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志望理由書の型って?書くべき7つの要素について解説します!

今回の記事では、実際に総合型選抜入試(旧名AO)で第一志望校に合格した経験のある筆者が基本的な志望理由書の型について解説していきます。AOや推薦入試では必須と言える志望理由書ですが、意外とその基本的な構成については知らないという方も多いのでしょうか?早くから知っておくことで今の自分に足りないことも見えてきます。今後、AO入試や推薦入試を考えている方は熟読必須です!

志望理由書に書くべき7つの要素

志望理由書に書くべき要素としては主に7つあります。これから解説していく型に囚われる必要はありませんが、最もスタンダードな構成ですので必ず押さえておきましょう。では、はじめから順を追って解説していきます。

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まず冒頭では、あなたが将来したいことについて明確に述べます。ここでは読み手に「ワクワクさせる」ことが必要不可欠です。何百枚もの志望理由書に目を通している教授たちに、読み進めていくことが楽しみに感じさせるような文章を書くようにしましょう。

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冒頭で志を掲げたあとは、あなたがそこに至るきっかけとなった場所や時期などを書いていきます。ここでは単なる意見や伝え聞いた情報ではなく、「実体験」である必要があります。小説のように文章からその場面が想像できるよう、何度も推敲を重ねましょう。

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次はいよいよ「問題発見」について書いていきます。ここまで、志とそこに至ったきっかけ(実体験)について述べてきました。ここでは、その実体験を通して「現在何が社会における課題であると感じたのか」を書きます。社会の現状について自分がどれだけ知識を持っているかを一番アピールできる部分ですので、稚拙な文章ではなく論理的、博識的に書くことが重要です。

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ここからは自分が「感じた問題について知見を深めるために行ったフィールドワーク」について述べていきます。ここで重要となるのは、その活動がどういった点ですごいのか?をアピールすることです。単に「〜を行った」ではなく、どれほど特別な場所で、どれだけ貴重な経験をしたか、それによって何が変わり(変えた)、何を学んだのか、を具体的に書いていく必要があります。決して活動の多さが有利に働くわけではありません。フィールドワークは必ずしも必要というわけではなく、たくさんの本を読むことでカバーする人もいます。どんな本を読めばよいか、どんなフィールドワークをすればよいか等については、AO入試に関する指導経験が豊富なプロに聞くのが良いでしょう。

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フィールドワークについて述べたあとは、もちろんそこから考えついた課題に対する解決策と実践経験を提示していく必要があります。フィールドワークを通して学んだことから、課題に対して有効であると感じた策の枠組みを提示します。そして、あなたはどんな行動を起こしたのか、それによって周囲にどんな変化をもたらしたのかという3点をセットで書いていきます。

ここで気をつけるべきは、提示する策を志望校の特色やカリキュラム、研究内容とマッチさせることです。AOは「受験者と大学とのマッチング」が非常に重要となる入試形態ですので、自分のやりたいことが志望校での学問と相性がよいことを示していきましょう。

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ここでは大学において誰に、何を学びたいのかを書いていきます、先ほど述べたように、AOでは「受験者と大学とのマッチング」、つまり志望大学への当てはまりの良さを示すことが重要です。したがって、実体験を基にして「この先研究していきたいと考えている〜〜について、〇〇教授の下で学びたい」ということを示していきます。この部分を通して、どうしてこの大学に入らなければいけないのか?が明確に伝わるよう、推敲を重ねましょう。

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最後に、「この大学でなければならない理由」をより具体的に述べます。これまでの実体験を用いて自己アピールをしながら、自分のやりたいことはこの大学でしか達成できないという点を改めて書いていきます。オープンキャンパスで大学を訪問したり、授業体験を受けた経験があれば、それらを通して感じたこと等を書くのも一つの手です。

気をつけるべきこと

志望理由書の基本的な方を押さえたところで、全体を通して気をつけるべきポイントをご紹介していきます。

まず、自己アピールとして用いる実績にありきたりなものは避けましょう。生徒会長、部長経験、学生団体での活動やイベント参加などはかなり多くの受験生が用いることが予想できます。そのため、早くから興味関心を基に、「あなたにしかできない活動」、もしくは、「あなただから体験できたこと」を作っていくことをお勧めします。表彰経験や検定資格、留学経験など、客観的に評価できる実績も合わせて示せるとよいでしょう。

また、読み手にハッとさせるような気付きや学びを与える志望理由書であるかを常に意識しましょう。教授は一回の入試で何百枚もの志望理由書を読んでいます。その中で自分の書類を印象に残るものにしていくには、冒頭のパラグラフで読み手の心を掴む工夫であったり、読み手の共感を呼び起こすような感情表現を取り入れることが効果的です。

最後に

ここまで総合型選抜試験(旧名AO)で必須ともいえる基本的な志望理由書の型についてまとめてみました。志望理由書は合否を大きく左右する重要書類です。プロの添削を利用して何百回と書き直し、よりクオリティーの高い書類を目指しましょう。また、本記事を参考に今後のアクションを考えていただければ幸いです。最後までお読みいただき、ありがとうございました!

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