『マダム・セクレタリー』見たよ。

コンテンツをだらだら見ていると、人生の無為さを無視できる。そのためだけに見ているフシがあるので結果的に無為。思い込みでも実りを見出さなくてはですね。

『マダム・セクレタリー』
あらすじはっ
大統領から国務長官に任命された。

面白かった。
シーズン6まであるんだから、面白さはある程度保証されているといえる。
しかも私好みの、一話完結を基本とした構成。当たり外れがあっても平均点もかなり高い。
なにより嬉しいのは、個人的に面倒くさいと思う要素がほとんどないこと。色恋沙汰が嫌いなわけではないけど、延命のためだけに付いて離れてとか、火種をこさえたりとかは好きではない。
本作はそれがほとんどない。とくに夫婦関係がよい。浮気疑惑は一瞬遭ったけど、はい勘違いで即終了。
夫婦関係定番の危機である、秘密も、お互いの仕事内容を察しているので、秘密があって当然だと納得している。たまにぶつかりあうときもあるけど、それは倫理や正義感の相違なため、視聴者としてはどちらに共感するかと思考を促される要素になっている。他のドラマみたいに、火種のための火種になっていない。
そんな感じで夫婦間は安定感があってさいごまで見ていて気持ちがいい。

その分、子供の人間関係がごちゃごちゃしているけど、『24』のキムほど厄介じゃない。

シリーズものとしてはそんな感じで非常に見やすい。

政治ものとしての特色は、現実に即した問題を、理想論を思弁的回り道で達成したり、トンチの効いた奇策、清濁併せ呑むリアルな落とし所など、納得の行く描き方がされていた。
語るべき理想と見据えるべき現実をしっかりと押さえていた。

そして、最終シーズンは終了が決まってから制作されたので、ちゃんと有終の美を飾れている。久しぶりにまた見返したいくらいの長期シリーズに出会えた。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?