらって「回ったなぁ」と思ったのはこちらです。
活動フェイズ中に、特殊イレギュラーカードの効果で決戦フェイズがねじ込まれ、マスターシーンで活動フェイズの残りをやるっていうシナリオです。
「天才軍師になろう」はそんなこともできます。
ストーリー的においしそうに言うと、天才軍師が計略を考えている間、英傑が戦略級の力を持って時間を稼ぎます。背中を預かるシナリオです。

小国の女王蜂
2024.4.3時点で回してる最中です。4.9には終わってると思います。
争いを吹っ掛けないでやるから天才軍師が欲しいって言われるシナリオです。天才に天才をぶつけるシナリオです。そういうシチュエーションも美味しいですよね。これを叶えてくれるのが天才軍師になろうですよ。
ちなみに天才に秀才をぶつけるとかもできるんじゃないですかね。

あと2本くらいTALTOにあります。難易度とかギミックとか参考にどうぞ。そして書いて……。

天才軍師になろうのシナリオを書いてくれ!

一番大事なこと、いいたいことはこれだけです。
よろしくお願いします!!!

ちなみになんかこの文章、どこかでみたことあるなぁと思ったフタリソウサユーザーの方、またはバディサスペンスTRPGに興味がある方はフタリソウサのシナリオの書き方【我流】記事もあるのでよろしくお願いします。
こっちも書いて……。


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