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Jr.大賞と社会的手抜きについて

Jr.大賞をご存じない方が急にこの記事に辿り着くことはないと思いますが、Jr.大賞とは毎年Myojoの12月号翌年1月号のアンケートに読者が回答し、4月ごろ発売の誌面で結果が発表されるジャニーズJr.の人気投票のようなものです。

1雑誌の企画とは言え、Myojo自体がアイドル誌最大手であり、「恋人にしたいNo.1に選ばれたJr.はデビューする」というジンクスめいたもの(※1996年、1997年に1位になった小原裕貴さんは大学進学に際し、学業に専念するため2000年にデビューせず退所されました。その際にはJrとしては異例の退所時にコメント発表があったなど特別な対応がなされるくらい人気のある方でした。その他の受賞者は全員デビューを果たしています)、いくつかの賞に受賞すると集英社の様々な雑誌の特集に出るとこができるなど、Jr.がジャニーズファン以外の目に留まる貴重な機会になるなど注目度の大きな企画です。

2021年に発表された(つまり20年に投票された)TravisJapanの各メンバーは「恋人にしたいJr.」2位の松田元太くんをはじめ15位以内に全員がランクイン、川島如恵留くんが同年の部門を最多獲得するなど華々しい結果を残しました。
恋人にしたいJr.ナンバーワンになるとデビューするというジンクスから、推しに投票する以外にグループの人気メンバーや過去上位に入ったメンバーに票数を集める傾向にあり、グループの全員が名前の公表される順位に入るというのはかなりの快挙です。

そんな中、今年のJr.大賞ですが、TravisJapanにとって1番注意が必要な年になる可能性があります。
それは「社会的手抜き(フリーライダー現象)」が起こりうる可能性が非常に高くなっているからです。

社会的手抜きとは集団で共同作業を行う時に一人当たりの生産性が人数の増加に伴って低下する現象のことで、心理学で研究されている現象です。

ここで振り返ると2020年のJr.大賞の恋人にしたいJr.では10位松田元太くん、15位に松倉海斗くんが入賞を果たしましたがなにわ男子やHiHi Jetsの活躍が目立った結果でした。
先にも書いたとおりデビューに関連する話題が多くなる「恋人にしたいJr.」の項目にメンバーがランクインすると言うことは、相当にグループの人気のバロメータになることから、極論として「Travis Japanは人気がない」という意見も多く見受けられました。
これは、トラジャ担が悔しいというものもありますが、先も書いた注目度の高い企画のため今後の仕事に関わりかねない“惨敗”になります。

そのため、翌年2021年に発表されたJr.大賞の結果は目覚ましい躍進であり、トラジャ担が団結して投票用紙のついたMyojoの購入と投票を行った結果と言えます。

しかしながら、あまりにも大躍進であったため、今年に関しては「去年ほど投票しなくても問題ないだろう」「私ぐらい参加しなくても結果は変わらない」といった心理が働いて、力を抜いてしまう「社会的手抜き」と呼ばれる現象が発生しやすくなります。

私は2019年の投票、2020年の投票に実際に参加しましたが、ツイッター上での2020年の在庫確保情報の共有や参考アンケートの実施の動きが今年は鈍化している傾向が見受けられ、「そんなに大事ならば自分も参加しなくては」と言った動機付けの機会が昨年に比べ既に少ないように感じます。

一昨年と比較し、トラジャ担は増えた事は間違いないでしょうが、それはJr.大賞への重要性を意識ているファンが増加したということとイコールではなく、むしろジャニーズJr.に興味を持ったことがなかったファン層からすれば面倒が先立ってもおかしくないように思います。
また、「次のデビューは俺たちという気持ち」とデビューに意欲的な発言をしたHiHi Jetsのファンは昨年以上に投票の意欲が高まっているでしょうし、彼らは一昨年の結果で言えばトラジャよりもむしろ上位です。

なにわ男子のデビュー決定に伴い、乱戦が予想され、Impactersの躍進も目覚ましい中、トラジャ担がどこまで社会的手抜きから抜け出し、投票の意欲を上げることができるか、結果の分かれ目になりそうです。


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