マガジンのカバー画像

宇宙

37
宇宙ビジネスに関連する記事をまとめています。
運営しているクリエイター

#コンステレーション

OneWeb、Project Kuiper、中国政府……スターリンク以外の衛星コンステレーションの動向

急拡大する宇宙ビジネスの中で特に注目されている「衛星コンステレーション」。一定の軌道上に多数の人工衛星を打ち上げて、一体的に機能させるシステムを指しますが、中でも近年は米Space Xの「Starlink(スターリンク)」を筆頭に、高度200km~2000kmの軌道上に何百、何千、何万機と衛星を打ち上げて連携させる"低軌道・大規模”の衛星コンステレーションを各企業や政府が計画しており、関心が寄せられています。 Starlinkはすでに高度550kmの低軌道に5250機以上

注目の「衛星コンステレーション」とは? 背景や仕組み、代表的な企業、メリットやビジネス分野を紹介

はじめに 従来、宇宙に関する産業は、日本のJAXAやアメリカのNASAが代表されるように、国が主導する事業がほとんどでした。しかし最近では、民間企業が人工衛星やロケットを打ち上げ、それをもとに新たなサービスが提供されるようになってきました。 中でも注目されているのが「衛星コンステレーション」。多数の人工衛星をある軌道に打ち上げ、一体的に機能させる技術構想を指します。 近年は、低軌道に何百機、何千機もの大規模な衛星コンステ―レションを築くことで、いままでにない新しい価値や

人工衛星による「光害(ひかりがい)」、天文観測へ深刻な影響 夜空の文化遺産を守るためには

地球から高度200km~1000kmほどの低軌道上に、何百機、何千機もの人工衛星を打ち上げて一体的なサービスを展開する「衛星コンステレーション」ビジネスが、近年盛り上がっています(※参考記事)。世界に大きな市場をもたらすと期待が寄せられる一方で、衛星による「光害(ひかりがい)」を懸念する声も天文学者の間で年々高まっています。 天体観測が阻害されるだけでなく、人類が築いてきた“夜空における文化遺産”が失われるとも指摘される、衛星コンステレーションの「光害」。世界で交わされてい

【図解コラム】スターリンクで注目の「衛星コンステレーション」 メカニズムを解説

スペースXの「スターリンク(Starlink)」を筆頭に、今後10年から20年で世界に大きな市場をもたらすとして注目を集めている「衛星コンステレーション」。 一体どんなシステムなのか。これまでの人工衛星とどう違うのか。そして地球上の私たちの暮らしにどのような影響を及ぼすのか……まだまだ聞き馴染みの薄いこのキーワードについて、図や表をつかってわかりやすく解説します。 多数の人工衛星が一体的に働く 衛星コンステレーションコンステレーション(英: constellation)とは

国内の衛星コンステレーション構築に取り組む企業、それぞれが提供しているソリューションは?

宇宙空間を舞台にした経済活動に取り組む企業が増える中で、地球の軌道上で、独自の「衛星コンステレーション」を構築する企業が増えてきています。 衛星コンステレーションとは、軌道上に多数の人工衛星を打ち上げて、一体的に機能させるシステムのこと。現在は、人工衛星1機あたりの打ち上げコストが抑えられるようになったことから、地球上の低軌道(地上200km〜2,000km)に打ち上げた複数の人工衛星による「低軌道かつ大規模」な衛星コンステレーションが注目を集めるようになっています。 海