アシナガバチと生きる番外-襲撃編-

先日アシナガバチのまとめを更新し、「しばらく写真がたまるまではお休みかな」と思っていたのですが、7/10とんでもない事が起きました。

こちらです

絶対やばい

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スズメバチでっか

こちらの巣は、玄関にできた二つの巣のうちの一つで、6/28に幼虫が繭になる様子を観察した巣でした。
こちらの動画ですね

その後、繭になったところも観察しています。

その巣に逞しいスズメバチが張り付いています。やばい。絶対これ幼虫全部食われた。

玄関から恐る恐る顔をだした状態で撮影していると、生き残りの成虫がもどってきました。が、「なんかいるうううう~~~~~!!!!」とでも言うようにそのまま去っていきます。こんなんじゃ帰れないよ。わかる。
もう一回見る?

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厳しい。

さらにまた成虫が戻ってきました。スズメバチとの対角線上になるような位置で巣を盾にするようにしてとまりましたが、「やっぱり無理~~~~!!」とでも言うように飛び去ってしまいました。
人間もたぶんこれ無理です。
元々7/10・11は背景美塾さんの夏期講習に申し込んでおり、食事の作り置き等をしていたのでそもそも外出は考えていなかったのですが、
真面目に玄関から出られない状態です。
アシナガバチ達も帰宅困難者になっています。帰ってきてこれだったらたぶん私も帰宅困難者でした。引きこもっててよかった。

ですが、その後16時半

19時ちょっと前

最初に目撃してから4時間以上経ちましたが、スズメバチに動きがみられません。

恐る恐る玄関を出て、別の角度から観察してみましたがやはり自分から動いているようには見えません。幼虫や蛹を食べてる様子すらありません。
それどころか、足がピンとつっぱっているように見えます。その状態で風を受けてゆらゆらと揺れるだけ……

もしかしてこいつ、死んでる……?

そしてその真下にはアシナガバチの新しい死骸

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普段から、巣の真下に死骸を見つけるとメジャーで大きさを測ったりしているため、見慣れない死骸があればすぐ気付けると思っているのですが、これは見覚えがありません。
それから、普段よくみかける巣の下の死骸はこんな感じで

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「今までよく働いたね、おつかれさん」という比較的綺麗な死骸か、数日たっていればアリにたかられてボロボロになっている死骸なんですが、今回の死骸は新しいのにバラバラです。

そして、数時間同じ姿勢から全く動く様子のないスズメバチ

なんとなくですが、激しい戦いの後を感じます。

しかし、近寄ったり巣を揺らしたりしてスズメバチの生死を確認する事はできません。
「実は生きてました~~ww」とかいって刺されでもしたら大変です。この後だって「さっさと夕飯を済ませて夏期講習の見逃し配信を観る」という大切な予定があるのです。

「あわよくば明日、『死んでる』と確信できるような状態になっていますように」と願いつつ、玄関を閉じました。

翌日

講座終了後、さっそく確認してみると……

ありました!スズメバチのゴロッとした死骸!

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じっくり観察するとやっぱでかい。
立派なヒメスズメバチだった事がわかりました。
でもまだこの時点では怖すぎてメジャーを当てる事ができません。アリたかってるけど、実はうっすら生きててメジャーが近づいた瞬間ウウウウギャアアアアアアアアアビビビビビビビビビビイビビ!!!!!!!!!みたいなセミファイナル的な事になったら怖すぎます。ファイナルスピアは人が死ぬんだぞ。
しかし、見事な足ピン状態です。なんでこんな状態で巣にくっついて死んでたの?!

ま、まさか?!

アシナガバチの毒……?!こんなデカいスズメバチが死ぬほど強い?!い、いや、なんもわからん、この分野も素人なので……
しかし、軽く毒の種類を調べてみたところ、アシナガバチもスズメバチ科のため、ほぼほぼ共通の成分を持っているようでした。哺乳類に対して強い生理作用があるのか~ほえ~まあクマとか一番懲らしめたいもんね。と読み進めていきます。哺乳類が苦しむのはだいたいアレルギー反応、なるほどおなじみ。つらそう。ただ対ハチに対しては全然わからん。ハチに対してもアレルギー反応を狙えるのだろうか?あと「溶血性」ってある。あんまり生物は得意ではないのですが、「溶血性」って事で赤血球の膜を破壊するんだろうなという事はなんとなくイメージできそうです。ハチをはじめ、昆虫類の血はヘモシアニンらしい。銅が入ってるから酸素と結びついた時に青色になるってだけで、基本的にはタンパク質のはず。
ヒトや大型の哺乳類は「いっぱい刺されると溶血素の症状が強まる」というのなら、それよりももっと体の小さなスズメバチに対してならもっと強く出るはず……アレルギー反応については全然わからんけど……
と、素人の見立てで「アシナガバチの溶血毒素で死んだかも」と考える事にしました。素人なのでなんにもわからん……
それか、「アシナガバチの天敵はヒメスズメバチ」という事でひょっとしたらスズメバチに対してはものすごい強い毒になるようなものが入っている事も考えられなくはないと思うんですが、残念な事に、にゃんそんにはハチ関連のツテもなければ、元々の出身学部も生物・農学関係ではありません。

追記
その後ハチに詳しいフォロワーさんから「アシナガバチと戦ったというより、ヒメスズメバチ同士で獲物を取り合って戦ったのかも」というコメントもいただきました!そんな怪獣大戦争みたいなこともあるのか……いずれにせよ、アシナガバチちゃん、大変だったねえ……

もし、これを読んでいる方でハチの体や毒について詳しい方がいらっしゃいましたら、「これはこうだよ」というツッコミコメント等いただけると大変嬉しいです。

というところで、7/10に突然起こった身近な巣の悲劇レポを終わります。
ありがとうございました!また次回!


おまけ

悲劇的ビフォーアフター

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おまけ2

「そういえば」と思いさっき撮ってきました

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ざっとみて27mmくらい。ちょっとまるまってしまっているので、伸ばせば30mmいきそうですね。でっか

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