腱板断裂手術日記 26
2021.7.25 入院26日め
AM6:10
外のセミの大合唱が聴こえる。
とは言っても、遠くで大合唱という感じだ。
この建物は、かなり大きく、密閉度が高いので、
外の様子があまりわからない。
聴こえるのは、セミの大合唱と緊急車両のサイレン、
そして、ドクターヘリの音だけだ。
のどかな鳥のさえずりや、バス、車などの、
普通の生活音は聴こえないのだ。
病人には、静かに休めるが、手術を終えて、
痛みが減っている私達、極楽部屋の人間には、
退屈な場所でしかないらしい。
やっぱり、外に出たくなる。
風を感じ、鳥や、草や、木を感じ、
大きな塊としてのセミの鳴き声では無く、
1匹のセミの存在としての鳴き声を感じたくなる。
だから、外に散歩に出たくなる。
太陽を、命を、感じるために。
最近、できる様になったこと。
1) テーブルに左手を 乗せるのに、右手で支えて、持ち上げなくて良くなった。
まだ、すっとは出来ないけれど、右手で持ち上げなくても良いのは、嬉しい。
2) 食事の時、お茶碗や、お椀を 持って食べることができるようになった。
お茶碗、お椀を持てないと、ホント食べずらいという事がしみじみわかった。
ご飯は、ポロポロこばすし、汁物は、置いたままでは、最後まで食べられないので、その都度、箸をおいて、右手で持って食べていた。
左手使えると、食べやすい〜
3) パンツやズボンを 両手で上げられるようになった。
キレイに履けるし、時間の短縮にもなる。
4) 左手で顔を触れる様になった。
もうすぐ、顔が洗えるようになりそう。
5) 体を洗うタオルで、背中にたすき掛けして洗ったり、バスタオルもたすき掛けして拭くことが出来、
ちゃんと、拭けるので、濡れた体だ服を着なくても良くなった。
これは嬉しい☺️
6) 左手で、左耳の、耳かきが出来る。
これも、ホントに嬉しい。
両手が使えるって、なんて幸せなんだろう。
普通の事が幸せって、よく言ったものだ。
この病院に来て良かった。
手術して良かった。
ありがとう!
先生にも感謝!
丁度、私の午後のさんほの時間に娘達が、洗濯物を
持って来てくれた。
コロナのため、面会禁止だけれど、マスクして、ちょっとだけ話した。
息子も孫も、元気そうだったけど、車から降りて来なかった。
面会禁止なので、堂々と会わないで遠慮しているという事だが、違う気がする。
暑いからだと思うのは、被害者意識かしら?
"孫ちゃん、バラに水あげてよー。"と私
"やってるよ。
バラは元気だよ。
花も咲いてるよ。"と孫
すかさず娘が
"でも、胡蝶蘭、枯れちゃったじゃん"
孫
"そうなの〜。
葉っぱが、パラパラ落ちて無くなっちゃった。
はははは、、、、。
枯れちゃったんだよ〜。"
私
"もう!
お水あげてよ〜"
"ははは、、、"
笑いごとじゃないから〜
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?