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メンタルへルスメモ③ 鬱の私が心療内科に来た日

 心療内科では色々な体験や発見がありますが、今でも忘れられないのが初診の日です。待合室に3つあるソファのうち、一つを使って横になっている人がいました。誰かについてもらってる訳でもないので体調不良ではなさそうです。ただ腰から上だけ仰向けになって天井を見ながら自分の順番を待っているんです。リビングで横になっているようなさりげなさ。周囲の人は当然のようにそのことを受け入れて自分の番を待っています。
 当時は「・・・私もいつかこうなるんだろうか・・・」と思っていましたが、「いつか」は割と早くやってきて、通院3年目には自分の隣が空いてたら、そのままバタンと横になりたい気持ちが猛烈に解るようになりました。あの人は特別何かを抱えていたのではなく、ただ疲れていたのではないかと。
 体調不良でも生理でも低気圧でも貧血でもないのにバッテリー残量が少ない。バッテリー残量が少ないのにいつも通り稼働しようとする頭と体。
 なんでこれで「働きながら治そう」と思ったのか。いやキャリアの為だし生活の為たけど、今となってはその天秤が正しかったのか解りません。ただ、どこかで「働かずに治す自分」を受け入れられなかったのだと思います。バカですねえ。後悔してるぞ今の私が。
 傷病手当金とか、休職退職の流れとか、失業保険とか、自立支援医療とか、手帳とか、自分を助ける手段はあった。今の生活に不安が無いかというと嘘になるかもしれないけど、今の自分の方が自然な姿であることは確かです。 
 心疾患で休職や退職を考える方は、考えるだけで「休む自分」「辞める自分」がストレスになることがあります。
 余力があるうちに上記についてちょこっと調べておくと、安心の材料になっていいかもしれません。

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