見出し画像

【備忘録】癒音 -ion- 感謝

梅雨明け宣言から晴れ間の方が少ない日が続きますね。(今日は晴れてますが)


夏は苦手だけど夏作品は大好き。Chownieです。

夏待ち10周年おめでとうございます。


執筆に時間がかかってしまいましたが今更書き残します。


2022年5月29日、日曜昼に開催された癒音 -ion- にゲストDJとして出演してきました。


▶︎癒音 -ion-とは

アニメ×チルアウトを軸にアニソン・劇伴・声優楽曲などDJ達の解釈によって紡がれる音に癒されるラウンジ系イベント。


がつく程の不定期開催なのですが、なんと言っても恐るべきはレジデントDJ達。

ことアニソンクラブイベントにおいてはトップに位置するような人たちがこのテーマに全力で臨む他に類を見ないイベントです。ここでしか聴けない曲はもちろん、ここでしか紡がれない音もあるわけなので、とにかく開催される時は行かないと損をしてしまいますと断言できますね。


前回開催はなんと4年前で、私はその時お客として参加してたんですが、信じられないくらい泣いたのを今でも覚えてます。(だから今回はタオルを買っていきました)


その後私もDJデビューをしたんですが、出演することを目標としていたイベントに遂に出演する事ができたので、今回は癒音で流した曲をどんな解釈で繋いでいたのかとか、反省するところなんかを振り返りながら記したいと思います。


まずはYakoさん作成の素晴らしいフライヤーに自分の名前が載ったのが嬉し過ぎたのでここに貼らせてもらいますね。

画像2


リストを貼る前にひとつ。

今回驚いたことがあって、普段本当に緊張しない人間なんですが、今回は出番前に手は冷えるわ膝は震えるわ、酒は飲んでも酔わないわで本当に緊張していました。それくらい自分の前までのDJが凄すぎたんですね。


さてそれではこちらが今回流した曲のリストです。

画像3


まず最初に感じるのは「○話」という文字の多さですね。普段から使用する方だとは思いますが、ここまで多いのは本当に初めてです。


それと普段はあまり流れを組まないんですが、今回はやりたい流れについてはほとんど組んでましたね。


それでは振り返っていきましょう。


▶︎つかみ

私の前のDJ MarGenalがかけた最後の流れがコチラ。

横顔 acoustic ver(ARIA The ORIGINATION 12話IN)→おかえりなさい acoustic ver(たまゆら〜もあぐれっしぶ〜8話IN)※1 →みちしるべ→violet snow(ヴァイオレット・エヴァーガーデン)

※1 サビで通常verに切り替わって発狂しました


この流れでバトンパスをしてきたわけです。本当に何を考えているのか…DJする前に泣かされるのはキツいですよ。


まあそんなことも言ってられないので選曲をするわけですが、そこで選択肢が生まれます。


【選べ】

Letter(ヴァイオレット・エヴァーガーデンExtra episode)で受け取って「手紙」を軸に展開する

②ヴァイオレット・エヴァーガーデンといえば「命の大切さ」もテーマだからそっちを軸に展開する

③結城アイラさん×石川由依さんだから、聖女の魔力は万能ですOPBlessingから入ってイベント名の文字通り「癒し」の流れにするか


MarGenalの時間でかなりエモい空間になっていたので、私は②を選んで少し暗い空間にしようと思いました。

一曲目に「Scarborough Fair」を選んだ理由はヴァイオレットもクトリも戦場における兵器のような扱いで、2人の存在と命の尊さが近しいと感じたためと、一曲で世界観を変えられるからです。海外の民謡は素晴らしい。


そして流れは繭色→Pathway→The World of Midnightと続きますが、ここはより命の尊さに焦点を当ててます。救われる命もあれば失われる命もあり、私たちはこの命に対してあまりに無力であると。辛い…。ここらへんは綴り始めると長くなり過ぎるので割愛。現場で会った時にお話ししましょう。

ただ、BLACKLAGOON15話のED映像最後には美しい空を見つめる双子の姿があり、完全にifだけどこの話の結末とは逆の未来もあったように見えるので、そこから月とライカと吸血姫4話挿入歌に繋ぎました。


イリナも実験道具という扱いを受けていましたが、彼女はレフという存在によって新しい生きる意味を見出しました。双子も出会う人によっては違った未来があったんじゃないかって…。

前までが陰のゾーンとするならここからが陽のゾーンへの分岐点ですね。


Simple Life 〜My Beloved → PLANETES


開催までの4年という時間で月とライカと吸血姫→プラネテスという素晴らしい流れが出来上がったのは本当に感謝です。PLANETESの一音目でYakoさんが即反応したのはさすがとしか言えなかったですね…。どちらもお勧めの作品なので是非見てください。

嬉しい〜!


PHASE-26より抜粋

「ケネディ宇宙センター、あ」

「あ…あですか?……アナンケ!」

「け、け…鍵盤ハーモニカ」

「髪の毛」

「また"け"かよ」

「もうないでしょ?」

「け…ねぇ。

 ……あるよ。

 結婚しよう。」

「…」

「うだよ」

「…うん」

「よっしゃ!お前の負け!」


あまりに良過ぎるシーンです。書いてて涙出ました。そこから歌が始まるあの演出は鳥肌モンですね。



▶︎展開①

作品にフォーカスする流れから少し体を揺らす時間にしたいと思ったのでここからは音楽で心地よい時間にしたいと思いました。特に新旧交えて癒音で流せる良い流れを作りたいなと思ったので、作中で未来の世界を描いているvivyがマッチすると考え、

A Tender Moon Tempo→風と丘のバラード→風の魔法→New Future→私たちになりたくて

と繋いでいきました。基本的に音は相性が良い楽曲なんですが、ここで反省点ですね。ビートが少ない曲と多い曲が交互になってしまったので凸凹しちゃったかなと。この後に爽やかな流れに持っていくのでより良いのは「風の魔法」を抜いて、「私たちになりたくて」の次に「夜明けのエチュード(ママレードボーイED3)」なら曲調的にも作品背景的にも「キラメキ」に自然に行けたかもしれませんね。


ただ、辛い時に元気をもらえたポポロクロイス物語のEDはどうしてもかけたかったから気持ちとしては全然満足です◎

嬉しいですね〜!


そしてアコースティックの爽やかサウンドに突入したので、次の流れに持ち込むためにここからまたここ最近生まれた黄金の繋ぎへ。


キラメキ→やさしさに包まれたなら→春への伝言→A Happy Life(最終話ver)→ロマーシカ


このゾーンを終わらせるにはこの黄金の流れを使わざるを得なかったですね。本当に綺麗にハマっちゃうし、個人的に自分の番手ではこの流れが1番癒音なんじゃないかって感じてもいますね。特に春への伝言→A Happy Life(最終話ver)が黄金すぎてこれをさらにまとめるにはロマーシカをDメロからかけるしかないということで繋ぎましたね。あまんちゅ!アニメの続編も待ってます。

嬉しすぎる!


▶︎展開②

あまんちゅ!でひと段落の流れになったのでここからどうするか、を問います。


【選べ】

①サトジュンゾーンを4年分の気持ちを込めてやる

②サトジュンゾーンは少なめにして自分の好きな作品の劇伴ゾーンへ進む

③世界観構築から今の自分らしさも含めた流れへ持っていく


残り時間も20分くらいってとこだったのでもう自分の時間も締めにかからんと、と思い③を選びました。


ここから特殊な劇伴ゾーンを経ていくわけですが、この劇伴ゾーンにおいては映像でのイメージ補填が感情移入には必須だと考えていました。


まずはロマーシカ→コッコロ〜2 pianos version〜の流れで、この後の展開のためにも自然とオレンジプラネット=夕方というイメージに持っていければと思い繋ぎました。

本当はルーミスエテルネ(ARIA The ORIGINATION 9話IN)とかバルカローレ〜orchestra version〜(ARIA The CREPUSCOLO IN)の方が映像的にはすんなり入る訳ですが、これ流すなら手前にこの曲入れなきゃダメだろ…みたいな考えが先行しちゃってダメでしたね。

※意地を張らない、これ反省点


とはいえ、ARIA The CREPUSCOLOもまた沈黙の4年の間に上映が叶った作品なので、映画の映像が画面に映るだけでも感動でしたね…。


ARIA The BENEDIZIONEのBlu-ray/DVDも8/24に発売されるから皆さん買いましょうね!


さて、ここからが映像で世界構築のゾーンです。


▶︎展開③

コッコロ〜2 pianos version〜→U&I〜夕日の綺麗なあの丘で〜→銀色→願いが叶う場所II


お察しの通りですが、例のシーンをより印象付けたいがためにオレンジ色を強く意識させるシーンセレクトをしています。VJのロンくんには本当に無茶を言いました(対応してくれて感謝…)。

ここのゾーンは映像面では夕焼けですが、内容としては「絆」が主軸です。ARIA→けいおんは先輩と後輩の絆、AIR→CLANNADは親子の絆。


銀色→願いが叶う場所IIは4拍子→3拍子への繋ぎの練習にもなるから是非やってみてください。


願いが叶う場所IIが流れてる時にロンくんと話したのが、本当にヤバいのは電車のシーンだよねってこと。

汐にお母さんの話をしてあげようとした時のフラッシュバックからの涙。本当に無理…。今回の出演に向けて見直したけど案の定号泣でしたからね…。


そして自分のターンも締めに。


▶︎締め

この日、差し入れで栗饅頭をいただいたんです。そう、栗饅頭といえば当時放送中だったアニメであいもんの8話。これを流さないわけがないでしょうと。


願いが叶う場所II→幸せ願う彼方から


どう考えてもここでしか出来ない流れだと思うんですよね。

単純な京アニ繋ぎではなく、ここにおいては家族愛という思いを込めて繋いでいます。ちなみに4年前の癒音でも幸せ願う彼方からは流れていますが、私は笑われるほどベチャベチャに号泣しましたね。録音には「母親○し過ぎじゃね?」と入ってて笑いました。


さぁ、締め括りです。


幸せ願う彼方から→菫→YAMAZAKURA→花火


こちらで私のセットは終わり。

家族愛の繋がりでであいもんへ繋ぎ、であいもんといえば3話の祇園祭なのでお祭のイメージから花火の作品として昨年素晴らしかった映画サイダーのように言葉が湧き上がるへ繋ぎ(曲名もスミレとヤマザクラで繋がるのが素敵ですよね)、最後はたまゆらの花火で終了です。


あっという間の50分。かけたい曲はかけれたかな?みなさんには楽しんでいただけたでしょうか?

来られなかったみなさんにもこの楽しさが伝わると良いですね。


終わりに

大変な時期ですが沢山の方にご来場頂けたこと、同じ気持ちを共有できたこと、非常に嬉しく思います。


後日談ではありますが、当日来られなかった方達から「行けなくて本当に辛い」「次は絶対行きたい」と嬉しい言葉をたくさんいただきました。


頻繁に開催は難しいメンバーなので、年1回でも開催してもらえるととても嬉しいですね!


その時は皆さんまた一緒に癒されに行きましょう!


癒音、またの開催お待ちしてます!


ではまた。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?