『チェルノブイリ ーCHERNOBYLー』見たよ。

傍目には調子が悪そうに見えるのが、私の普通といったところにございます。ってことで良いわけはないので、なんとか普通を普通に調整できないとまっとうな人生を送れそうにないなあ。

『チェルノブイリ ーCHERNOBYLー』
あらすじはっ
1986年4月26日

悲惨すぎる。
起こるべくして起こったというか、むしろ起こそうとしているのかと思えるほどひどい顛末。

愚かさによって十分に説明できることを、悪意のせいにしてはならない。

── ロバート・J・ハンロン

やっぱり無能すぎると、悪意があるのかと思えてしまう。

事件が発生してからも、解決に奔走するよりは、責任転嫁を始めたり、人命より保身を優先させたりとまあ、ひどい展開ばかり。

次第に事態を受け止めていくと、プロフェッショナルたちの頑張りが胸を打つ。もはや、現場付近に要るだけで、否応なしに命がけの仕事になっていく。

そういった中で、自分だったら、どちら側に立っていただろうかと眺めていた。特に、排水作業のための三人に立候補することはできたろうか。
なんて、考えるまでもなく、私は誰かが手を上げてくれるのを祈る側だろう。

それで、驚いたのが、この、数日で死亡すると予想された排水作業員が三人ともその後生存し、二人はドラマ放送時にも存命って、放射線とは不可思議なものだ。
このドラマを見ていると、放射能ってイメージが、チェルノブイリ以降で変化したってわかる。
ただ健康リスクのあたりはますますわからない。『リスクにあなたは騙される』には、その後の避難生活でのストレスなどのほうが健康問題に影響したとか書かれていた。
たしかに、その人が固有に持つガンの因子みたいなものを、仕事に従事した場合としなかった場合で比較はできないし、どの程度寿命が縮まったかもわからない。

と、話が脱線したけど、とにかくチェルノブイリの事故のあらましを知るにはベストなドラマ。演出も冴えわたっていて、象徴的なカットとかが素晴らしいし、脚本のセリフの多義性が深く刺さる。
最終絶叫計画の脚本家が出世してこんなのって振り幅ありすぎ

それで、新構造物が100年放射線を封じ込めるってことは、2117年にはどうする予定なんだろうか。

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