博士課程??

 こんにちは。私は外国文学専攻の博士課程の大学院生です。

 突然ですが、ここでは私の生活について書いていこうと思います。が、まず博士課程って言葉自体に馴染みがない人の方が多いのではないでしょうか。大学院生って何しているのか単純に気になる人(あるいはこれから大学院進学を考えている人)に向けて書きます。

 なので、今日はまず博士課程ってなんですか?というはなし。日本では大体中学を卒業したら、高校に進学しますよね。そのあと、半分くらいが大学に行きます。そこで学士号を取得し、その多くが企業に就職します。そして、少数の人が大学院というところへ行きます。大学院へ進むことは、そこには色んな意味でヤバイ人が多いので、「入院」と揶揄されたりします。まず修士課程を修了(修士号取得)し、その後博士課程に進みます。学生として最終段階にあるのが博士課程なのです。その集大成として博士論文を執筆し、それが認められると晴れて博士号取得となります。

 以下は全て筆者の私見なので、「私の周りはそんなことない!」って人もいるかと思いますが、書いていきましょう。まず修士課程への進学について。理系だと大学によっては(東大や東工大などを思い浮かべています)多くの人が修士課程に進学するようです。むしろ進学しない方が少数派でしょうか。一方で、文系はごく一部が修士課程に進学するという感じです。データは持ってないですが、英語以外の外国文学系の大学院進学は極めてマイノリティなのではないでしょうか。例えば、日本文学や歴史学、英文学は修士号取得後に高校の教員になる人がいたりしますが、英語以外の外国文学の人にはそういう就職口はほぼありません。なので一般企業に就職する事になるわけですが、多くの企業は外国文学の専門知識を持つ人材を求めていないので、文学での修士課程進学の社会的価値が低くなりがちです。でも安心してください。修士までならなんとかなります、多分。

 で、修士課程修了者のうちで博士課程に進むのは少数です。なぜなら、就職口がないからです。博士号を得て、「さーて、企業で働くかぁ!」とはならないので、大学で専任講師のポストを探すことになります。大学の専任職は基本的にポストが空いたら新しい人を採用するというシステムで、毎年人の入れ替わりが起こるわけではありません。詳しい倍率は分かりませんが、一つのポストに何十もの応募があるんじゃないかな。なので博士号取得後n年後にようやく専任講師になれた、というケースが多いです。私の専攻だと35歳で専任講師なら割と早い方ではないでしょうか。学部を卒業して新卒で就職した場合と比べて、博士号取得者が大学に専任職を得られるのは35歳で就職したとして13年後です(もちろんもっと早い人も遅い人もいます)。就職するのも遅い上に、そもそも就職できるかわからない。そんなギャンブルしたくないですね。でも基本的には「研究が好き」というモチベーションで進学しているので、苦悩はあれど毎日は割と楽しいし充実しています。多分みんなそんな感じではないでしょうか。

 論文でいえばここまでが「序論」のうちの話題の導入と言った感じでしょうか(こんなに根拠のない私見ばっかり書いていたら怒られます)。今後気が向いて暇な時に少しずつノートを書いて何かを発散していきたいです。

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