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越後丘陵公園へ行った 2022/5/29

 新幹線の始発に乗って、春の越後丘陵公園にいってきました。
 越後丘陵公園と言えば、毎年香りのバラコンクール。この時期は来場者が選ぶ賞(長岡市長賞)投票もできる上、受賞作品が植えられているゾーンは当然満開なのです。もちろん、香りがよいとされる一般的なバラも含めて2400株が植えられています。
 写真と説明文でバラを購入し必死に育てて香りや花色、樹形を試すより、ここにきてお気に入りのバラを見つけて、どれを家に迎えるか決めたほうが「思ってたのと違う……」「好みじゃない……(でも捨てるのはかわいそうだし)」の悲劇を回避できます。そのために大苗4-5本分の交通費をかけていく価値はきっとある。

【長岡駅から公園まで】
 始発新幹線で長岡駅につくと、まずはバスを捕まえる必要があります。6番乗り場から10分毎に出発していて、公園最寄りまで40分400円。7番乗り場からは1時間に1回、公園ゲートのすぐ横につくバスが出ているけれど、新幹線の時間と微妙に合わないので使えませんでした。時間短縮したければタクシーがいいかもしれない。でも、1回は公園までバスに乗る価値があると思いました。信濃川や長岡先端技術大学のキャンバス、広い公園等、丘陵地帯の自然、手入れの行き届いた民家など、よい景色を眺められます。

信濃川

 10分毎に出発しているバスが止まるバス停から、公園入口までは、10分ほど坂道を上る必要があります。朝からすでに暑かったので辛い……

正面の木々は公園だけど入口は横断歩道わたってずっと先。ここにも入口あれば便利なのに。

【公園入口】
 公園入口の自動券売機で入園券を買い、ゲートをくぐれば入場(当日再入場可)。なお、公園内レストランはスイーツはそこそこあるものの、ごはんメニューが少ないので、昼をまたぐならおにぎりやサンドウィッチとお茶を持ってきたほうがいいかもしれません。
 入口横にバラ苗売店が出ていました。さすがに持って帰れないからあまり良く見なかったのですが、良い香りがしていました。当然、売っているのは一般的な苗で、ここでしか売っていない!というものはありませんでした。
 ゲートをくぐって左を向くと、早速そこはバラゾーン。
【バラ】★は印象に残ったバラ(香りがいい、見た目が良いなど)
手前から
1.オールドローズ→2.香りのバラゾーン→3.色彩のバラゾーン→4.コンクール受賞作ゾーン→5.コンクール試験栽培ゾーン→6.広場→7.ガーデニングゾーン
で、おおよそ時計回りに一周できます。

1. オールドローズ:あまり興味がないので、パス。

2. 香りのバラ:香りの種類毎にブロックが分かれている
  2.1. ダマスククラシック
芳純★、パープルタイガー、ザ・ドクター★、香久山、ティファニー、グラナダ、香貴、プリンセス・ドゥ・モナコ

ザ・ドクター 初めて見るバラでしたが、よい香りでした

  2.2. ダマスクモダン
パパメイアン★、オクラホマ、ミスター・リンカーン、アレックスレッド、ラ・フランス、レディラック、イブ・ピアジェ、ネージュ・パルファン、イントゥリーグ、マーガレット・メリル、ネージュ・パルファン

古河庭園では散っていたパパメイアンが長岡では満開

  2.3. ブルー
ブルームーン、ブルーリバー、ブルーリボン、ムーンシャドウ、スイートムーン、パステルモーブ、ブルーライト、ブルーナイル、スターリングシルバー、ブルー・パフューム、シャルル・ドゥ・ゴール

ブルーはあまり香っていなかった

  2.4. 殿堂入りのバラ
フレグラント・クラウド(ドフトボルゲ)★、クイーンエリザベス、グラハムトーマス、エリナ、イングリッド・バーグマン、ボニカ82、ジャスト・ジョーイ、ダブル・デライト★

ドフトボルゲが満開で良い香り

  2.5. フルーティー
楽園、マリア・カラス、バタースコッチ、ドゥフト・ゴールド、ハーモニー、フレグラント・ヒル、フリージア

第一回受賞作。賞に寄せて改名したフレグラントヒル

  2.6. ティー
エスメラルダ、ブラック・ティー、ロイヤル・ハイネス★、春芳、ガーデンパーティー★、秋月、ディオラマ★、フレンチ・レース、天津乙女

ロイヤルハイネスは美形、香り弱いけど

  2.7. スパイシー
デンティー・ベス、粉粧楼、スーヴニール・ドゥ・ラ・マルメゾン、ミッドナイト・ブルー

スパイシーは定義よくわからないですが、一押しなのか、大量に植樹され、満開の粉粧楼

3. 色彩のバラ:
多すぎて書けない。
これでもか!と詰め込みすぎで、個別のバラの魅力が引き出せていないのような……そんな中、通路の交差点にあった、これから咲きそうなマダム高木★が、きれいな樹形で良い香りを漂わせていたので、足が止まりました。

バラの園芸家、高木絢子さんに捧げられたからマダム高木。
高木さんの好みと異なるため全くふれられないという逸話があるとかないとか。

4. コンクール受賞作:
ココをみたほうがいいですね

一部このゾーンにないものもありました(広場の鉢植えに一部発見)
印象的だったのはやはりジパング★

三冠王ジパング

咲き始めは濃い黄色で、咲き進むにしたがってピンク色が入り、ハスの花のようにしっかりと開く。当然香りもよい。三冠は伊達じゃない。
なのに……どこからも発売されていないから、手に入れることができないのです。ほしい。

5. コンクール試験栽培
 コンクール用に、無記名でコード付与されてバラが植えられています。生育状況が異なるため、咲いているものもあれば、まだ成長してないものもあり、来場者投票はあまり公平じゃないなーとおもいました。

6. 広場
 広場に鉢植えのバラが置いてあります。ここのバラは名前が降られているわけではなく、ネームタグが株に括り付けられているのみ(ネームすらないものも!)
 ここで目に留まったのは、オーディン★、夜来香★、ZENfulavender★=インアセンチメンタルムード。いずれも受賞作品です。
 はい、ここでオーディン(ジパングと同じ作者)も市販されていません!ナンデ!

オーディン:なぜか販売されない友景保さんのバラその2

7. ガーデニング:つるバラや、他の植物とともにバラがガーデニングされていて、テーブルがあり休憩や飲食ができる。すばらしい。

バラのアーチも当然あります

バラゾーンをまわったところで4時間が経過し、また好天もあって混雑してきたため撤収しました。この公園は全部回るなら2-3日必要です。

【公園から長岡駅】
 公園入口横から出発する1時間に1回のバスに乗ります。往路とは異なるルートを通りますが、ずっと住宅地ですので、面白さはありませんでした。また、こちらのルートですと運賃は450円でした。
 長岡駅では「久保田」や「ぽんしゅ館」が待っているので、日本酒好きにはたまりません。少々いただいてから新幹線に乗るべき。

【まとめ】
 このバラが、ほしい!と思っていたものを実際に確認できてよかったです。そして、ほとんどはあきらめがつきました。あきらめがつかなそうな★のバラですが、市販のバラはとっとと手に入れるとして、ジパングとオーディン、手に入れる方法はないものか……

あと、自分のバラの好みがよくわかりました。
・藤色、高芯、ダマスク/ティー香が好き
・オレンジ、クオーターロゼット、一重、フルーティー/スパイシー香がさほど好きではない

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