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Salesforce エンタープライズテリトリーについて

ビール片手に勉強します。Nです。
エンタープライズテリトリ-について、やってきましょ。
基本的に、単語をよんで意味が分からないものって、後に置いときがちだよね。今日はそうはいかねえな。

エンタープライズテリトリーとは

テリトリーを設定することで、取引先・商談・ケースへのユーザ割り当てを簡単に行えるようになります。割り当てる方法は条件一致&手動のどちらかを選択できます。
テリトリーに割り当てられたユーザはそのテリトリー内の取引先を参照できます。
これは取引先の所有者が誰であろうと関係なく、そのレコードを参照できるようになります。

また、ほかにもテリトリーモデルに基づいて売上予測も立てることができます。取引先、ユーザは複数のテリトリーに跨って所属できるのでユーザはテリトリー別に売上予測を持つことになります。
(※ここで、すでにカスタマイザブル売上予測を使用している場合は有効化できないのは覚えておいてね。)

テリトリー使用を推奨するとき

Salesforceにはロールや共有ルールなどの共有モデルがあります。
それに加えテリトリーを活用する事例はどんな時でしょうか。

簡単なイメージは、地域ごとに管理したい場合です。
例として都道府県47つに視点があるとします。新規取引先のレコードには郵便番号の入力を必須としています。
その郵便番号をもとにその都道府県のテリトリーレコードに取引先を割り振ることができます。150-0001は東京都なので東京テリトリーに属する取引先にするといった形です。

次にその東京テリトリーに東京支店のユーザを登録しておきます。
こうしておくことでテリトリーにユーザを所属させるだけで管轄権内の取引先レコードを参照できるようになります。

共有ルールやロールの場合だと手動・役職での階層となるため上記を実現するためには少し複雑な参照プロセスを実装しなければなりません。
一方、テリトリーだとユーザを所属させるだけなので大変便利です。
人事異動させる場合の対応も容易に行うことが可能になります。

こういったように「重要な取引先」「製品別」「より取引先に近いユーザに営業させる」といった用途でも便利に活用できます。

テリトリー利用時の考慮事項

・テルトリーモデルのコピー
テリトリーモデルはコピーして利用することができます。
コピーしたいテリトリーモデルのモデル詳細ページを開き、「コピーのカスタムボタン」をクリック

新規テリトリーモデルのレコード作成画面が開くので、必要な項目を入力すれば完了です(簡単だね)

コピーで作成するテリトリーモデルには元のテリトリーレコードや割り当てルール、ユーザ、手動で割り当てた取引先などが含まれ、計画中の状態で作成されます。新しいモデルは「計画中状態」で作成されます。

また、テリトリー作成に当たってはSalesforceからいくつか推奨事項があります。

1つは割り当てルールの定義はできるだけ制限を厳しくすることです。
1つのレコードに大量の取引先を関連付けるとパフォーマンスが低下するためです。
目安として10000レコードが推奨されています。
また、そのためには「OR条件の多用」も避けるべきです。

2つ目は「保存時にこの取引先をテリトリールールに照らして評価する」オプションです。
これは取引先の登録や編集時の保存時に使用できる機能です。
このオプションを適用するとテリトリー割り当ての再計算を行ってくれます。
ただ、この総和している取引先だけの計算ではなく、すべての取引先で割り当てルールが実行されるため、パフォーマンスが低下する可能性が高いです。これを実行する際は十分注意しましょう。

最後に

まとめとしては


テリトリー種別として、テリトリーモデルを作成
テリトリーを割当基準の決定

テリトリーレコードの作成でユーザと取引先(ルール・手動)の紐づけ

テリトリーモデルを有効化

といった形で完了です。
設定する部分がおおく、作業は少し難しいかもですが、一度設定しておけば後はルールさえあれば自動になるので大変便利な機能です。
ぜひ利用してみてください。ではまた。

N

私の常日頃の生活をベースに、皆さんの役に立てたり、探しているものを紹介できたらと思っています。今後もよろしくお願いします!