若手を悩ます病気「ダウンタウン症候群」


 僕はお笑い芸人をやっているわけだが、お笑いをやっていてよく聞く言葉の中に
「尖ってる」
という言葉がある。

これは、物理的に尖っているという意味ではなく
「流行の最先端を行っている」
ということを表す際の比喩表現で使われることが多い。

もっと端的に言うと、
「革新的」「独創的」「攻撃的」が合わさったようなイメージだ。

お笑いの世界で最も「尖ってる」という言葉がしっくりくるのは
20代の若かりしダウンタウンさんではないかと個人的に思う。

ダウンタウンさんの漫才やコントの数々、独特のテンポ、鋭いトークの切り口や例えのボキャブラリー、変態的発想、ツッコミのキレ、下ネタの扱い、愛、若手とは思えない振る舞い。その全てが、
それまでのお笑いの常識や価値観が吹っ飛ぶほど革命的で、それについてこられない者は批判に回ってしまう程、我が道を行っていた。

理解されがたいことを貫き、それでいて一瞬で世の中を虜にしてしまう圧倒的な力。

かっこよすぎる。

あの頃のダウンタウンさんは尖ってたよな〜
というセリフを聞くたびに
なんかかっこいいな〜と思ってしまう。

芸人をしているほとんどの人はその感情を抱いたことがあるのではないだろうか。

しかしこの感情を抱いた瞬間に芸人としての歯車が狂っていく。

「尖る」ことに憧れてしまうのだ。

僕はこの現象をダウンタウン症候群と呼んでいる。

この病気の主な症状としては、、、

あーっと、今日も有料の時間が来たみたいだぜ。
今日の記事は、売れてない芸人のほとんどを敵に回す可能性があるから300円だ。
まぁ俺も売れてないけどな😏

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