個人的管楽器の練習場所レビュー

 楽団への所属有無によらず、個人練習の場所って悩みますよね。
 第一候補として家が挙がります。が。木管楽器といえどそのまま家で吹いたらうるさいでしょう。最近はいろんな楽器で音量を抑える器具がありますが、それをずっと使うことで、使わないときと奏法が変わってしまうのも怖い。そもそもご近所さんに「あらやだ下手くそな音が聞こえるわ、耳が腐るからやめてほしいわ」とか思われたくない。あと、チューバは大きくて家の中で構えられない。フォルテなんて吹こうもんなら、天井が近すぎて上階の人が飛びあがってしまう。
 かといって練習室は高いし、公共施設の予約はなんだかめんどくさそうだし、クラシックが主戦場の人にはバンドスタジオはハードルが高いし。
 というわけで、前置きが長くなりましたが、私の主観で、カラオケとバンドスタジオについてどう使い分けているか、どう使うと楽しいかなどを書きます。

1.カラオケ

まとめ

 なんといっても予約しないでフラッと行ける気軽さが魅力です。お店によってはそこをホーム練習場にしているプレイヤーがいるようです。
 私も一時期はラウンド○ンの早朝パック?を愛用していました。人が少ないから。送迎バス(狭いけど)もあってめっちゃうれしい。
 なお、カラオケによっては楽器NGなところもあるので、お店に事前確認するのが吉です。意外とかなり音漏れするので。

○最短15分や30分で借りることができる

 カラオケは15分単位や30分単位で部屋を借りることができます。よって、がっつりは練習できないけど調子を維持するためにちょっとだけ基礎練習をしたいときや、まだ新品のクラリネットとかの慣らしをするときにちょうどよいです。(木でできた楽器は最初から長時間吹くと割れちゃうそうです。怖いですね。)
 時間がないときや慣らし運転をしたいときは30分で入ってスッと帰る、ガッツリ練習したいときはフリータイムで入って練習が終わったらカラオケで遊ぶ、というような使い分けができるのがカラオケの魅力です。

○アドリブ練習ができる

 カラオケ音源を流して、ガイドボーカル要素を切ってしまえば、元のメロディを無視して二次創作チックにアドリブ練習ができます。たぶん。私はそんなことができるほどいろいろ知らないのでやらないですけど。
 あるいは、歌を楽器で演奏したり、普通に声で歌って、間奏のギターソロを楽器で演奏するとか楽しそうですね。

○行き詰まったら気分転換できる

 とても当たり前なのですが、飽きたり行き詰まったときは気分転換にカラオケができます。楽器を吹いたあとは声でも音程がとりやすくなっていてびっくりします。その分音程を外したのもよくわかるので諸刃の剣ですが、、、

○MVを観れる

 楽器を組み立てている間って少し手持ち無沙汰ですよね。あ、手は塞がっていますが耳や目が暇だなと。私はハロプロが好きなので、本人映像を観ながら組み立てます。「あーこの子達もきっといろんなレッスンや個人練習、チーム練習を経てMV撮影に臨んだんだろうな、私もがんばろう」なんて感じでモチベーションを上げています。あとは好きなものが流れるので単純にテンションが上がります。泡沫サタデーナイトとかね。爆上がりです。
 あとは口や指や頭が疲れて休憩したいときもMVを眺められます。DAMチャンネルとかその手の番組をボーッと見てハロメンが出てくるのを待つこともありますが。

 ちゃっかり泡沫サタデーナイトを置いておきます。個人的には2個目のGreen Ray Saxophone Quartet のカバーも大好きです。YouTubeですけど。あ。Green Ray の動画はゆっきー企画とみった企画が好物です。

○たまに楽器仲間がいる

 やっぱり少しテンションが上がります。吹奏楽部時代のみんながばらばらと個人練習している風景を思い出します。

△他人のカラオケが聞こえる

 意外と音漏れするので、特に下手な人のカラオケは耳につきます。音痴だったりクセが強かったり。殴り込みレッスンしたくなります。

△ずっと映像が流れているので気になる

 音量はボリュームを操作すればゼロにできるのですが、映像の切り方がわからなくて、映像だけ垂れ流しています。気になります。

△たまに好奇心で覗いてくる輩がいるので怖い

 たぶん「ナンダコレ」って思ったんでしょうね、高校生くらいの男の子に部屋を覗き込まれました。怖かった。


2.バンドスタジオ

まとめ

 予約必須ではありますが、なんといっても楽器をやる人しかいないのがいいです。みんな練習やリハをしに来ているので、変な遠慮をせずに自分のやりたい練習ができるのが魅力です。

○スタジオ内は静か

 スタジオによるかもしれませんが、私の通っているスタジオは、隣の部屋のドラムセットがふんわり聞こえてくる程度しか音漏れがないので、静かです。
 なので、音色を作ったり、フレーズの細部の確認をするのにはもってこいです。自分の音に集中できる環境です。本気の基礎練習にもってこいです。
 ただ、どの部屋もだいたいドラムセットが置いてあるので、無駄に響きます。最低でもスネアのスナッピーを下ろして、余裕があれば全部の太鼓要素に布を載せれば多少は響きすぎがマシになるかも。

○人目が気にならない

 先述の通り、みんな練習しに来ているので、というかスタジオは一部屋貸し切りになるので、堂々とミスし、堂々と大げさに表現できます。
 堂々とミスできるってかなり重要ですよね。誰も聴いてないから、安心して苦手なフレーズに挑戦できます。(だからってミスがクセになるといけないのである程度の緊張感は持っておく必要がありますが)

○鏡でフォームチェックができる

 だいたいのスタジオには大きな鏡がついています。たぶん。楽器によってはアンブシュアや指の動きの確認に使えます。さらに、体全体のフォームもチェックできます。カメラ映りがかっこいいかチェックできます。(カメラ映り、けっこう気にするタイプです・・・。ダサい構え方してたらやだなって思ってます。)

○カラオケ的なことができる

 アンプにスマホをつなげば、持ち込み音源を流すことができるスタジオもあります。たとえばオケ音源を持ち込んで、オケスタの成果チェックに使ってみたり。ピアノ伴奏の音源を持ち込んで、ソロの練習をしたり。

○ドラムセットで遊べる

 スティックさえ持ってればドラムセットで遊べます。やったことないですけど、楽しそう。

○ロビーで音楽談義を聞ける・・・かも

 スタジオの入り時間待ちでおしゃべりしている集団に遭遇することもあります。おしゃべりの内容を聞いていると、世間話なこともありますが、音楽談義なこともあります。クラシック畑の人なので、へえ~と思うことがわりとあります。とか、トロンボーンが吹けたら手伝ってあげるのにな!!!とか。


4.最後に

 そのときの体調や集中力、やりたいことによって場所を使い分けるとよさそうです。
 私は最近ずっとスタジオを使っています。いつものカラオケが学生に全振りしていて社会人にはお財布へのダメージが大きいので、より安くて集中できる環境を取った形です。
 みなさんも自分に合った環境が見つかるといいですね!


9.余談

 練習場所探しで困ってた時に考えていたことです。全部試したことがないので、試すなら自己責任でどうぞ・・・。
車で練習

 リモート合奏が流行った時期に、車の中で録音している人をちらほら見かけました。外から聞いた感じは、ウーファーを増設した車みたいなイメージなのかな?首都圏では難しそうですが、あまり家が密集していないところならいけるかも?チューバだとあちこちぶつけそうだし不自然な構えになりそうで怖いですね。トロンボーンはバックドアを開けて外に向いて腰かけて、という形じゃないと吹けなさそう。それか、xxファイヤみたいな大きい車で後部座席をフラットにして正座で吹くとか?
海で練習
 ビーチとか、堤防とか。ビーチだと砂だらけになりそうですが、砂浜要素から遠い堤防ならセーフなのかなあ。どっちにしろ木管楽器では採用できないですね。
山で練習
 これはねえ、人を選ぶと思います。車とかバイクとかチャリで適当な山へ行って、演奏する。虫さんが寄ってきそう。私は無理だな。防風林とかで海に向いて演奏するのがいいかなあ。中途半端に街中の山だと、山頂から町中に響き渡りそう・・・。
公園で練習
 これはメンタルが試されそう。ある意味YouTubeより試されますよね。ストリートライブってことだし。持ち曲を数曲持っておかないと、子供たち対応が大変そう・・・。基礎練習をがつがつやるのには不向きかなあ。トランペットくらいの小さい楽器の人はときどき見かけるけど、チューバはさすがに見ないな・・・。
大きな駅の前
 開き直ってストリートライブ。ボーカルとかギターとかベースの人がやってるように、アンプとかをもってきて・・・。チューバには無理だ、やめよう。

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