『ステーション・イレブン』見たよ。

狂気とは、同じ過ちを繰り返しながら、異なる結果を期待することである。

── ナルコティクス・アノニマス

もはや狂気じみた駄日常を繰り返しております。

『ステーション・イレブン』
あらすじはっ
パンデミックで荒廃した世で演劇巡業。

高尚すぎる。

荒廃した世の語り部と聞くと、『アイの物語』を思い出した。共通点がなくはないけど、ちょっと本作は高尚すぎてついていけない部分が多々あった。
シェイクスピア、ゴーリキー、イプセンとかの古典演劇だけではなく、インデペンデンス・デイのセリフ引用とかでカジュアル方面に振れたりと見やすい要素はあるにはある。
それに、単純にポストアポカリプスものとしての楽しみもあった。

ただ、芸術をもってして、荒涼たる世界を生き延びるというのが全面に出すぎていて疲れるところもある。
あくまで私の怠惰な姿勢によるところが大きいけど、前のめりで摂取する必要がある読書とか、暗闇に監禁されるソフトルドヴィコ療法である映画鑑賞と、配信サイトで見るダラダラとしたドラマ鑑賞はやっぱり違う。作品の持っている鋭利さが、そのまま刺さってこなかった。せめて映画二時間分ならちゃんと集中して見れたかもしれない。

そうじて、尺の分の満足感は感じなかったけど、独特のリアルよりも寓話性を優先させた作劇が好きなところもあってそれなりには楽しめた。

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